父母に贈る「還暦祝い」のプレゼントは決まったけど、どんなメッセージを書けば良いのか分からない方は多いです。そこで、今回は「還暦祝い」のメッセージの書き方と文例集を紹介。
メッセージの書き方では、基本的なことを中心に注意点をまとめてみました。さらに、初めてメッセージを書く人でも、そのまま使える文例も用意。本記事で「還暦祝い」のメッセージのすべてを理解しましょう。
最後に、「還暦祝い」でメッセージを贈る際に使えるアイデアも紹介!たった5分程度記事を読むだけで還暦祝いのメッセージが書けるようになりますよ。
1 還暦祝いのメッセージは想いを伝える手段
「還暦祝い」は、60歳を迎えた方を祝う長寿祝いです。一生に一度しか訪れない祝い事なので、とても重要な節目です。昔に比べて、今の60歳は若くなったため、赤いちゃんちゃんこを着ての祝いというよりは、記念日的なニュアンスが強くなっています。
そして、「還暦祝い」のプレゼントを決めた後に悩むのが”メッセージ”の存在です。通常、メッセージは、プレゼントや花束と一緒に渡します。これまでの感謝を伝える良い機会ということもあり、メッセージを添えたいと考えている方は多いです。
ただ、ここで問題になるのがメッセージの書き方。どういった風にメッセージを書けば、想いを伝えることができるのか?そこで、本記事では「還暦祝い」のメッセージの書き方と注意点を紹介していきます。
2 還暦祝いのメッセージの基本
・基本的なマナーを守る
「祝い事」や「記念日」というとマナーがあるのではと考えている方は多いです。特に、冠婚葬祭時の書き方のマナーに苦戦した方は多いでしょう。実は、「還暦祝い」に特別な書き方は存在しません。基本的なマナーを守れば、どのような書き方をしても問題はないのです。
言葉遣いや書き方の基本さえ守っていれば良いので、堅苦しく考えずに想いを伝えましょう。「還暦祝い」のメッセージは形式よりも中身が重要です。
・伝えたいことを明確に
「還暦祝い」のメッセージで大切なのは”伝えたいこと”です。冠婚葬祭時のメッセージと違って、中身を重視した内容にしてください。そのためには、どんな想いを伝えたいのか明確にしておくと便利です。
例えば、家族に贈る「還暦祝い」のメッセージなら、昔の思い出から感謝を伝えたり、これからに向けての言葉を伝えたりすると良いでしょう。あくまで「還暦祝い」は父母のものなので、自分のことよりも相手のことを考えて想いを伝えるようにしてください。
・ペンや紙に決まりはない
最後に気になるのは「還暦祝い」の形式に関して。メッセージを書く際に利用する道具に決まりはありません。ペンや紙に形式はないので、どんなことを書いても構いません。相手が読みやすいものに書くようにしましょう。
また、趣味があればそれに関連した紙を用意したり、習字をやっている父母なら筆ペンで書いたりしてもいいです。とにかく想いを最大限に伝えられる道具を用意しましょう。
3 還暦祝いのメッセージの注意点
・縁起の悪い言葉遣いをしない
【例】「死」「苦」「老ける」「痛む」「衰える」「散る」「終わる」「萎える」他
「還暦祝い」のメッセージで注意したいのが”縁起の悪い言葉”です。普段何気なく使っている言葉の中には、メッセージに適していない言葉も多く存在します。必ず、書き上げたメッセージを読み返して縁起の悪い言葉を使っていないかチェックしましょう。
縁起の悪い言葉はメッセージを書いていれば、見つかりやすい言葉が多いです。そのため、滅多にメッセージとして混入されていることはないのですが、念のため確認しておくといいでしょう。
・老人ということを感じさせない
縁起の悪い言葉よりも注意したいのが、老人ということを感じさせる言葉です。昔の「還暦祝い」に比べて、今は現役で働いている方も増えていきました。その中で、老人ということを感じさせる言葉を使ってしまうと悪印象です。
特に、気をつけたいのが上司や先輩、恩師に向けてこれらの言葉を使ってしまうことです。父母なら冗談で済みますが、身内以外の方に関しては気をつけて言葉を確認してください。
・文例をそのまま引用しない
最後に気をつけたいのがメッセージの内容です。本記事のように文例集を掲載しているサイトは数多く存在します。メッセージの書き方が分からないからといって、文例をそのままメッセージにすることは避けましょう。
これでは、相手に想いを伝えることができません。あくまで、文例集は全体の流れとしての利用にとどめておき、自分の想いを加えてメッセージを完成させてください。1から10まで文例頼みだと誰に贈っても同じような内容となってしまいます。
「還暦祝い」は一生に一度しかない記念日です。還暦を過ぎた後に読み返しても暖かい気持ちになるようなメッセージを心がけてください。
4 還暦祝いのメッセージの文例集
・父親(お父さん)に贈る場合
父親(お父さん)の還暦祝いのメッセージを送る際には、「これからの人生」を意識して書くといいでしょう。「第二の人生」「夫婦仲良く」「趣味を楽しんで」といった言葉は特に多く見受けられる文章です。
また、これまでの勤労をねぎらう言葉を入れておくと、メッセージとして思いが伝わりやすいです。堅い文章を書く必要はないので、あくまでラフに思いを伝えるようにしましょう。
【例1】
お父さんへ 還暦祝いおめでとう!
長い間、会社勤めお疲れ様でした。
これまで家族を支えてくれて本当に感謝しています。
これからは第二の人生のはじまりです。
夫婦仲良く自分の時間を大切にしてください。
いつまでも健康でいてくださいね。
【例2】
お父さんへ
還暦おめでとうございます。
これからは元気に楽しく趣味を楽しんでください。
そして健康に気を遣ってください。
今後も元気で楽しい人生を送ってね。
これからもよろしくお願いします。
【例3】
お父さんへ
還暦祝いおめでとう!
お酒の飲み過ぎには注意して健康でいてください。
家族のために働いてくれてありがとう!
これから訪れる第二の人生を謳歌してね!
素敵なお父さんが大好きです。
・母親(お母さん)に贈る場合
母親(お母さん)の還暦祝いのメッセージを送る際には、「今までの感謝」を意識して書くといいでしょう。還暦を迎えるまで家庭を中心に生活し、家族を支えてきてくれたことに対する感謝を伝えるようにしましょう。
現代の還暦はとても若々しいので、年齢を意識させる言葉はなるべく使わないようにして、今までの感謝を中心にメッセージを書くといいです。
【例1】
お母さんへ
還暦祝いおめでとうございます。
元気なお母さんのおかげでみんな幸せに過ごせています。
これからはあまり無理せずに健康に気をつけてください。
お父さんと仲良く過ごしてね!
【例2】
お母さんへ
還暦祝いおめでとう!
いつも家族のことを考えているお母さんに感謝でいっぱいです!
還暦祝いのお祝い喜んでくれると嬉しいな!
いつまでも元気で明るくお母さんらしくいてください。
これからもよろしくお願いします。
【例3】
お母さんへ
還暦祝いおめでとうございます。
お母さんのもとに生まれて本当に誇りに思います。
いつもは感謝を伝えられないけどありがとう。
いつまでも元気でいてください。
第二の人生を謳歌してください!
・祖父(おじいちゃん)に贈る場合
祖父(おじいちゃん)の還暦祝いのメッセージを送る際には、「純粋な気持ち」を意識してください。孫から送るケースが多いのでお子様の気持ちを中心に書くといいです。また、「どこか連れてって」や「健康でいてください」といった言葉は特に多く見受けられます。
感謝とともに今後のことを伝えることで、メッセージをもらった側も嬉しい還暦祝いになります。
【例1】
おじいちゃんへ
還暦祝いおめでとう!
いつも色んなところに連れてってくれて嬉しいです!
これから健康なおじいちゃんでいてください!
【例2】
おじいちゃんへ
60歳おめでとう!
これからも元気で楽しく素敵でいてください。
また、どこか連れてってくれたら嬉しいな。
おじいちゃんのことが大好きです!
【例3】
おじいちゃんへ
還暦祝いおめでとう!
第二の人生を楽しんでください。
そしていつまでも素敵なおじいちゃんでいてね。
おばあちゃんと仲良く過ごしてください。
・祖母(おばあちゃん)に贈る場合
祖母(おばあちゃん)の還暦祝いのメッセージを送る際には、「感謝を伝える」ことを意識しましょう。「いつも遊んでくれて嬉しい」「また会えるのを楽しみにしている」などが多く見受けられます。
日々の感謝とまた会いに行くという内容を中心に、お子様の気持ちを伝えられるメッセージを書きましょう。
【例1】
おばあちゃんへ
還暦祝いおめでとう!
いつも遊んでくれてとても嬉しいです。
大好きなおばあちゃん、いつまでも元気でいてね!
また会いに行きます!
【例2】
おばあちゃんへ
いつも優しいおばあちゃんが大好きです。
これからもいろいろなところに連れてってね!
また会えるのを楽しみにしています!
いつまでも元気でいてください。
【例3】
おばあちゃんへ
還暦祝いおめでとう!
いつまでも健康で元気でいてください。
学校が休みの時またおばあちゃん家に行くね。
これからの人生楽しんでください!
・上司・先輩に贈る場合
上司・先輩の還暦祝いのメッセージを送る際には、「お互いの関係性」を意識しましょう。ラフ過ぎずに堅すぎずの文章が好印象です。また、還暦とはいえ現役で働いている方が多いので、これからの活躍を願う一文を入れておきましょう。
【例1】
◯◯社長
このたび還暦をお迎えになられました由、心よりお喜び申し上げます。
入社当初から可愛がっていただき、大変感謝しております。
お祝いのしるしまでに日本酒をお送りいたしましたので、お納めください。
今後ともお体に留意され、ご活躍くださいますようお願い申し上げます。
【例2】
◯◯さんへ
還暦おめでとうございます。
いつも厳しくご指導いただきありがとうございます。
これからもさらに活躍されることをお祈りしております。
また、お身体にはお気をつけください。
【例3】
◯◯さんへ
還暦を迎えたとのことおめでとうございます。
いつも若々しい◯◯さんが還暦ということで驚くばかりです。
これからもご指導よろしくお願いいたします。
今後もますますご活躍くださるようお願い申し上げます。
・恩師に贈る場合
恩師の還暦祝いのメッセージを送る際には、「堅い文章」を意識しましょう。大切な恩師という存在、ラフすぎる文章はNGです。どれだけ間柄が良いとしても祝い事として一線引いたメッセージを心がけてください。
【例1】
◯◯先生へ
還暦のお祝いを迎えたところ誠におめでとうございます。
先生の還暦を祝しまして、ささやかなながら心くばりの品を送らせていただきました。
今後ともご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
【例2】
◯◯先生へ
還暦おめでとうございます。
いつも若さ溢れる先生が還暦を迎えたこと驚くばかりです。
先生から教わったことは今でも忘れておりません。
これからも先生の活躍を心から願っております。
お身体を大切にこれからの活躍をお祈り申し上げます。
【例3】
◯◯先生へ
この度、先生が還暦のお祝いを迎えられたこと心からお喜び申し上げます。
まだまだ、見た目も心も若い◯◯先生が還暦とは驚くばかりです。
今後もますますのご活躍くださいますようにお祈り申し上げます。
5 還暦祝いのメッセージを贈るアイデア
・メッセージカード
「還暦祝い」にメッセージを贈るなら、ただの便箋ではなくメッセージカードを用意しましょう。いつでも読み返せるように封筒に入ったものがおすすめです。紙のままだと無くしてしまったり、汚してしまったりする可能性があります。
メッセージカードなら封筒に入れておけるので、万が一の際も安心して保存できます。また、メッセージカードには多くの種類があるので、父母が喜ぶデザインのものを選べます。お子さんと一緒にメッセージを渡す場合は、お子さん用のメッセージカードを用意してもいいかもしれません。
・寄せ書き
「還暦祝い」の際にメッセージを贈る人が多いと、手紙がかさばってしまいます。そんな時は、寄せ書きを利用しましょう。例えば、身内で贈る人が10人以上いるなら代表者だけがメッセージカード、後は寄せ書きにまとめて贈ると効率的です。
実際に、寄せ書きでメッセージを送っている方も多く、メッセージが集まっているので読み返した時も嬉しい気持ちになります。また、棚に飾っておくことができるので、いつでも「還暦祝い」を振り返ることが可能です。
・メッセージボード
「還暦祝い」の喜びをいつでも思い出して欲しい。そんな方におすすめなのがメッセージボードです。額縁に入ったメッセージボードなら棚や壁などに飾っておけます。直筆のメッセージなら新たに額縁を買ってメッセージを入れた状態でプレゼントしましょう。
また、額縁にメッセージを書いて送ってくれるサービスも存在します。文章を考えるのは自分自身なので思い出をより伝わりやすくしてくれますよ。
・名入れアイテム
長い文章はなんだか気恥ずかしいという方は名入れアイテムがおすすめです。「還暦祝い」のプレゼントの中には名入れできるアイテムが存在します。例えば、ワインのラベルやグラス、フォトフレームなど多くのアイテムに名入れできるサービスが用意されています。
これらのサービスを利用すれば、短文ですが想いを伝えることができるのでおすすめです。
・ケーキ
最後は、「還暦祝い」の際に用意したケーキにメッセージを書くという方法。メッセージ自体は残りませんが印象に残りやすいアイデアです。
渡す時に気恥ずかしくないのもポイントのひとつなので、なるべく簡単に済ませたいという方にぴったりです。
まとめ
「還暦祝い」のメッセージの書き方と文例集を紹介しました。一生に一度の「還暦祝い」にどんなメッセージを贈ればいいのか?これについて悩むことは当然と言えます。60年という歳月を重ねた父母への言葉選びは慎重になりますよね。
どうしても分からない方は本記事を参考にしてメッセージを考えてください。文例集を自分なりにアレンジしている内に、自分の想いを伝えられる文章が完成しています。
ぜひ、「還暦祝い」のメッセージを完成させて、記念日に想いを伝えてみてくださいね。