上司や先輩に贈る「還暦祝い」の選び方と注意点を紹介

都会の高層ビル

職場で還暦を迎える上司や先輩に還暦祝いを送りたいという方は多いと思います。ただ、両親への還暦祝いとは異なる点が多いため、プレゼントの選び方も注意が必要です。

そこで、今回は上司や先輩に贈る還暦祝いの選び方と注意点を紹介。予算を含めてどのようなプレゼントを贈れば良いのか知っておくと役に立ちます。

大切な節目である還暦。上司や先輩へこれまでの感謝の念をしっかりと伝えて、気持ちの良い還暦祝いを行いましょう。

 

1 平均的な予算や相場について知っておこう

ノートの上に置かれた電卓とペン

お世話になった上司や先輩に贈る還暦祝いで気になるのが平均的な予算や相場について。

上司や先輩の還暦祝いを個人で贈る場合、両親の還暦祝いと比べると予算や相場が若干異なります。例えば、両親への還暦祝いの平均的な相場が30,000円程度に比べて、上司や先輩の平均的な相場は5,000円から10,000円程度です。

もちろん、お互いの関係性や社会的な地位などによって左右されますが、平均的な相場を覚えておくと役に立ちます。

また、他の方に比べて大きな恩がある上司や先輩の場合は、相場とは関係なく気持ちのこもった予算内の還暦祝いを渡す方もいます。

平均的な相場としては30,000円から50,000円程度ですが、関係性によって大きく変わってくるので参考程度にしておくといいでしょう。

個人で渡す場合に気をつけたいのは贈る方と贈られる方の関係性です。あまりに高額な還暦祝いの場合、相手に気を遣わせてしまうことがあります

また、相場を下回る予算の場合は、会社の部署全体で贈るなど工夫が必要です。部署全体で費用を出し合うことで相場を下回る予算でも、立派なプレゼントを贈ることが可能です。

続いて、会社全体で贈る場合です。この場合は10,000円から30,000円程度が相場とされています。還暦祝いを贈られる側の上司や先輩としても、部署全体で贈られる方が気を遣わずに受け取れます。

費用を出し合う人数も多いため、プレゼントや食事、お花といった還暦祝いの席をより豪華にできる点も魅力的です。

上司や先輩に対する平均的な予算や相場はある程度決まっていますが、実際には相場よりも感謝の気持ちが大切になります。予算や相場は参考程度に還暦祝いを選び、感謝を伝えるようにしましょう。

 

2 上司や先輩への還暦祝いの選び方とは?

デパートや百貨店の2階と3階

お世話になった上司や先輩への還暦祝いの平均予算や相場を確認したところで、次に確認しておきたいのが還暦祝いプレゼントの選び方です。

基本的に還暦祝いにプレゼントするものは「赤」の入ったものが良いでしょう。還暦には生まれ直しという意味があるため、赤ちゃんへ戻ることから赤色のちゃんちゃんこを贈るという慣習が生まれました。

ただ、これまでは赤いちゃんちゃんこを贈ることが定番でしたが、現在ではあまり定番ではありません。その理由として60歳を迎えても働く方が増えている時代背景があります。

以前は還暦に始まり、古希、喜寿、傘寿など長寿の祝いでした。しかし、現役で働く方が増えている昨今では、長寿の祝いというよりも人生の区切りという意味合いが強くなりました。

そのため、赤いちゃんちゃんこの代わりに「赤」の入ったものや、食事や旅行などのプレゼントが一般的となっています。また、上司や先輩へ還暦祝いを贈る際には、なるべく年齢を感じさせないプレゼントがおすすめです。

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還暦なら「赤」という部分にこだわって、その他は相手の興味関心に合わせたものがベターでしょう。上司や先輩の好みのお酒や趣味に関するもの、欲しがっているものなど相手の気持ちに寄り添って考えることが大切です。

還暦祝いというと定年後に利用してほしい高齢者向けのものや、60歳にちなんだものなどを意識してしまいます。しかし、これらのプレゼントは現在の還暦祝いに合わないので注意してください。

 

3 これだけはNG!上司や先輩に送ってはいけないプレゼント

赤の小さなプレゼントボックス3つ

上司や先輩といった目上の方に還暦祝いを贈る際に注意しなければいけない点があります。それは、目上の方に失礼なプレゼントを避けるということです。実は、還暦祝いに送ってはいけないプレゼントがあります。良かれと思って選んだプレゼントが相手を落ち込ませたり、悪い印象を持たれたりする恐れがありますので注意しましょう。

まず、注意したいのが「時計」や「文房具」です。この二つは仕事を連想させてしまいます。還暦祝いには退職後にゆっくりと過ごしてほしいという気持ちも含まれています。そこへ、勤労や勤勉を連想させる「時計」や「文房具」はなるべく控えましょう。

続いては「ハンカチ」です。手軽に贈れる上に予算的にもちょうどいい「ハンカチ」は、現在ではプレゼントとして選ばれることが多くなっています。ただ、ハンカチは漢字で書くと「手巾」つまり手切れという意味になります。「手を切る」「縁を切る」といった意味合いになるため還暦祝いとしては避けてください。

また、「靴下」や「下着」もハンカチと同様に贈りやすいプレゼントです。靴下や下着は日常生活で使う頻度が高そうなので喜んで受け取ってもらえると考える方もいるかもしれません。しかし、「靴下」は足で踏みつける、「下着」は下に見る、見下すという意味合いがあるため注意しましょう。「靴」や「スリッパ」も同様の意味合いを持ちます。

そして、還暦祝いに迷った際に候補に上がるのが「現金」や「ギフト券」。こちらもプレゼントとしては不適切とされています。

金額が見えることや選ぶ手間を省いたことなどが相手に不快感を与えてしまいますが、現在は祝儀袋に現金やギフト券を入れるケースは多いので一般的になっています。相手との関係性を考慮しながらプレゼントするか決めると良いでしょう。

最後に注意したいのが「年齢」や「死」を意識させるもの。これからも若々しく元気に過ごそうとする方に対して失礼な印象を与えかねません。高齢者向けの健康グッズや老眼鏡、補聴器といったプレゼントは控えましょう。できるだけ、還暦ではなく別の機会にプレゼントすることを心がけてください。

 

4 メッセージカードを添えてお互い気持ち良く

白い紙とプレゼントボックス

上司や先輩に還暦祝いを贈るならメッセージカードが重要です。還暦祝いプレゼントにメッセージカードを添えることでよりお祝いの気持ちや感謝の気持ちが伝わりやすくなります。

前述した通り、現代の還暦祝いは昔に比べてまだ現役であることが多いです。その点を考慮して「現在から未来へとつながるメッセージ」を添えることをおすすめします。

例えば、「還暦おめでとうございます。今後も益々の活躍をお祈りいたします。」や「還暦を迎えられたこと、心より喜び申し上げます。今後も益々ご活躍くださいますようお祈り申し上げます。」など前向きなメッセージを心がけましょう。

また、深い関係性ならば定型のメッセージはほどほどに、ご自身の思いを伝えることをおすすめします。心がこもった文章ほど贈られた側は喜びを感じられます。定型文の形式を参考にしながら、エピソードや思い出などオリジナルのメッセージが込められているとより「その人のために」という特別な気持ちが伝わるでしょう。

これまでの感謝の気持ちやお祝いの気持ち、そしてこれからの生活を願う気持ちを込めて、お世話になった上司や先輩にメッセージを贈りましょう。

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まとめ

テーブルに座りコーヒーを飲もうとしているスーツを着た男性

上司や先輩に贈る還暦祝いの選び方と注意点を紹介を紹介しました。目上の方に贈る還暦祝いは両親に贈るものと異なります。人生の大切な区切りである還暦祝いに失礼のないように選び方と注意点を把握しておきましょう。

祝い事は贈る側も贈られる側も気持ちの良いものです。すべての決まりを守る必要はありませんが、最低限の決まりを守り、思い出に残る還暦祝いにしてください。

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