健康と美容のためにはバランス良く栄養を摂ることが大事です。
それゆえ普段の食事には気を使いたいですが、毎日栄養たっぷりの食事を用意するのは簡単ではありません。
また食事だけでは補うのが難しい成分もあります。
そこで、注目されているのが栄養素をたっぷり含んだ健康食品やサプリメントです。
錠剤や粉末、液体などに加工されているので、無理なく続けることができますし、
低カロリーのものが多いのでダイエット中も安心して摂取できます。
ビール酵母とはどんな成分？
健康食品にも多くの種類がありますが、ビール酵母も注目されている成分のひとつです。
ビール酵母を含んだ健康食品はドラッグストアや通販などで手軽に購入できますが、
実際に使う前にはどんな成分なのか、どのような健康効果が期待できるのかも知っておきたいところです。
そしてメリットだけではなく、続けることで副作用は出ないのか、
体調に何等かの変化が起きないのか、デメリットやリスクについても知っておきたいところです。
まず、ビール酵母はアルコール飲料であるビールを作るときに使用される酵母です。
パンを作る際に使用するイースト菌のようなものだと考えておくと良いでしょう。
とても小さな細胞ですが、その中には必須アミノ酸やビタミン、さらにグルカンやマンナンなど実に多くの栄養素が含まれています。
ビールを作る際は麦芽の栄養素を摂り込みながら増殖していきます。
そして麦汁の糖分をアルコールと二酸化炭素に分解します。そしてビールが完成した際には沈殿します。
かつては国内では沈殿した酵母は廃棄処分されていましたが、
その後に二次使用の研究が進み洗浄・乾燥をさせ栄養食品として活用されるようになりました。
ビール酵母の健康効果とは？
実際にどのような健康効果が期待できるのかも知っておきたいですが、
菌という特徴をいかして体内に存在する善玉菌のサポートに役立っています。
お腹の中には様々な菌が存在しますが、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れるとお腹を壊す、
便秘しやすくなるなど様々な体調の変化も出てきますが、摂取することで腸内環境の改善が期待できます。
それから便通を良くするためには食物繊維は欠かすことができませんが、
水溶性食物繊維もたっぷりと含んでいますので、お通じをスムーズにするのにも向いていると言えるでしょう。
この他ではビタミンB群も豊富に含まれています。
ビタミンBは皮膚や粘膜の健康維持にも良い成分ですので美肌維持にも役立ちます。
そして体内に溜まった疲労物質の廃除にも役立ちますので、疲労がたまりがちという人にもおすすめです。
さらに普段の食事では不足しがちなミネラルも豊富に含まれていますので、むくみ対策にも良いと言えます。
そしてβグルカンも含まれており、こちらは免疫力アップに役立つことで注目されている成分です。
ビール酵母に副作用はあるの？
様々な良い成分が含まれているビール酵母ですが、長く続けていくとなると、副作用が気になるという人もあるのではないでしょうか。
特にビールという言葉が使われているのでアルコールが含まれているのではないかと考える人もあるかもしれません。
お酒が飲めない人は飲んでも大丈夫なのかも気になるところです。
大麦を分解した後の酵母はアルコール分は含まれておらず、それゆえお酒が苦手な人や子供にも安心して与えられると言われています。
医薬品とは違い、健康商品ですので、基本的に副作用はありませんが、
大麦にアレルギーのある人はアレルギー反応が起きる可能性もあるので注意が必要です。
それから、ビール酵母にはプリン体が含まれているということも知っておきましょう。
プリン体は健康に良くない成分というイメージもありますが、体には欠かすことのできない大事な成分です。
健康な人が摂取するのには特に問題はないと言えますが、高尿酸値の人は注意が必要です。
摂取したプリン体は通常は尿酸となって体外に排出されますが、この排出機能が弱ってしまうといわゆる痛風の症状が出てきます。
痛風は激しい痛みを伴う関節炎を引き起こすことで知られていますが、尿酸値が高めの人は注意が必要です。
この他にもすでに何等かの疾患があり、治療を受けている人、薬を飲んでいる人なども医師や薬剤師に確認しておくとより安心です。
さらに、亜鉛も含まれていますので、亜鉛を含むサプリメントや健康食品を摂っている人は成分の摂りすぎにならないよう注意したいところです。
それから腸内を活性化させることが期待できますが、人によってはお腹がゆるくなる可能性もありますので、
まずは空くな目の量から始め、それぞれの体質に合う量を見つけていきましょう。
健康な人が正しい服用量を守れば、特に問題なく使用できると言えます。
粗悪な商品を選んでしまったり、早く健康効果を実感したいからと過剰に飲むことはリスクを高めることにもつながります。
健康食品は長く続けていくことが大事ですので、健康食品やサプリメントもできるだけ品質の良いものを選ぶこと。
そして正しい量を守るよう心掛けましょう。
