目次

  • 成人式とは?責任あるひとりの成人として扱われる年齢が満20歳。「成人式」は彼らを激励・祝福する行事です
  • 成人式の起源男子は「元服」女子は「髪揚げの儀」が元祖です
  • 元服男子が13歳前後になると行われた「元服」とは?
  • 成人式の服装成人式は成人したことを自覚する節目にふさわしい服装を
  • 振袖とは振袖は華やかで、成人式には欠かせないアイテムです
  • 成人の贈り物家族の門出をお祝いして、思い出に残る贈り物を

成人式とは?

儀礼的なおつき合いの場合、成人のお祝いは贈る必要はありません。
成人のお祝いは、ごく身内のお祝い事ですから、両親や祖父母などでお祝いするのが基本です。
贈る時期としては成人式の前日までまたは当日の午前中に渡すのが一般的ですが、
20歳の誕生日に「成人のお祝いです」とひとこと添えて贈ってもよいでしょう。
金額の目安は親類ならば5千円〜1万円、知人ならば3千円程度。
熨斗は紅白蝶結びで表書きは「祝御成人」「御成人御祝」「御祝」などとするのが良いでしょう。
贈るものとしてはスーツ、ネクタイ、時計、アクセサリー、バッグなど、社会人になってから役立つものが一般的ですが、
親しい身内の場合は現金などを贈る場合もあります。
成人式のお祝いに対するお返しは、親しい人にいただいたものであれば基本的には必要ありませんが、
お礼状は必ず送りましょう。もちろん、お祝いをもらってから、すぐに出すのがマナーです。
そして、お礼状はいうまでもなく、お祝いをいただいた本人が直筆でおこないます。
親族や身内以外からいただいた場合には、頂いた金額の1/3から1/2のお返しをするのが一般的です。

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成人式の起源

成人を祝う儀礼は古くからあり、男子が13歳前後になると行われた「元服」が現在の成人式の起源といわれています。
「元服」とは、「元」が頭、「服」が着る意味で用いられたとおり、髪を結い、はじめて冠を頭につける男子の成人式で、
公家や武家の儀式とされていましたが、室町時代以降は民間にも普及しました。
元服して初めて冠をいただく儀式のことを「加冠の儀」といい、冠婚葬祭の「冠」の由来となっています。
一方、女子は「髪揚げの儀」といって、12歳〜14・15歳の年齢に達すると、それまで振り分けていた髪を結び上げ、
うしろに垂らして成人の髪形にする儀式や、成人女性の正装である裳をつける「着裳の儀」が成人式を指しました。
満20歳を成人と定めたのは中国の古書に由来します。昔中国では男子20歳を弱といい、元服し冠をつけて成人を祝いました。
若者のことを表す弱冠という言葉はここからきています。

現在のような地方自治単位で行われる成人式は、終戦間もない1946年11月22日、
青年達に明るい希望を持たせてやりたいと埼玉県北足立郡蕨町(現蕨市)において実施された
「成年式」が行われたのが始まりともいわれています。昭和23年に「成人の日」は小正月の1月15日に定められ、
2000年からはハッピーマンデーの導入で1月の第2月曜日に制定されました。
現在は、故郷を離れ、進学したり就職したりする新成人に配慮し、ゴールデンウィークやお盆、
正月三箇日に行う地方自治体もあります。

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元服

奈良時代以降、男子の成人を示すものとして行われる儀式のことであり、通過儀礼の一つ。
数え年で12歳から16歳程度の男子が式において、氏神の社前で大人の服に改め、
角髪と呼ばれる子供の髪型を改めて大人の髪(冠下の髻)を結い、冠親により冠をつけます。
武家の場合は烏帽子親により烏帽子をつけ、それまでの幼名を廃して元服名(諱)を新たに付けます。
中世の元服年齢には規定がなく、5、6歳から20歳程度まで幅がありますが、一族始祖の元服年齢に合わせる氏族もいました。
江戸時代頃からは公家を除き、武家、庶民の間では元服の時に烏帽子をつけず、
前髪を剃って月代にすることだけで済ますようになりました。

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成人式の服装

ほとんどの成人式では、服装についての規定はありません。
しかし、成人式は成人したことを自覚する節目となる行事ですので、礼服で参加するのが好ましいでしょう。
女性は振袖、次いで多いのがスーツやワンピースやドレスです。男性はダークスーツにネクタイという服装が最も一般的で、
なかには正礼服の紋付羽織袴姿で参加する人もいます。
現代では未婚女性のみが着用する振袖ですが、もともとは「留袖(とめそで)」に対して、
袖の長い着物を「振袖」と呼び、元服前の男女が着用する衣装でした。
振袖は、未婚の女性の正装としてフォーマルな場面での着用が可能です。
披露宴や、お色直し、各種パーティー、結納の儀など、多くのシーンで活用できます。
また、そで丈を短くして「訪問着」に仕立て直すといったこともできます。
長く大事に着られる柄、色調のものを選ぶと良いでしょう。

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振袖とは

振袖とは袖の長い着物のことを言い、未婚女性が着用する最も格式高い着物です。袖は最も大きいものでおよそ3尺(114cm)、
くるぶしまでも袖があります。華やかで若々しい柄のものが多く、成人式・結婚式などの晴れの舞台に着用され、
袖丈の長さにより大振袖・中振袖・小振袖の3種類に分けられます。
振袖の特徴である大きく脇があいた袖は、元々大人に比べて体温が高く、
動き回ることで熱気を発し易い16、7歳以下の男女・子供の体温を一定に保つために作られたものでした。
当時はこれを「脇明け」と呼び、袖丈を短くすること(留袖)はなかったようです。
このように、装飾的な意図を重視したものではなく、あくまでも実用面に重点がおかれていました。
しかし時代の流れとともに実用面よりも装飾的な面を重視するようになり、振袖は女性が愛情表現をするために
使用されるなどユニークな一面を持ち始めました。そして、江戸時代後期には振袖は子供や未婚の女性が着用するものとして定着しました。
振袖が晴れ着として広まったのは、江戸時代中旬のことで、振袖という名は、
長い袖がゆらゆらと揺れ動くさまから付けられたと言われています。 また、振袖にはもうひとつ「長い袖で厄を振り払う」という意味もあります。
特に19歳は女性の厄年。様々な災難や病気などから身を守るため、
19歳の厄年に晴れ着の振袖を着て厄払いすることが古くからの習わしで、この習慣が現在の成人式へと引き継がれていきました。

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成人の贈り物

儀礼的なおつき合いの場合、成人のお祝いは贈る必要はありません。
成人のお祝いは、ごく身内のお祝い事ですから、両親や祖父母などでお祝いするのが基本です。
贈る時期としては成人式の前日までまたは当日の午前中に渡すのが一般的ですが、
20歳の誕生日に「成人のお祝いです」とひとこと添えて贈ってもよいでしょう。
金額の目安は親類ならば5千円〜1万円、知人ならば3千円程度。
熨斗は紅白蝶結びで表書きは「祝御成人」「御成人御祝」「御祝」などとするのが良いでしょう。
贈るものとしてはスーツ、ネクタイ、時計、アクセ サリー、バッグなど、社会人になってから役立つものが一般的ですが、親しい身内の場合は現金などを贈る場合もあります。
成人式のお祝いに対するお返しは、親しい人にいただいたものであれば基本的には必要ありませんが、
お礼状は必ず送りましょう。もちろん、お祝いをもらってから、すぐに出すのがマナーです。
そして、お礼状はいうまでもなく、お祝いをいただいた本人が直筆でおこないます。
親族や身内以外からいただいた場合には、頂いた金額の1/3から1/2のお返しをするのが一般的です。

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