贈る前に確認しておきたい長寿祝いの予算!

Budget for longevity celebration

Budget for longevity celebration

還暦など長寿のお祝いを行う際、プレゼントを渡すのが一般的です。プレゼントを渡す相手は自分の両親や祖父母だけに限らず、親戚や知り合い、定年退職する上司など様々。

何を渡そうかと考えてる最中、ふと、長寿祝いの予算って大体いくらぐらいなんだろうかと気づく人がいるのではないでしょうか?

贈る人の気持ちが大事とは言いながら、あまりに高かったり少なかったりすれば、相手に余計な気遣いをかけるだけです。

今回は長寿祝いの予算の相場、それに合わせたプレゼントについてご紹介します。

 

還暦や喜寿などで長寿祝いの相場に変化はある?

Is there a change in the market for longevity celebrations?

長寿祝いには、60歳の還暦から古希、喜寿などがあり、白寿、百寿までだいたい8回長寿祝いを行うタイミングがあります。

ここで気になるのが、還暦と古希、古希と白寿、百寿でお祝いする際の相場に変化があるのかについて。基本的に還暦であろうと喜寿であろうと相場に変化はないとされています。

仮に還暦から段々とお祝いの相場が上がっていったとして、白寿と百寿では2年連続お祝いをすることになります。

贈る側からすればかなりの負担になってしまう他、年齢を重ねれば重ねるほど、贈り物の選択肢は限られます

旅行に出かけようとしても負担が大きく、なかなか連れ出せないこともあれば、お祝いとしてプレゼントするにはふさわしくないものを贈ることになりかねません。まして現金となればかなり失礼です。

ですので、還暦であろうと百寿であろうと、長寿祝いの相場は基本的に一律で、あとは誰に贈るかによって相場が変わるというように覚えておきましょう。

 

タイプ別長寿祝いの相場は?

Longevity Celebration Market Price

長寿祝いの相場に変化があるとすれば、誰から誰へ贈るものなのか。ここではタイプ別に分けて、長寿祝いの相場を探っていきます。

自分の両親への長寿祝い

一番ポピュラーなケースが、自分の両親が還暦を迎えるなど長寿祝いを行うケースです。両親への長寿祝いはだいたい1万円から3万円が相場とされ、その幅は結構広いです。

赤いちゃんちゃんこだけを贈って長寿祝いを終わらせるケースは少なく、むしろ赤いちゃんちゃんこは長寿祝いと別個に考え、1万円から3万円のお祝いをする人も中にはいます。

このように幅がある場合、人によって考え方が異なるものです。

1万円からでいいなら1万円でいいやと考える人から、いつもお世話になっている両親に多少奮発してプレゼントをしようと3万円以上出す人まで様々です。

この範囲内であれば常識的ではありますが、1万円でいいやと考える人の考え方が果たして常識的かという見方ができます。

要するに値段ではなく、両親が好きそうなものを買おうとし、結果的にこの値段になったと捉える方が常識です。

1万円~3万円という幅は、ある程度決めやすくさせるためのものとして考え、絶対にこの中で収めなければならないと考えるのは避けましょう。

孫からおじいちゃんおばあちゃんへの長寿祝い

若くして結婚した家庭では、孫が物心をついた状態でおじいちゃんおばあちゃんが還暦を迎えることもあります。

古希や喜寿、それ以降の長寿祝いだと孫が社会人を迎え、お祝いするケースが見られます。この場合は、孫の年齢が長寿祝いの相場を変えさせます。

小学生のように収入源はお年玉とお駄賃ぐらいの場合は、数百円のプレゼントでも何の問題もなく、手作りプレゼントであればおじいちゃんとおばあちゃんは喜んでくれます。

成人を迎えている場合にはだいたい5000円から1万円が1つの相場になります。この相場を小学生や中学生にも当てはめさせ、親がその分追加して家族一同という形でプレゼントを渡すこともできます。

もちろんそれ以上に出したとしても大丈夫ですが、その場合には親が出す長寿祝いを考慮しなければなりません。

こうしたお祝いは長寿祝いだけに限らず、様々な場面で登場します。そんな場合に立場を考えず、常に長寿祝いを出していれば親族間は良くても、それ以外の間柄では不興も買うことも。

家族間ではあったにしても、常識的な範囲内で相場を捉え、それに合わせて準備を進めるのが一番です。

親戚への長寿祝い

普段はそこまで会うことがない親戚をお祝いするとなった場合、その相場はおじいちゃんおばあちゃんのケースとあまり変わらず、5000円から1万円が理想的です。

気持ち的におじいちゃんおばあちゃんに渡すものより安く設定するぐらいがバランスがいいでしょう。

その理由は単純で、直接的な血縁関係にある祖父母、血縁関係ではあるもののかなり遠い親戚で比較し、親戚の方が高ければ誰しもがおかしいと感じることでしょう。

近しい関係だからこそ長寿祝いを積極的にするのに、そこまで近くない関係の人から相当なプレゼントをもらえば、少し不安になります。

一方、親戚には長寿祝いを渡さない人も少なくなく、普段会っていないのにこの時だけ渡すのは気が引ける、逆に失礼ではないかと考える人も。

もっと分かりやすいところでは、親などは全く送っていないのに子供たちは送ってるケースは、両親として賢明な判断だったにもかかわらず、子供の行動によって親にまで問題が生じることが考えられます。

親戚に渡す場合には、必ず誰かと相談して贈るのが一番です。

上司などへの長寿祝い

60歳という年齢は定年と重なり、本来であればそのまま退職の流れになるので退職祝いに置き換わるケースが多いですが、近年は再雇用制度を導入する会社が増えています。

すると、あと5年は働く人が増えるため、今までのように退職祝いに置き換わることは少なくなり、単純に還暦のお祝いをするケースが増えるはずです。

こうしたケースではあまり高価なものを贈っても相手が気を遣うだけなので、気持ち程度にプレゼントを渡すのが理想的で、だいたい5000円程度、多くても1万円程度で問題ありません

しかし、個々に長寿祝いを渡していくのは煩わしさや、相手にとっても結構な荷物、もしくはお返しへの負担を生じさせるため、グループで購入し、それをプレゼントするケースが目立ちます。

その場合には相場は5000円を切ることになりそうです。

もちろん、今までお世話になり、上司などがいなければ今の自分は無かった、今の仕事は続けられなかったと恩人のように慕う方であれば独自に渡すのもアリです。

 

複数で長寿祝いを贈る場合の相場は1人いくら?

Longevity Celebration Quotes for Multiple Gifts

特定の上司にお世話になった人たちを1つのグループにするケースと、その上司が属していた部署を1つにして渡すケース、これらは職場で考えられるパターンですが、例えばおじいちゃんおばあちゃん、親戚など家族一同、親族一同などまとめてプレゼントするケースも考えられます。

この場合、1人あたりの相場はどのように見積もればいいのか、大事なところです。

家族一同の場合、メインになるのが両親、その下に子供が来ます。子供に出させず両親が子供のものと一緒に出す場合、子供は出すけど少額にとどめさせる場合などが想定されます。

孫から見て祖父母となれば、孫の相場である5000円をマックスにし、両親はそれぞれの相場で出してセットにするというのが理想的です。

また、孫が赤いちゃんちゃんこを贈るような形にして、両親はメインとなるものを贈るのも1つのやり方です。

職場の場合は、まず何人で贈るかを決めます。例えば10人で贈るとなれば、次に何を贈るかを決め、それを10で割ります。

3万円のものであればそれを10で割ればいいので、1人あたり3000円の負担で済むというわけです。親に対して贈る長寿祝いが3万円程度が上限なので、これでも十分なプレゼントになるはずです。

 

相場別の最適な長寿祝いのプレゼントは?

Recommended gift according to market price

ここからはこの相場ならこのプレゼントがおすすめというものをご紹介してまいります。

5000円未満

5000円もしない長寿祝いは案外多く、例えば赤いちゃんちゃんこも5000円未満で手に入れることができます。

2000円程度で買えてしまうので、夫婦そろってちゃんちゃんこをプレゼントしたとしても5000円未満で押さえられます。

また名前入りのプレゼントを贈るのも1つの手で、お酒が大好きな人には名前入りのビールジョッキが喜ばれます。

名前入りのポロシャツ、名前入りのお酒など、特別感を醸し出せるプレゼントになるはずです。

気を付けたいのは、物によっては安っぽくなること。せっかくのプレゼントが安っぽいということで喜んでもらえなくなることがあります。

その場合は似顔絵などを描いて一緒にプレゼントするなど、プラスアルファで何かを準備することも必要でしょう。

5000円以上1万円未満

この価格帯であれば、名前入りのものも捨てがたいですが、時計やブリザーブドフラワーといった、お茶の間に飾れるものがおすすめです。

時計はずっと使うことができ、記念品として残しやすいというのが大きく、ブリザーブドフラワーは形が残りやすく、華やかな気分にさせてくれます。

お酒などもいいですが、最近は健康志向の人が増えており、以前に比べてお酒は飲まないという人も。

このあたりは、状況に応じて検討し、プロに似顔絵を依頼して描いてもらうなどのことも検討してみましょう。

1万円以上2万円未満

還暦祝いなど長寿祝いの性質として、お祝いするのを1つのきっかけにして家族や親戚が集まるというのが定番です。

ですので、物を渡しておしまいというよりかは、みんなで集まることがメインになることが見られます。

例えば、長寿祝いとしてディナーをご馳走することで普段の感謝、労いをすることができます。

普段行くことがない高級ホテル、レストランのディナーで特別な1日を提供する、体感させるのも立派な長寿祝いです。頑張ってきた甲斐があったと思わせるには十分です。

夫婦を想定した場合、日帰りバスツアーをプレゼントするのもいいでしょう。

日帰りバスツアーはかなり種類が豊富で、おいしいものを堪能できるツアーから普段体験できないことが行えるツアーなど色々とあります。

還暦など長寿祝いは間違いなく特別な1日なので、特別な1日にふさわしい舞台を用意するのが大切です。こうしたバスツアーでも十分効果があります。

2万円以上3万円未満

一泊旅行ぐらいであれば、夫婦で行ってもだいたい2万円台で押さえられます。

難しいのは特定の旅館などに決めてしまうのか、旅行券という形でプレゼントするのかですが、現金を渡すのとは違って、性質的には同じであっても旅行券にするだけでだいぶ変わります。

これなら自由に旅行をしてもらったり、いくらか足してもらって贅沢な旅行をしてもらったりすることも可能になります。

2万円以上になるとなかなかの品質のものをプレゼントできます。

父親母親それぞれの趣味のものをプレゼントすることで、今までは仕事に打ち込んできたけれどこれからは趣味に打ち込んでほしいというメッセージが込められます。

3万円以上

3万円以上となると、その選択肢はグッと広がりますが、こうなってくると物よりも思い出、何かを体感させるのが一番

例えば温泉旅行や海外旅行などをプレゼントし、夫婦で行ってもらうのがおすすめです。

家族旅行の場合、すべてを負担して手ぶらで来てもらうぐらいの感じでも大丈夫です。家族や親族でみんなで出し合って折半すれば、そこまでの負担にはなりません。

男性であれば高級品を上げるのもいいですし、女性であればブランド物を渡すとかなり喜ばれます。

その場合は結構な値段になりますが、日ごろの感謝、何十年も自分たちを育ててきたことへの気持ちを最大限に表現するとすれば、5万円以上のものを渡すことで確実に相手に伝わるはずです。

 

まとめ

Celebration of longevity

赤いちゃんちゃんこに名入りのギフトを渡す、それでわいわい盛り上がるという姿が見られ、それが還暦祝いになることもあれば、万年筆などおしゃれなものを渡して記念品を贈ることで長寿のお祝いをするケースもあり、お祝いをする形はその人の考え方やお祝いに対するスタンスによって異なります。

ただ、感謝の気持ちを持ってお祝いするという点では値段の大小やお祝い方法に関係なく、どれだけ相手のことを思って準備ができたかにかかっています。

両親や祖父母などが還暦を迎えるとして、どういうものなら喜んでくれるのか。

それを考えて、計画しているうちが結構楽しく、思惑通り喜んでくれた時には飛び上がるほど嬉しく感じる、そんなお祝いになることを願うばかりです。

長寿祝いはいつ、どこでするもの?親族で集まる場合や職場で行う場合は?

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