還暦を過ぎると起こる人体の変化とは?日本の平均寿命や健康を維持する秘訣
還暦を過ぎてから、体の疲れ方や寝つきの良さなどが変わったと感じる方は少なくありません。
還暦を過ぎると人体ではどのような変化が起こるのでしょうか。
還暦は第二の人生の始まりと考えられているため、良いスタートを切れるよう健康管理には気を付けたいところ。
そこで、この記事では、日本の平均寿命や最近の60歳の傾向について触れながら、還暦を過ぎると起こる人体の変化、そして健康を維持する秘訣についてご紹介します。
目次
還暦を過ぎると人体に変化が起こる?
還暦を過ぎてから、なんだか体がだるい、体の至る所が痛む、体調がずっと優れないなどの体の変化を感じる方は少なくありません。
自分の目では確認できなくても、還暦を過ぎてから体の中ではさまざまな変化が起きています。
そのため、若い頃と同じ生活をしていると、体に負担をかけてしまうことも。
医療が発展して日本人の平均寿命が延びているから大丈夫、と油断して、生活習慣の見直しなどを怠っていると重大な病にかかるリスクが上がります。
まだまだ若いと生活習慣で無理をしていると思わぬ病気にかかる恐れがあります。
現代では若い人の体とは別の体と考えて治療を進めていく医学も発展しているのです。
日本の平均寿命と最近の60歳の傾向
どんな生き物も生まれてきた以上、最後は死んでしまいます。
それは草花も動物も命あるものは同じです。
もちろん人間も同じで生まれて成長をして成熟すると、次は老化が始まります。
一昔前までは人生40年、50年といわれ60歳まで生きると長生きといわれていましたが、現代では医学の進歩や環境の変化によって平均寿命は80歳を超えています。
そのため、60歳はまだまだ若いとされており、元気に社会で活躍をされている人がほとんどです。
中には、還暦を節目として新たな人生をスタートした気持ちになり、新たな趣味を始めたり、新たに仕事を始めたりする方も少なくありません。
最近の還暦祝いにおいても、若々しい60歳の方に合わせて実用的なプレゼントや趣味に合ったプレゼントなどを贈る場合が増えています。
還暦祝いは長寿をお祝いするイベントというよりは、人生の節目をお祝いするイベントという意味が強くなってきています。
還暦を過ぎると起こる人体の変化について
それでも60歳ともなると体の中は老化が起こっていています。
若い頃のように好きなものを好きなだけ食べたり、夜更かしをして十分な睡眠をとらなかったりしていると体は悲鳴を上げてきます。
なんだか調子が悪い、眠りが浅い、疲れが取れないなど若いころには感じなかったような症状を感じるようになります。
ちょうど還暦を迎えるころは、何らかの病気にもかかりやすくなります。
それもそのはずで、体内で60年間も働き続けている細胞、内臓、骨、神経、血管など疲れてしまっているのです。
若い頃と同じように細胞は活発に生まれ変わってくれなくなり、血液もいつまでもきれいではありません。
体内でこのような変化が起こっていることは本人の目には見えませんが、やがて何らかの症状を実感するようになります。
「疲れやすくなった」「風邪がなかなか治らない」「健康診断で引っかかることが多くなった」などということで年齢を感じやすくなる方が多くなります。
また、実際に糖尿病やがんを患ったり、脳梗塞や心筋梗塞で命を取り留めたり、などということもあります。
特に、還暦の60歳は厄年で、男性の42歳、女性の33歳の厄年と同じように健康にも事故などにも気を付けないといけない節目の年です。
日本では60歳になった時にはその年を無事に迎えることができる喜びと今後の健康を祈って「還暦」のお祝いや厄払いを行う習慣があります。
しかし、厄払いをしてもらったとしても、その後も健康で長生きできるようにするには自分の努力が必要です。
還暦を過ぎてから健康を維持する秘訣
ここからは、還暦を過ぎてから健康を維持する秘訣についてご紹介します。
生活習慣を見直す
まだまだ若いと思わずに、還暦世代では健康意識を高めることが重要です。
まずは日頃どのような生活習慣を送っているのかを振り返り、体に無理をさせていないかチェックする必要があります。
・食事は大切で栄養バランスを考え腹8分目いや7分目くらいに抑える
・飲酒を控えて内臓を酷使しない
・適度な運動をする
などの努力をして体を大切しましょう。
このように、長年使ってきた体を若い頃のように酷使せず、ほどほどに使い続けることが健康を維持する秘訣です。
定期健診を心がける
体のメンテナンスは大切ですが、自分の努力だけでは限界がありますし、体の内側のことは自分の目ではわかりません。
そのため、定期的に病院を受診して、血圧や血液の様子などをチェックする必要があります。
定期健診を受けることによって、病気を未然に防ぐことができるとともに病気の早期発見にも役立ちます。
体のメンテンナンスと合わせて、歯周病などで歯が抜けないよう歯科を定期的に受診してクリーニングなどを受けることもおすすめします。
還暦世代になるとお医者さんとの関係も大切になってきますので、かかりつけの先生を見つけておきましょう。
まとめ:還暦からも若々しく元気な体を目指そう
今回は、還暦を過ぎると起こる人体の変化や、日本の平均寿命、健康を維持する秘訣についてご紹介しました。
60歳になると若々しく見えても、細胞や内臓、骨、神経など体の中が疲れてしまっておりさまざまな病気のリスクが高まります。
生活習慣を見直す、定期健診を心がけるなどして還暦からも若々しく元気な体を目指しましょう。