最近の還暦世代はお年寄扱いで怒る?昔と今の還暦に対するイメージの違い

バーの椅子に座る男女

一昔前は「還暦=お年寄り、高齢者の仲間入り」というイメージが強かったと思いますが、現在は少し異なりますよね。

還暦を迎える方は若々しい方が多く、現役でバリバリ働いていたり、新しいことを始めたりと精力的な方ばかり。

そのため、還暦祝いの際に、お年寄り扱いするような贈り物をしたり、お祝いの仕方をしたりすると怒って嫌そうな顔をする方もいるので注意が必要です。

この記事では、一昔前の平均寿命と今の平均寿命の違いや、昔と今の還暦に対するイメージの違いについてご紹介。

また、イメージの違いに合わせて還暦祝いをする際に意識した方が良いこともご紹介します。

 

一昔前の平均寿命と還暦に対するイメージについて

本と砂時計

一昔前は、還暦祝いといえば、白い髭を生やしたおじいちゃんがひざに孫を抱っこし、赤いちゃんちゃんこを着て、笑って写っているといった写真が定番でした。

例えば、1980年を例にすると平均寿命が男性で73.4歳、女性で78.8歳ですし、そのころの一般企業の定年は55歳でした。

そうしてみると、還暦を迎える60歳は第一線を退いて、子ども達に道を譲って、余生を静かに楽しむというような「お年寄り」の年金生活者というのが一般的なイメージでした。

しかし、現代ではこうした平均寿命や時代背景が大きく違ってきたことからも、還暦はお年寄りと言えなくなってきたと思います。

 

2014年の日本人の平均寿命と還暦に対するイメージの変化

二世帯の家族がテーブルに座り話をしている様子

2014年の日本人の平均寿命は、男性で80.5歳、女性で86.8歳と1980年頃よりもだいぶ長生きする方が増えました。

つまり、還暦を迎えてからも男性で20年、女性で27年近くは生きる計算です。

これだけ生きるとなればとても余生とは言えませんし、余命20年~30年ある人は還暦の時には、それなりに健康で元気なはずですからお年寄りとは言えないでしょう。

健康的で元気であるとともに、仕事にボランティアに趣味に還暦世代の活躍の幅が広まっていることは事実です。

還暦世代は見た目にも若々しい方が多く、還暦を迎えた身近な人や芸能人などを見て「あの人還暦だったの」と驚いた経験がある人もいるのではないでしょうか。

また、一般企業の定年も今では、再雇用制度など含め65歳まで伸びています。

もちろん、年金事業のいきづまりから、年金受給年齢が伸びていることが背景にあります。

しかし、還暦を過ぎても健康で65歳までは普通に働けるといったことが社会的にも認知されているからこそ、できることでしょう。

 

平均初婚年齢が高まりまだまだ若い人ばかり!還暦を祝う際に意識すること

赤ワインやシャンパンなどがグラスに入っている

日本人の平均初婚年齢も年々高くなってきていて、その結果、還暦を迎えても孫がいない方も多く、「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼べない人が増えてきています。

やはり、孫がいないと本人もお年寄りという意識は薄く、まだまだ現役であるというイメージの方が強いのではないでしょうか?

実際、今の時代、還暦60歳を迎えた人達を見ても「おじいさん」、「おばあさん」といった印象は持ちません

また、孫も無く、普通に会社勤めをしているような人は還暦祝いだからといって、お年寄扱いされることはあまりうれしくないし、実感もわかないこともあるでしょう。

むしろ、これからの還暦祝いは、「お父さん、お母さん、もう少し現役で頑張ってください」という励ましの場だと思います。

そのため、大々的に還暦をお祝いするというよりは、人生の節目をお祝いし、これからの生活を応援するといった形の方が望ましいでしょう。

還暦祝いには決まった形はありませんので、ホームパーティーのようにカジュアルな形で自宅でお祝いしたり、外食したりと還暦祝いの方法はさまざま。

還暦の方の気持ちを一番に考えながら、全員の思い出に残るような還暦祝いを演出しましょう。

また、還暦というと赤いちゃんちゃんこや赤い頭巾を贈るイメージがありますが、現代では「年寄扱いして」と感じる方もいらっしゃるので、別のプレゼントを用意する方が喜ばれる傾向にあります。

 

還暦祝いのプレゼント選びで気を付けること

ハート型の板を胸のあたりで持っている女性

ここからは、還暦祝いのプレゼント選びで気を付けることをご紹介します。

お年寄り扱いするようなプレゼントは避ける

数冊の本とめがね

現役でいてほしいという願いを込めて、プレゼント選びにも配慮しなければなりません。

プレゼントを選ぶ際にもお年寄扱いするような老眼鏡や杖、補聴器などといったプレゼントは避ける方が無難です。

もちろん、本人が望む場合もあるかもしれませんが、どうしても贈りたい場合には別の機会に渡した方が良いでしょう。

還暦祝いで避けるべきタブーな贈り物とは?NGな理由や注意すべきことについて

明るい気持ちになれるようなプレゼントを選ぶ

赤い薔薇やピンクのカーネーションなどが入ったフラワーギフト

還暦を迎えてからも楽しく過ごしてもらえるよう、明るい気持ちになれるようなプレゼントを選ぶことが大切です。

例えば、好きなところに置いて好きな時に眺めることができる似顔絵や名入れの写真立て、場を明るくするフラワーギフト、これからの生活で使える実用品、趣味に関するものなど。

還暦の方が欲しがっているものや好みの物を贈るのもおすすめです。

また、贈るプレゼントに、手紙やメッセージカードを添えて「これからも素敵な笑顔でいてね」「かっこいいお父さんでいてね」といった温かいメッセージを贈るのも喜ばれます。

こういった「これからも元気で過ごしたい」という気持ちにさせるようなプレゼントは、活力につながります。

お祝いの方法やプレゼントに配慮して、「これからも現役で頑張ろう」と明るい気持ちになれるような還暦祝いにしましょう。

 

まとめ:還暦祝いをして明るい気持ちで第二の人生をスタートしてもらおう

happy birthdayと書かれたメッセージカードと2つの小さなギフトボックスを手にもっている女性

今回は、最近の還暦世代はお年寄扱いで怒るのか、昔と今の還暦に対するイメージの違いや還暦をお祝いする際に気を付けることについてご紹介しました。

現代では、平均寿命が延びており、還暦を迎えてからも若々しい方が多く、「還暦=お年寄り」とは言えません。

そのため、還暦をお祝いする際には、長寿をお祝いするというよりも、人生の節目をお祝いするという形の方が喜ばれる傾向にあります。

今回ご紹介した還暦をお祝いする際に気を付ける点を参考にしながら還暦祝いを行って、明るく第二の人生をスタートしてもらいましょう。

もらって嬉しかったものは?贈って喜ばれる還暦祝いのプレゼント