定年退職が60歳から65歳に?近年の還暦祝いと定年退職の関係とは
定年退職年齢と言えば、60歳をイメージする方が多いと思いますが、まだまだ若い60歳が多いため最近ではその年齢に変化が見られています。
また、定年退職年齢の変化に伴い、還暦をお祝いする方法も変える家庭が増えています。
これからも元気にバリバリと現役として働いていく方が多いため、還暦祝いでは長寿をお祝いするというよりも労いを込めたものに変化しつつあります。
この記事では、近年の退職年齢の変化やそれに伴う還暦のお祝い方法の変化、そして還暦以降に長寿をお祝いする方法についてもご紹介します。
還暦と定年退職の関係性
定年退職といえば以前は60歳であり、還暦の年齢と同じでした。
そのため、60歳をお祝いする還暦祝いとこれまでの仕事の労をねぎらう退職祝いを同じ時期に行うご家庭も多かったです。
しかし、現在では定年退職の年齢は60歳より上に引き上げられており、還暦祝いとセットで行う場合は少なくなっています。
定年退職のタイミングはいつなのか把握することで還暦のお祝いする方法も変わってきますので注意が必要です。
近年の定年退職年齢と還暦祝いの変化について
以前、定年退職をする年齢といえば、還暦祝いをする60歳でした。
還暦のお祝いでは赤いちゃんちゃんこを着ますが、このちゃんちゃんこを着たら定年という感じだったのです。
しかし、現在は定年延長ができる企業も増え、65歳で定年退職する方を多く見かけます。
これに伴い、現在は還暦のお祝いよりも緑寿のお祝いに注目する家族が増えています。
現役で働いている状態よりも、定年を迎える年のほうが、落ち着いてお祝いできると考える方が多いからです。
そもそも、還暦や緑寿といったものは、長寿のお祝いとして行うものです。
昔は寿命が短かったため、60歳でも長生きしているという状態だったのです。
しかし、現代は医療が発達し、平均寿命も80歳を超えるようになり、60歳はまだまだ若い印象があります。
還暦は現役で働いていることもあるので、長寿のお祝いというよりも長年お疲れさまといった慰労会に近いものになっています。
還暦祝いをする方法
還暦をお祝いする方法は、各家庭によって異なりますが、一般的なものとしては食事会を催したり、プレゼントを渡したりするものです。
ここでは、還暦をお祝いする一般的な方法をご紹介します。
食事会を催す場合
還暦祝いでは、家族みんなが揃って食事会をするのが一般的です。
食事会を催す際にポイントなのが、家族がそろってお祝いするところです。
還暦を迎える頃には、家族と離れて暮らしている方も少なくありませんので、還暦の機会にみんなが顔を揃えるのが貴重な場となりますので喜びが大きくなります。
場所については自宅やレストラン、料亭など特に決まりはありませんが、還暦の方の気持ちに沿った場所を選ぶことが大切です。
周りの目を気にせず家族水入らずで過ごしたい場合には自宅を、特別感や高級感を演出したい場合には外食を選択するなど。
また、食事会を催す場合には、主役である還暦の方の好みの料理やお酒を揃えるとより喜んでもらえるでしょう。
プレゼントを渡す場合
以前はプレゼントというと赤いちゃんちゃんこ、というのが定番でしたが、現在では「年寄扱いしないで」「着るのが恥ずかしい」という声からプレゼントに選ばれる機会が減ってきました。
また、赤いちゃんちゃんこは実用的でないという点からも、実用的なプレゼントを選ばれる方が増えています。
例えば、お酒好きなお父さんであれば名入れのお酒、お洒落が好きなお母さんにはルビーのアクセサリーのプレゼントなど、近年では本人が喜ぶものであれば何を贈っても良いというのが一般的となってきました。
そのため、最近では、ものに限らず、家族旅行や温泉旅行など思い出のプレゼントを贈る方も増えています。
どういったお祝い方法をとるにしても、人生の節目のお祝いとして家族みんなで感謝の気持ちを伝えたり、これからの生活を願ったりする機会にしましょう。
還暦以降に長寿をお祝いする方法
長年お疲れさまという感謝を伝えるには、現役で働いている60歳よりも定年を迎える65歳のほうが良いと考える家族が多いようです。
長寿のお祝いには、他に70歳で迎える古希、77歳で迎える喜寿、80歳で迎える傘寿、88歳で迎える米寿、90歳で迎える卒寿、99歳で迎える白寿となります。
120歳で迎えるお祝いもあり、このお祝いは大還暦と呼ばれます。
そして、長寿のお祝いをするときは、それぞれに用意するものがあります。
還暦のお祝いには、赤いちゃんちゃんこを用意するのは有名でしょう。
緑寿のときに用意するのは緑色のちゃんちゃんこ、古希のお祝いのときには紺や紫のちゃんちゃんこ、喜寿のお祝いのときには紺、紫、黄色、からし色のちゃんちゃんこを用意します。
また、贈り物をする際には、その地方で異なることがあるので、その土地の人に確認することをおすすめします。
熨斗を贈るときには、表書きは「寿」、もしくはお祝いに合わせて「祝還暦」「祝緑寿」といった書き方になります。