還暦祝いで避けるべきタブーな贈り物とは?NGな理由や注意すべきことについて

赤いツバキの花

還暦祝いの品物としては、主役となる方に喜んでもらえるものが一番良いこと。

基本的には、相手を敬う気持ちや、感謝や労いの気持ちがあれば、相手に思いが伝わり、喜んでもらえるでしょう。

しかしながら、どのようなお祝いでも「好きな物なら何を贈っても良い」とされているわけではありません。

どのようなことにもマナーというものがあり、避けるべきタブーな贈り物も存在します。

この記事では、還暦祝いで避けるべきタブーな贈り物とNGな理由、そして贈る際に注意すべきことについてご紹介します。

 

還暦祝いを贈る際に注意すべきこと

両手に丸とバツのイラストをのせて考え込んでいる女性

例えば、結婚式のご祝儀では割り切れる数は包まない、葬儀の香典では新札を入れないといったことはマナーとされていることでしょう。

では、還暦祝いにおいて避けなくてはならないタブーは何かというと、基本となるのは「苦」や「死」、そして「老い」を連想させるグッズは贈るべきでは無いということです。

還暦祝いは、人生の節目として大切なお祝い事であり、第二の人生をスタートする意味もあります。

そのため、還暦祝いを贈る際に「苦」や「死」をイメージさせる贈り物を贈ってしまうと、縁起が悪く、不快な気持ちにさせてしまう恐れがあるため、注意が必要です。

また、「老い」をイメージさせる贈り物も、まだまだ現役の60歳の方にとっては適切ではありません

いつまでも若々しく健康的に過ごしてほしいという気持ちを込めて、「苦」「死」「老い」を連想させる贈り物は避けるようにしましょう。

もちろん、手紙を送る際にも、これらの言葉を結びつくような言葉を使わないようにし、「4」や「9」の数字も控えるようにしましょう。

 

還暦祝いで避けるべきタブーな贈り物とNGな理由

赤いプレゼントボックスの上に白い薔薇が一輪乗っている

ここでは、還暦祝いで避けるべき代表的なタブーな贈り物を理由と一緒に3つご紹介します。

どのような贈り物がタブーなのかNGな理由も一緒に知り、喜んでもらえる素敵な還暦のプレゼントを選びましょう。

①櫛や椿の花

木に咲いている2つのツバキの花

最も避けるべきものとされているのが櫛や椿の花です。

櫛は苦と死の二つの文字が入っており、椿の花は首から落ちるために不吉な花とされています。

もし仮に還暦を迎えた人がこうしたものを欲しがっていたとしても、還暦祝いはひとまず別の物を贈って次の機会にプレゼントするといった気づかいを見せると良いでしょう。

②白い菊の花

白い菊の花

お花関係でいうと、白い菊の花も還暦祝いには避けた方が良いでしょう。

白い菊の花はお葬式で使われる機会が多いことから、長寿をお祝いする還暦祝いにはふさわしくありません。

菊の花は基本的に福を呼ぶ花、不老長寿、若返りを願う花といった縁起の良い花ではありますが、明治時代以降お葬式で使われるシーンが増えたため縁起の悪いイメージがあります。

こういった理由から、還暦祝いなどの長寿祝いのシーンだけでなく、敬老の日の贈り物にも白い菊の花はおすすめできません。

もしも還暦の方が菊の花が好きな場合には、お葬式で使われる機会が多い白い菊の花ではなく、ピンポンマムなど明るい色の菊の花に縁起の良い飾りがあるものを選ぶなどすると良いでしょう。

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③老眼鏡

老眼鏡と新聞

次に、還暦祝いに避けた方が良い贈り物としては、老眼鏡が挙げられます。

メガネを愛用している方なら喜んでもらえると思ってしまいがちですが、老眼鏡は「老い」を連想させます。

本人が欲しがっている場合には、還暦祝い以外の他の機会に贈った方が良いでしょう。

④白い平織りのハンカチ

白い平織りのハンカチ

意外に思われた方が多いかもしれませんが、還暦祝いに白い平織りのハンカチはNGです。

ハンカチ自体に「手切れ」という意味があることから避けた方が良いという考えもありますが、色やデザインに気を付けたり、刺繍などを入れたりなど工夫して還暦祝いにも贈る方が増えてきました。

ただ、シンプルなハンカチを贈ろうと、白い平織りのハンカチを選ばないようにしましょう。

理由としては、故人の顔にかける白い布を連想してしまうためであり、これから新しい人生をスタートしようとしている方々への贈り物としてふさわしくありません。

還暦祝いのプレゼントに白いハンカチを選ぶのであれば、平織りのものは避け、レースや柄、キャラクターなどが入っているものを選ぶようにしましょう。

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⑤鞄・時計・靴

黒いビジネスバッグ

鞄と時計についてですが、これはどちらも仕事のために使うものというイメージが強くあります。

特に革でできたビジネスバッグやステンレス製のスマートな腕時計といったことになると、仕事用途のものとして扱われることの方が多く、「勤勉さ」をイメージさせます。

そのため、目上の人に贈ると、「還暦を迎えたのにまだ働けということか」と思わせてしまうことがあるのです。

カジュアルなバックなどであればまだ良いとも言えますが、それでも贈られる側の受け取り方によっては気持ちが伝わらないことがあるため注意が必要となります。

また、靴については基本的に踏みつけて使うものですから、目上の人に贈るものでは無く、どれだけ良い品物であったとしても避けた方が良いでしょう。

もちろん事前に相手から「これが欲しいからお祝いなら是非買ってくれ」と頼まれたのであれば、櫛を贈ろうと鞄を贈ろうと構いません。

しかし、そうしたケースを除くとこうした物はタブーとされていますから、贈り物としては選ばないようにしてください。

まとめ:還暦祝いには縁起を大切に

赤と水色の和柄の紙で折られた折り鶴2個

今回は、還暦祝いで避けるべきタブーな贈り物を、NGな理由や注意すべきことと一緒にご紹介しました。

相手のことを思って選んだ贈り物というのはどのようなものでも喜ばれやすいですが、お祝いの席なので縁起について気にされる方も多いです。

良かれと思って選んだプレゼントが、意図せず還暦を迎える方を傷つけてしまう場合もあるかもしれません。

還暦祝いでは縁起の良さを意識することも喜ばれるポイントとなりますので、タブーな贈り物を把握して気持ちよく受け取ってもらえるようなプレゼントを選びましょう。