大事なのは事前準備から!?還暦祝いの食事会の進行や流れを解説

椅子に座り二世帯の家族が団らんしている様子

満60歳を迎える方に向けて行う還暦祝い。ご家族はもちろん、お世話になった上司の方など、さまざまな方に感謝の気持ちを伝えられる場面です。しかし、「お祝いしたい!」という気持ちはあるものの「いったいどうやって祝えばいいのだろう…」と悩まれている方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、“還暦祝いの食事会”にスポットライトを当て、その内容についてとことん詳しくご紹介していきたいと思います。これから還暦を迎えられるご家族やお知り合いがいらっしゃる方は、ぜひ参考にしてください。

還暦祝いの食事会の流れについて

旅館の部屋のテーブルに皿や箸など食事の準備がしてある

まずは、還暦祝いの食事回の流れについて考えていきましょう。還暦祝いの食事会というと、「何か特別なことが必要なのでは?」と考えてしまいがちですが、進行としては一般的なパーティーと何ら変わりはありません。基本は以下のようなイメージで進めましょう。

1. 開会

そこまで形式的な挨拶は不要ですが、進行の方がいるのであれば「これより、○○さんの還暦をお祝いする会を開催します」といった言葉をもらいましょう。短い言葉でも「これから還暦をお祝いする会が始まる」という意識が高まり、会にメリハリがつき良いスタートができます。

2. 出席者らの祝辞

祝辞を述べるのは、出席者の中でもっとも役職の高い方や、年長者にしておくのが無難です。還暦祝いの祝辞をお願いしたい人に前もって声をかけて依頼しておくと親切です。

3. 乾杯

祝辞が終わったら、いよいよ乾杯です。この際、音頭を取るのは「三番目に役職の高い方」というのが通例です。乾杯の際には、お祝いの気持ちを込めてみんなで乾杯をしましょう。

4. 食事・歓談

乾杯の後にはしばらくの間食事と歓談を楽しみます。美味しい食事に美味しいお酒、家族との会話などを還暦の方に楽しんでもらいましょう。

5. お祝いの言葉や余興

ある程度時間が経ったら、ここからはお祝いの言葉や余興で場を盛り上げましょう。

6. お祝いの品贈呈

次にプレゼントの贈呈です。基本的には、出席社一同を代表する方から、還暦を迎えられる方に向けて渡すようにしましょう。

7. 還暦を迎えた方からの挨拶

お祝いの品贈呈が終わったら、次に主役となる還暦を迎えた方からの挨拶です。

8. 締めの挨拶

宴もたけなわ、といったタイミングになりましたら、最後の“締めの挨拶”を行います。ここでは、役職が二番目に高い人が行うのが一般的です。

 

以上が還暦祝いの食事会の流れになりますが、これらはあくまで基本の流れです。応用としては、お祝いのプレゼントを早めに渡すなどをしても良いでしょう。最も大切なことは還暦を迎えた方に心から楽しんでもらい、出席者のお祝いの気持ちを実感してもらうことです。本質を忘れないように気を付けましょう。

還暦祝いの食事会の日程・場所はどうやって決める?

女性がスマホの画面を指でタッチしている

次に、還暦祝いの食事会の日程や場所決めについても考えていきましょう。還暦祝いを行う際バタバタしないよう早めに日程と場所を押さえておく必要があります。

1. まずは人数を決定する

還暦祝いの食事会を開催しようと考えた場合、はじめにしなくてはならないのは“人数の決定”です。そもそも、日程や会場というのは「誰がいて、何人の人が出席するのか?」がハッキリしていないと決められません。後々から人数が増えた減ったとなっては、日程や会場の調整が必要となり、かなりバタバタとなるでしょう。とにもかくにも、まずは人数を決定するために、出席の有無を確認してください。招待したい人リストを作って確認していくのをおすすめします。早いうちに還暦祝いを行う日程を大まかに決めて、招待したい人にお知らせしましょう。

2. 日程の決定

人数が決定したなら、次に日程調整に入ります。少人数であれば頭で条件を組み、簡単にスケジュールの把握ができるでしょう。しかし、10人以上くらいになってくると、そろそろ誰が何日を希望しているかというのが分からなくなってしまいます。 この場合は、幹事となる方が上手にスケジュール帳などをやりくりし、可能な限り多くの人が納得できる日付を選ばなくてはなりません。

3. 会場の決定

人数と日程が決まったら、次は会場選びです。まずはオーソドックスに還暦を迎えられる方の自宅で行うというパターン。前述のアンケートでも、見事1位になっていた選択肢ですね。和気あいあいと楽しい食事会が目に浮かびます。
ただし、幹事がその家の人であれば問題ありませんが、会社の上司などの場合は先方のお宅の負担が大きくなってしまうので、避けておいたほうが無難です。この場合は、お店を予約するのが無難でしょう。お店を予約する場合には、お店の場所や交通手段、サービス、料理のコース内容などについて確認しておきましょう。

 

準備は万全に! 食事会前に用意しておきたいこと・もの

様々な便箋の紙とペン

最後に、食事会の前までの準備についても考えておきましょう。今回は幹事の方に求められる“こと・もの”についてまとめています。

1. 人の専任

スーツを着た女性が斜め上を指さしている様子

還暦のお祝いの食事会では、挨拶や余興など、参加者にご協力いただく場面が多々出てきます。そのため、幹事の方は事前に“人の専任”を行い、依頼をしておかなくてはなりません。

2. プレゼントの用意

長寿祝いのメッセージカードが置かれたバームクーヘン

食事会の当日までに、贈呈品の用意も必要です。何を贈れば喜ぶのかなど、じっくりと考えましょう。定番品はもちろんですが、オリジナリティのあるプレゼントもやはり喜ばれます。もしも自宅で会を行うなら、“名入りのお酒”などがあるといいですね。食事会中は全員に振る舞い、閉会後も、ビンを飾っておけるなどの魅力があります。

還暦祝いに喜ばれるプレゼントで迷ったら、「還暦祝いのプレゼントはこう選ぶ!シチュエーション別の選び方とは?」を参考に選んでみてください。

3. お店の予約

手帳の真ん中にペンがはさまっている

自宅以外の場所で会を開催するのであれば、お店の予約が必要です。ある程度の大人数になると、貸し切りにしなくてはならないこともありますので、早めに連絡するよう心がけましょう。
ちなみに、予約の際にアラカルトかコースかを聞かれることも多いと思いますが、基本的にはコースが無難です。ただし、もっとも気にすべきは主役である還暦を迎える方なので、その人の好みに合わせたものをチョイスするようにしましょう。

還暦祝いの食事会を行う場所の決め方は、「還暦祝いの食事会はどこで行うの?おすすめの場所と相場を徹底紹介!」を参考にしましょう。

4. その他、幹事の仕事

この他にも、幹事の場合には出席者に決定したことを連絡する仕事があります。単純に日程や場所を伝えるだけでなく、どのメンバーが参加するのか? 当日は、どのように移動するのか? といった点についても取りまとめ、伝えるようにしましょう。

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還暦のお祝いは一生に一度のこと。お祝いされる側としては、食事会を開いてもらえるだけでも大きな喜びがあるものです。また、その際に自分の名入りのお酒などをプレゼントされたら、きっと一生の思い出になるでしょう。今回ご紹介したアンケート結果や手順を参考にして、参加者全員が満足できる食事会を開いてくださいね。

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Q.還暦祝いの食事会はどんなところで行いましたか?

還暦を初めてお祝いするという方は、食事会をどこで行うべきか迷った経験があるはず。まず、世の中の人がいったいどんな場所で還暦祝いの食事会を開いているのかという点について調べてみましょう。今回は、これまでに還暦祝いを開催してもらったことのある、100名の男女にアンケートを実施しました。食事会での思い出や感想を聞きましたので、さっそく結果を見ていきましょう!
還暦祝いの食事会はどんなところで行いましたか?のアンケート結果

1位:住み慣れた自宅や家族の家・・・47%
2位:落ち着いた雰囲気の料亭や旅館・・・36%
3位:テレビや雑誌で話題の新しいレストラン・・・10%
4位:ショーやサプライズなど面白い演出のあるレストラン・・・4%
5位:ドレスアップして行きたくなるようなおしゃれなレストラン・・・3%

還暦祝いの食事会はどんなところで行いましたか?のアンケート結果

1位になったのは「住み慣れた自宅や家族の家」でした。「我が家が一番落ち着ける」「家族でこじんまりと行いたい」「開いてくれるだけでも十分」といった声が目立ちました。票数は4割を超えており、圧倒的多数の結果となりました。
一方、2位になった「落ち着いた雰囲気の料亭や旅館」では、「のんびりとした気持ちで出席した」「ガヤガヤ賑やかでないのがいい」といった声が多く見られました。1位の票数と合わせると実に83%となり、基本的に還暦を迎えられる方の気持ちとしては、そこまで大々的な会の開催は望まれていない傾向があることがわかりました。

還暦祝いの食事会はどこで行うの?おすすめの場所と相場を徹底紹介!

 

コメント紹介

ハートの雲をバックに四葉のクローバーを持つ女性の手

続いて、1位から3位までの回答に寄せられたコメントをいくつかご紹介します。還暦の方の気持ちに寄り添うのに役立ちますので、1位~3位までのコメントを参考にしながらお祝い方法を考えてみてくださいね。

1位:住み慣れた自宅や家族の家

  • 料亭やレストラン等で派手にやるのは好きではないからに他なりません。自宅でプレゼントを受け取り、家族とゆっくり過ごせたので嬉しかったです。(女性・千葉県・68歳)
  • 小さな孫もいて走り回るので、自宅で気兼ねなくにぎやかに食事会をしました。食事会だけでもうれしかったのに、小さな孫たちからも手作りのプレゼントをもらったことがうれしくて思わず泣いてしまいました。(女性・滋賀県・60歳)
  • 行き慣れない所より、自宅が一番ということで、外食は取りやめてもらいました。近くのスーパーでお刺身を沢山買ってきてもらったので、良い還暦祝いにつながった気がします。(男性・群馬県・69歳)

2位:落ち着いた雰囲気の料亭や旅館

  • 仲間内で還暦の祝いをしました。静かな料亭で食事会の途中でサプライズプレゼントを頂きました。感激して、うれし涙が出ました。(男性・埼玉県・63歳)
  • 急に娘から食事を誘いたいとのことを言われて、何が何だかわからないまま料亭に行きました。そこでサプライズ的にお祝いをしてくれて、料亭の雰囲気とマッチしていたのがとても印象に残りました。(女性・香川県・65歳)
  • 温泉が好きなので、旅館を予約してくれていました。その場にこれなかった人も含めて、色紙にメッセージを寄せ書きしてくれたことがとても嬉しかったです。(女性・広島県・62歳)

3位:テレビや雑誌で話題の新しいレストラン

  • 息子がテレビで有名な料理人のやっているレストランを予約してくれ、家族で集まって還暦祝いをしてもらいました。(女性・愛知県・62歳)
  • いつでも行ける場所ではなくて、特別な感じがしたし、新しいお店は気分もウキウキしたから。(女性・福岡県・64歳)

<アンケート調査概要>
対象/60代以上の男女100名
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2017年5月

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