近年話題になっているたくさんの健康食品や補助食品にも使われることが多く、
とにかく健康にいいらしいという認識をしている人が多い物の一つに、ビール酵母があります。
ビール酵母とは何?
ビール酵母とはビールを醸造するときに使用される酵母のことで、その正体は小さな微生物です。
これら小さな微生物が麦の中に含まれる糖を分解して炭酸とアルコールを作りますので、
ビール独特のうまみやはじける泡は、酵母の働きのお陰ということになります。
酵母の種類は数百種類以上であり、使う種類によって出来上がったビールの味や香りが変わってきます。
つまりラガービールの醸造に必要なものやエールビールの醸造に必要なものなど、
そのビールの種類によっても使用されるものは違ってくるのです。
そのため、各ビールのメーカーは数百種類以上の酵母を使って組み合わせ、ビールを造っています。
ビール酵母に含まれる栄養素
ではビール酵母にはどんな栄養素が含まれているのでしょうか。
代表的なものでビタミンB群、そしてミネラルやアミノ酸、食物繊維など多くの栄養素が入っています。
必須アミノ酸
その中でも必須アミノ酸という栄養素は人間が体内で作ることが出来ませんが、
それも十分含まれているということですから、ビールを飲むだけでこれら様々な栄養素がとれるというのは大きな魅力でしょう。
ビール好きな人であればアルコールの弊害ばかりが言われることが多いですが、
このように体内で作ることが出来ない栄養素を摂取することは出来ているのですから、一概に悪いことばかりではないのです。
ビール酵母の半分はアミノ酸から出来ているのですが、必須アミノ酸は代謝を促進してエネルギーを生み出す、
健康維持には欠かせない物質ですから、食品から積極的にとる必要があります。
しかしダイエットをしている人であれば肉や魚を控えることが多く、そのためにアミノ酸も自然に不足してしまいます。
ダイエットを間違ったやり方ですることで代謝が落ちてしまい、実は太りやすく痩せにくい体になっていくということがあるのです。
食生活はどういった場合であってもバランスよくが基本だと理解しておきましょう。
ビタミンB群
また、エネルギー変換をスムーズにするといわれているのがビタミンB群です。
ビール酵母にはビタミンB1、B2、B6、ニコチン酸やパントテン酸、B12、葉酸など10種類のビタミンB群が入っています。
体内に取り入れた栄養素のエネルギー変換を助けるのがビタミンB群の主な役割で、
新陳代謝を活発にして基礎代謝を上げる効果も期待されます。
新陳代謝がよくなれば肌のターンオーバーが促されますので、
シミが沢山出てきたりいつでも吹き出物があるなどがない、トラブル知らずの美肌になるのです。
アンチエイジングを目指していたり、いつでも艶がある肌を維持したいと考えている人は、ビタミンB群は必須の栄養素です。
抗酸化物質
更に抗酸化物質も入っていますので、身体のサビを予防出来ます。
日常外に出て太陽の光に当たることで、人間は紫外線を浴びますが、紫外線によるダメージが蓄積するとお肌や身体が内側からさびつきます。
さびつくとシワやたるみの原因となって老けさせるだけではなく、身体機能全体の衰えにも繋がってしまうのです。
身体のサビをそのまま放置すれば見た目も中身もボロボロになってしまうでしょう。
そんな時に、抗酸化物質が役に立つのです。
抗酸化物質は活性酵素を除去する役割がありますのでさびを防止してくれます。
若々しい身体でいるためにはグルタチオンと呼ばれる抗酸化物質が手助けしてくれるでしょう。
食物繊維
そしてビール酵母の細胞壁は、マンナンとグルカンという2つの食物繊維からできていますが、食物繊維は整腸作用があることは有名です。
整腸作用があれば、冷え性などで女性の多くを悩ませている便秘を改善してくれるのです。
また、特筆すべき効能として、コレステロールや血糖値の低下もあります。
ビール酵母のおすすめ摂取法
身体に良いことは判ったので、では積極的に摂取していこうとする人の中で、
サプリメントなどではなく粉末でビールの酵母を使うつもりの方は、そのまま食べるとまずはかなりの苦味と癖を感じて驚くでしょう。
一般的にビールを飲む習慣のない方は、麦とホップが出す香りにも抵抗を感じるかもしれません。
そんな方におすすめの摂取の仕方は、粉末をヨーグルトに混ぜて食べることです。
ヨーグルト100グラムに対して酵母5グラムから10グラムが目安ですから、まずは何も味付けをせずに食べてみて下さい。
そこで苦味に不快感があれば、オリゴ糖などで甘みを足して食べやすい味に調整しましょう。
臭いが辛いという方は、ハチミツやレモンを加えると独特の香りを消すことが出来ます。
牛乳や豆乳とは比較的相性がよいとされていますので、ヨーグルトではなくて牛乳や豆乳にまぜて飲むのもいいかもしれません。
どうしても粉末では臭いや癖が気になる、という方は、粉末から摂取するのはやめてサプリメントなどを試してみましょう。