還暦のお祝いは外国にもある？フランスと日本の祝い方の違いについて
日本人のライフサイクルでは、20歳の誕生日と60歳の還暦が大きな節目として考えられています。
20歳は大人の仲間入りとして成人式を行い、60歳では長寿祝いの一つである還暦祝いを行い、第2の人生がスタートすることを意味します。
しかし、20歳や60歳というような大きな節目は、海外でも同じように考えられているのでしょうか？
今回は、外国の中でもフランスの祝いの仕方について焦点を当て、還暦のお祝いはフランスでもあるのか、日本との違いはどのような点かについてご紹介します。
目次
還暦のお祝いはフランスにもある！日本とフランスの祝い方の違い
そもそも還暦祝いとは、十干（じっかん）と十二支（じゅうにし）の組み合わせである干支が一巡するのに60年かかり、再び生まれた時に干支にかえるという意味の長寿のお祝いのこと。
これは、日本の考え方です。
日本では、還暦をお祝いする際には、家族で食事会を行ったり、プレゼントを渡したり、旅行に行ったりとお祝いの方法は各家庭によってさまざまです。
日本の還暦祝いは、お祝いの気持ちを伝えるだけでなく、日頃の感謝の気持ちを伝えたり、これからの健康・長寿を願ったりする場として考えられます。
一方、フランスでは、18歳で成人を迎えるとされ盛大な誕生パーティーが開かれます。
その後は40歳から10年ごとの節目に盛大に催され、60歳を迎える際にもフランスではお祝いをするのですが、その意味は日本とは異なります。
日本のお誕生日祝いは、お友達や家族が誕生日を迎える人をお祝いするでしょう。
しかし、フランスでは、誕生日を迎える本人がホストとなって、友達や家族を招待して楽しむのが一般的です。
20歳や40歳などの節目ごとの祝い方の違い
還暦祝いのほかにも、フランスと日本ではお祝いの違いがある節目が他にもあります。
フランスでの20歳のお祝いは、家族が子どもの成人を世間にお披露目するものとして行われるので、誕生日とは少し考え方の違うお祝いとなります。
また、フランスでは40歳は社会に出て落ち着きが生まれ、家族を持ち、余裕ができる年齢とされています。
社会人として信頼される大人に仲間入りできたことへの感謝の気持ちを込めて、40歳の時に盛大にパーティーが行われるのです。
日本では40歳が「不惑」と言われてしますが、大人として認められる年齢であることは共通しているのですね。
日本とフランスのライフサイクルに対する気構えの違い
フランスでは、40歳で盛大なパーティーをした後も、10年ごとに、感謝とこれからも続く関係に「よろしく」という気持ちを込めて、自分の誕生会を開催します。
50歳、60歳、70歳などフランスではキリの良い数字で、いつもの誕生日よりも盛大にお祝いする傾向にあります。
日本では周囲が老いを敬い励ますためのお祝いであるけれど、フランスでは老いを「大人」として、その喜びを自分で伝えるためのお祝いなのです。
そこが、人生のライフサイクルに対する気構えの違いを表しているように思います。
尊敬の考えもいいけれど、「いままさに大人となった自分、これからまだまだいける自分」そんな風なフランスの考え方も素敵ですね。
40歳から楽しいことが増えていくようなワクワクを感じます。
日本の還暦祝いではプレゼントを贈るのが一般的
フランスでは40歳や50歳などキリの良い数字で、盛大に自分の誕生日会を開催する文化があります。
一方、日本では還暦を迎える方の家族や友人が中心となって還暦祝いを開催し、還暦の方に対してプレゼントを渡すのが一般的です。
還暦祝いで人気のあるプレゼントの例としては、花束やお酒、名入れのギフト、趣味に関するものなど。
また、物以外でも温泉旅行や食事会など、イベントのプレゼント近年人気があります。
これからの生活が楽しくなるようなアイテムや、気持ちが明るくなるようなプレゼントを贈ることで、感謝やお祝いの気持ちを伝えることができるのです。
まとめ：日本もフランスの還暦祝いも「感謝」がキーワード
今回は、フランスと日本の還暦のお祝い方法の違いについてご紹介しました。
日本は60歳で還暦をお祝いしますが、フランスでは40歳で盛大なパーティーをし10年ごとに自分の誕生日会を開催する、というようにお祝いの節目が異なります。
ただ、日本の還暦祝いもフランスの還暦祝いも「感謝」がキーワードになっているのは変わりません。
還暦の方がこれからの生活が楽しくなるように、楽しみが増えていくように還暦祝いを企画すると良いでしょう。
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