還暦のお祝いは外国にもあるの?ドイツと日本の祝い方の違いについて
還暦祝いといえば、日本は家族の中や夫婦間などで行うというのが一般的です。
日本で還暦は、「本掛還り」といって十干十二支が60年で一回りし、生まれた年の干支に戻ることから名づけられました。
そのため、「赤ちゃんに還る」という意味と「赤は魔よけの色」という意味で赤いちゃんちゃんこや赤い帽子などを贈る風習が昔からあります。
しかし、海外はそのような慣習があるのか、これから海外に行こうとしている方や海外に友人がいる方は気になりますよね。
そこで、今回はドイツに焦点を当てて、還暦のお祝いはドイツにもあるのか、祝い方やプレゼントは日本と異なるのかについてご紹介します。
目次
日本とは異なる!ドイツの還暦祝いの方法
日本では還暦祝いをする際、食事会やプレゼントを贈ったり、家族で旅行に行ったりとお祝いの方法は各家庭によって異なってきます。
ドイツにおいて、還暦祝いのスケールは桁外れに大きいです。
それもそのはず、もともとドイツ人は10、20、30などの節目の年を大事にします。
特に、第2の自由な人生を歩むということから、還暦は大きくお祝いします。
陽気でパーティーが好きなので、還暦祝いもご近所さんや友達、同僚も含めて豪快に行います。
普通のパーティーでさえ、10人だけ呼んだのに100人も来てしまったということはザラにあるのです。
そこを大体ホスト側も織り込み済みで準備するので困ることはありませんが、出費がかさむのは事実ですね。
ドイツの還暦祝いはパーティ―&ダンスで!パーティーの進行について
ドイツの還暦祝いでは、パーティー&ダンスを楽しむのが一般的です。
大体午後の6時ごろに始まり、まずは主役からの挨拶があり、参加者からのプレゼント贈呈をして、後は外国のパーティーでお決まりのダンスに移ります。
最初はホストとその夫人のみで、しばらくしてから周りも加わるスタイルです。
あとは、エンドレスに飲んで踊るの繰り返しです。
ドイツのパーティーの時間は長く、日付が変わっても続き、午前3時ころまでやっています。
もちろんホストは後片付けがあるので最後まで残らなければなりませんが、皆さん本当にタフです。
しかし、参加した方が全員楽しく過ごせるので、ホスト側も参加者側も満足のいくものとなります。
ドイツと日本の還暦祝いのプレゼントの違い
忘れてはいけないのは還暦祝いのプレゼントで、ドイツの還暦祝いでは贈り物に贈った方が良いものはあるのでしょうか?
ここからは、ドイツと日本の還暦祝いのプレゼントの違いについて確認していきます。
日本
日本の還暦祝いでは、プレゼントを選ぶ際には、年齢を感じさせるようなアイテムは控え、若々しく明るい気持ちになれるようなものを贈る方が喜ばれます。
以前は赤いちゃんちゃんこや赤い頭巾を贈るご家庭が多かったですが、現在では「年寄扱いされている」と感じる還暦の方も多いため別の贈り物を検討するご家庭が増えています。
また、赤いちゃんちゃんこは還暦祝いの際にしか着用できないため、実用性のあるプレゼントを選ぶ傾向にあります。
例えば、腕時計や財布などの実用品やフラワーギフト、名入れギフト、食事会、旅行などが挙げられます。
物や色にとらわれず、還暦の方が一番喜ぶと思うものを贈るのが現在の日本の還暦祝いプレゼントの傾向です。
ドイツ
次に、ドイツの還暦祝いのプレゼントはどうでしょうか。
ドイツでは、日本のように赤いちゃんちゃんこを贈るというような風習はありません。
ドイツの還暦のお祝いは、形式は先ほどのように決まっています。
形式や贈るものにこだわらず、いつになってもその人の生まれた日をお祝いするという慣習はどの国にもあり、共通したものがあると言えます。
ぜひ、新たな人生を歩んでほしいですね。
まとめ:形式や贈るものにこだわらず還暦をお祝いしよう
今回は、ドイツと日本の還暦の祝い方の違いをご紹介しました。
ドイツでは、10や20、30などの節目の年を大切にする習慣があり、還暦祝いはスケールが大きくパーティーやダンスを楽しむのが一般的です。
日本同様、ドイツでも形式や贈るものにこだわらず、その人の生まれた日をお祝いするとともにこれからの生活を願うのには変わりありません。
還暦を家族や知人などみんなでお祝いして、新たな人生を明るい気持ちでスタートしてもらいましょう。
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