ハイトビールは韓国の製造メーカーで、株式会社として設立されている企業です。

この商品は同社の主力商品にあたり、1993年の発売以降市場での地位を確立しています。

元々は、1933年に朝鮮麦酒株式会社の名前で設立されていますが、1998年に現在の社名に変更されました。

日本においても同社の名前は知られており、日本の酒造メーカーとの繋がりがあります。

アサヒとサッポロビールの前身、大日本麦酒が朝鮮市場向け商品の製造を行う為に、地元と資本を折半して設立したのが同社の始まりです。

翌年には工場が設立され、出荷を開始してシェアを獲得するに至ります。

しかし、1990年代に入るとライバルメーカーにシェアで差を付けられますが、新商品のハイトを発売して巻き返しに成功します。

社名を変更した経緯からも分かるように、この商品のヒットっぷりは本物で、2010年頃には韓国国内でシェアNo1を獲得したほどです。

日本を始めとした海外にも輸出していますから、その知名度は思いの外広めです。

2010年に発売されたドライタイプのハイトは、僅か1ヶ月あまりで何と1000万本の売り上げを達成しました。

他社も対抗してはいますが、既に確立されているブランド力は強固なようで、シェアを覆すまでには至っていないです。

 

ハイト ビールのラインナップ

ビール

現在のラインナップは、氷点ろ過工法で不純物と雑味を取り除いた生タイプや、麦芽100%のハイトプライムのリニューアル版などです。

デンマークの企業と共同開発した商品、これが大ヒット作のハイトディーです。

一方のSプレミアムライトは、その名の通りアルコール度数やカロリーを抑え、飲みやすさを重視したライトタイプです。

スタウト韓国国内で唯一の黒ビールで、下面発酵のプレミアムタイプとなっています。

日本向けにも輸出が行なわれていて、単に名前を変える程度ではなく、好みに合うように調整が行なわれます。

 

ハイト

ノーマルのハイトは甘みがあり、日本で主流の綺麗のあるタイプとは異なる傾向です。

苦味は少なく飲みやすいですが、あえて癖を求める人には向かないといえるでしょう。

逆に発泡酒に飲み慣れているのであれば、同様の癖の無さに加えて、フルーティーな美味しさが楽しめるはずです。

苦味よりも甘みが強く、炭酸は弱めでマイルドさを感じさせる、そういったジューシーな飲み心地です。

炭酸が弱めなのでキレは普通ですが、適度な刺激があるので退屈させないです。

むしろ、ホップの香りが程良く残りますから、口当たりが良くて後味も楽しみたい場合に最適です。

パンチらしいパンチはないので、インパクトを求めるようなビールとは違います。

 

マックス

マックスは至って普通の飲み心地で、同社の商品に共通する甘みはありますが、控えめで癖も感じさせないです。

普通過ぎて拍子抜けですが、良く味わってみると苦味が感じられ、癖もあるように考えられます。

濃いお酒に慣れていると、若干薄味に思われるでしょうが、飲みやすさはあるのでゴクゴクと味わえます。

 

ドライ・フィニッシュ

ドライ・フィニッシュは5年の研究を経て商品化されたもので、麦汁を余すことなく発酵させることに成功しています。

後味に苦味が残りますが、甘さがあって爽やかさも感じられる、やや複雑な個性を併せ持ちます。

決して軽いわけではありませんが、重過ぎず味わいもあってキレも感じられる好バランスです。

一般受けしやすい商品ですから、発泡酒に慣れている人でも楽しめますし、途中で飲みたくなくなる恐れも小さいと思われます。

苦手に思う人がいるとしたら、それは香りの強さと苦味といった好みに関わる部分でしょう。

 

ブラックビア・スタウト

黒い ビール

ブラックビア・スタウトは、韓国国内で販売されている唯一の国産黒ビールです。

口当たりは甘く後味は苦い、そのように個性的な癖があります。

癖といっても好みで味わえますから、誰をも拒絶するようなネガティブなものではないです。

苦味の中にはコーヒーらしさが感じられたり、まろやかさもあって個性が楽しめると評判です。

見た目ほど濃くはありませんし、軽やかさもあるので黒初挑戦の人にも向いています。

変わった感じの味ではありますが、発泡酒では決して味わえないのは確かです。

 

まとめ

ビール

これらの特徴からも分かるように、日本のお酒とは全体的に異なる方向性で、メーカーとしての個性もあることに気が付けます。

日本のビールに慣れていると、最初は薄味で癖があるように思えますが、飲み慣れてくると飲みやすさが判明するはずです。

一杯飲み終えたらもう一杯と、次々におかわりをしたくなる不思議な魅力があります。

ガツンとしたインパクトはありませんが、完成度の高いお酒が味わえますから、お酒好きなら一度はチャレンジしてみたいところです。

メーカーには歴史がありますし、真面目に作られている商品ばかりなので、日本でも受け入れられ輸入が行なわれているのも頷けます。

日本の商品とは方向性が異なりますから、直接的に競合することはありませんが、

違った味わいが楽しめる商品として選択肢に加えることができるでしょう。

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