ビール

ウェストマールというビールの銘柄は、ベルギーにあるウェストマール修道院の中にある醸造所で醸造されているトラピストビールの銘柄の1つです。

12世紀に聖心ノートルダム修道院ともいうウェストマール修道院は建てられました。

この修道院は、長い年月に亘り自分たちで飲むためだけにビールを製造してきまたのですが、1856年からは修道院の門の前でときどき少ない量のビールを販売することにしたのです。

すると、年々ニーズが高まり1865年と1897年の2度に亘って醸造所を拡張する必要があった程人気が出てきます。

修道士たちは1921年に自分たちが飲んでいたビールを商売として提供することにし、その決定により生産量がもっと多くなっていきました。

1930年代の前半に新たな醸造所や作業場、発酵室などが完成して利用されるようになったのです。

醸造所の内、幾つかの建物は現在もその当時のまま使われています。

1956年にビールを瓶に詰めるラインが近代化され、法律で設備が義務付けられるずっと前である1968年に水処理場を完備していたのです。

2000年にはビールを瓶に詰めるラインが更新され、2006年には新たな熟成室が完成しました。

ビール

トラピストビールの銘柄の中でウェストマールのビールは最も生産している量が多いのですが、人気があるために年々入手するのが難しくなってきています。

そんな状況であるのにもかかわらず生産する量を増やす予定がないため益々貴重な存在となってきているのです。

ウェストマールの銘柄のビールは3種類あるのですが現在流通しているのはダブルというビールとトリプルというビールの2種類だけとなっています。

もう1種類のビールであるエクストラはアルコールの含有量が3.5パーセントのビールです。

こちらのビールは、実際にビールを醸造している修道院の方たちが飲む分だけが造られているので、入手するのは非常に困難です。

ダブルのアルコールの含有量は6.5パーセントになります。

フルーティーな甘い香りがする赤茶色が濃く炭酸の刺激が控えめなビールです。

アルコールの含有量が多い割には飲みやすくなっています。

ビール

ウェストマールの銘柄のビールというと、トリプルの方が有名ですが、ダブルも充分に飲み応えがあるのです。

トリプルのアルコールの含有量は9.5パーセントで、ダブルと同じ様にフルーティーな甘い香りがする黄金色のビールとなっています。

飲んでみると日本酒のような飲み心地なのですが、日本酒のような独特な後味が残るようなことはなく、ビールならではの爽やかな後味が心地よいです。

アルコールの含有量が多いためトリプルを1本飲むだけで充分に酔うことができます。

そしてトリプルのビールを飲むときめ細かい金色の泡が消えた後に、レースの様な模様が浮かび上がるのが印象的です。

決して値段が安い訳ではないためゆっくりと少しずつ味わいながら飲む必要があります。

多少贅沢したいと感じたときに、時間をかけて飲みたいムードがある映画との相性が良い逸品です。

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