サンミグライトは、サンミゲール社の主力商品でアルコール度数5%の文字通りライトなビールです。
ライトとはいっても発泡酒ではありませんから、味わいの深さやしっかりとした飲み心地が楽しめます。
サンミゲール社は1890年に設立された歴史あるフィリピンの企業です。
東南アジアにおいては、初めて瓶詰めビールを生産した醸造所でもあります。
1914年には上海や香港にも進出しており、グアムにも輸出を始めるなど精力的な企業で知られます。
日本へは1972年に輸出が開始されているので、日本だけでも実に45年以上もの実績があることが分かります。
香港においては、1948年に現地に醸造所を設立していて、海外拠点の拡大を果たしました。
直轄の植民地では初めてのローカルビールとして受け入れられ、また定着したといえるでしょう。
アジア圏でのサンミゲール社の活動は精力的で、香港以降は中国やインドネシアとベトナム、更にタイとマレーシアにまで拡大しています。
フィリピンが同社の中心なのは今も代わりませんが、世界各国への出荷は各拠点の醸造所で行なわれます。
フィリピン国内ではビールだけでも約90%のシェアを誇り、清涼飲料水分野でも約85%のシェアを持っています。
現代では公共事業にも進出しており、同国内のGDP比では5%にもなる巨大企業です。
従業員数は、関連会社と合わせて約2万5千人を抱えていますから、いかに存在感のある会社か想像できるはずです。
サンミゲール
サンミゲール社の代表的な商品は、やはり同社の名前が付けられているサンミゲールです。
スタイニータイプの瓶にラベルが貼られたこの商品は、輸出用として共通のデザインですから、世界的に幅広く知られています。
香りに独特の魅力があって、キレの良さも誇りますから、ハマる人がいたり長く愛されているのも頷けます。
サンミゲールスタイニー
一方のサンミゲールスタイニーは、飲みやすさとすっきり感で定評のある商品です。
南国らしさが手軽に味わえることから、こちらも世界的に安定した人気を獲得しています。
サンミゲールダーク
サンミゲールダークは、名前の通りのダークタイプで、麦芽の焦げた風味と渋みや苦味が複雑な味を醸し出します。
そこに甘いカラメルが加えられているので、癖になる魅力が詰まっているといえます。
サンミグライト
目玉の1つサンミグライトは、サンミゲール社に共通する個性を残しつつ、飲みやすさを重視して作られました。
味わい深さはしっかりと残っていますが、ライトの名前からも想像できるように、カロリーが約107kcalに抑えられています。
若い人に愛される飲みやすさなので、発泡酒のようについつい飲み過ぎかねないのは要注意ですが、
お腹周りが気になる人でも気兼ねなく飲めるのは魅力的です。
レッドホース
レッドホースはストロングタイプのビールで、味の濃さに加えて力強さも感じさせる個性があります。
パッケージは一見すると炭酸ジュースのようですが、一口飲めば大人の飲み物だと気が付けます。
1缶でも満足できる飲みごたえがあるので、すっきりよりも味わって飲みたい人におすすめです。
レッドホースもやはり人気商品で、地元のフィリピンでは全国的に定評があります。
新しい客層も獲得したサンミグライトは、現地だと僅か70円程度の価格で売られています。
ライトタイプということもあって、カロリーが気になる女性を中心に定番で、お酒が苦手な人にも好まれます。
かなりあっさりめなので、ジュースのようにグビグビと飲めますが、アルコール度数は平均的な5%なので油断禁物です。
癖のなさでは、トップクラスの魅力を誇っているので、味にうるさい日本人であっても抵抗感なく味わえます。
フィリピン人もビール好きが多いので、そこは隙のない完成どの高さに期待することができます。
ライムを搾って加えるアレンジも楽しめますから、サンミグライトには懐の深さがあるでしょう。
炭酸は日本のものと比べると少し弱めですが、だからこそ癖が少なく万人受けしていると考えられます。
様々な食事との相性も抜群なので、色々と組み合わせて楽しむのもありです。
サンミグライトの飲み方
サンミグライトの飲み方は人それぞれ自由ですが、本来の味や飲みやすさを確かめたいのであれば、
冷蔵庫で十分に冷やして飲むことをおすすめします。
1本あたり330mlと量的には普通ですが、初めてサンミグライトを飲む場合は、グビグビとあっという間に瓶が空になるはずです。
それ位に飲みやすく癖がありませんから、何本でも飲めるとの評判はある意味で本当です。
アジア系というと、妙に味が薄かったり逆に後味の癖が強いなど、人を選ぶお酒が多いイメージです。
サンミゲール社の商品は、濃いめを好む人にはやや薄味に感じられるでしょうが、
その点癖は殆どなくて他のメーカーのお酒とは一線を画します。
1890年から120年以上も愛されて続けているだけあって、この会社の商品はどれも人気ですし、
個性はあっても癖がないからこそ定評を獲得できたのだと思われます。