ローデンバッハビールはレッドビールの銘柄で、造酒の道は西フランデレン州ルーセラーレという町から誕生しました。
創業者はアレキサンダー・ローデンバッハ兄弟で、1821年に現在の場所にあった醸造所を買い取った事が創業のきっかけです。
このローデンバッハ一族は当初ルセラーレ村に住んで造酒事業を開始しましたが、
本来のルーツはアンデルナッハ・アム・ライン村にあると言われています。
一族の中には文学者がいて、死都ブルージュという映画はその文学者をモチーフにして作られた作品です。
その他、一族には歴史上で重要になる政治家や医療従事者など、様々な業種で活躍した人物がいます。
ビールの語源
ビールはドイツ語・オランダ語の単語で、英語ではビア、フランス語ではビエール、スペイン語ではセルヴェーサと呼ばれています。
単語の由来をたどっていくと、古代バビロニアでシカリと呼ばれてたことからはじまり、
これがヘブライ語ではシェケールと呼ばれギリシャ語ではシケラへと変化していきました。
その後、ゲルマン語であるビオレに変わり、現在の発音になったと言われています。
単語の意味合いとしてビオレは穀物、シュケールは濃い酒という意味で、シケラは甘い酒という意味です。
ビールと発泡酒の違い
また、ビールと発泡酒の違いは含まれる麦芽の割合によって決まり、麦芽の使用率が67％以上か67％未満かで名称が変わります。
一般的に製品中67％以上の麦芽を使われているタイプがビール、麦芽が67％以下で作られているタイプが発砲酒です。
この他にも第三のビールと呼ばれるジャンルの造酒もあり、
麦から作られるスピリッツや蒸留酒を加えたものや、麦芽以外の原料を使用してフレーバーを変えた造酒があります。
容器はガラスで作られたボトルタイプのものと、アルミ缶で作られたものがありサイズにはバリエーションがあります。
一般的に容量や含まれている麦芽で販売価格が変わり、
これらは酒税が含まれている場合と含まれていない場合がありますので注意が必要です。
今後の酒税法改正によって税率や名称の基準が変わる可能性がありますが、
現在発売されているアルコール類の名称・税率は国税庁の公式サイトから確認出来ますので、必要に応じて確認すると良いでしょう。
ローデンバッハのラインナップ
ローデンバッハから作られている銘柄はいくつかあり、一例として、
クラシック、グランクリュ、アレクサンダー、キャラクテール・ルージュなどがあります。
クラシック
クラシックと呼ばれるものは容量が250mでこのブランドのレギュラー商品です。
クラシックの特徴は短期間寝かせた酵母と、長期間寝かせたものをブレンドしているのが特徴で、
数種類のフルーツが混ざった香り、色は赤みがかったブラウンです。
赤みがかったブラウンになる理由は熟成中に起きる化学反応によるもので、
酵母やカラメル色素やタンニンなどが混ざった色になり、これらの化学反応によって味や香りも決まります。
グランクリュ
グランクリュのサイズは330mlで、これもクラシック同様に熟成期間のことなる酵母を混ぜさらに熟成させたものです。
色はクラシックよりも濃い色合いで、香りは熟したリンゴやぶどうの香りがします。
グランクリュの特徴は酸味が強いことで旨味と酸味のバランスが良いという事です。
アレクサンダー
アレクサンダーと呼ばれるものは容量が750mlで、アルコール度数は5.6％です。
アレクサンダーはローデンバッハを買収したパルム社の方針で2000年に製造を中止された限定品です。
アレクサンダーの特徴はサワーチェリーを入れたオーク樽で熟成したという点です。
キャラクテール・ルージュ
キャラクテール・ルージュは、アレクサンダーと同様に限定品でサイズは750mlです。
色はルビーレッドで香りはイチゴジャム、ラズベリー、クランベリー、チェリーを混ぜた香りです。
他にもプラム・お酢・オークの香りが混ざっています。
ドゥシャス・デ・ブルゴーニュ
その他の銘柄はドゥシャス・デ・ブルゴーニュがあり、これはブルゴーニュ公国公女マリーをイメージして命名されました。
また、キャラクテール・ルージュはワールド・ビア・アワーズ2013から2015年まで賞を受賞していて、ワールド・ビア・アワーズ2013では優勝しました。
実在の人物をモチーフにした商品も
このブランドの商品名の中には実在した人物をモチーフにして命名されたものがあります。
例えば、アレクサンダーという商品が特徴で、これはアレクサンダー・ローデンバッハという人物をイメージして作られたものです。
アレクサンダーは目の見えない芸術を愛した国会議員として歴史上の人物に登場します。
ローデンバッハの入手方法
上記のうち限定品や製造が中止されているものは、店頭で購入できない場合がありますがネット販売で入手する方法もあります。
また、この企業から発売されているものはアルコール類だけではなく、ボトル・グラス・ジョッキの販売もされています。
興味がある場合には公式サイトや取り扱いショップで調べてみると良いでしょう。
レギュラー商品や発泡酒を含むアルコール類もインターネットから注文する事ができ、
これらは一部の店頭かアルコール専門ショップで購入する事が出来ます。
