シェファード ニームは1698年創立の醸造所。長い歴史の中からは様々なビールや発泡酒が誕生しています。
その中でも、
- 「スピットファイヤー」
- 「シェファード・ニーム1698」
- 「ウィスタブルベイ」
の3銘柄はシェファード ニームを代表するお酒でもあり、
いずれも500mlの瓶タイプで1本あたり約400円の値段で買うことができます。
国産品と比べるとやや高め、プレミアムタイプよりも値段は高いイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
しかし、大切な人との記念日や自分へのご褒美などに最適な飲み物、
しかも古い歴史を持つ醸造所で誕生した3銘柄ですから1度は試してみたいと考える人も多いと言えましょう。
この3銘柄は専門店に行けば大半のお店で取り扱っている商品ですから比較的入手しやすい部類に入ります。
スピットファイヤー
「スピットファイヤー」は約50年前にイギリスのケント上空で繰り広げられたブリテンの戦いを記念して醸造された製品です。
暗赤色の色合いを持つエールビールとなります。
ブリテンの戦いの中では戦闘で活躍したと言われている伝統的な戦闘機があるのですが、
この戦闘機の名前が「スピットファイヤー」、この名にちなんでつけられたものです。
このお酒には3種類のケントホップが使われている、ホップの香りによりビターな味わい、
冴え冴えとした魅力的なホップの香りを作り出すなどの魅力があります。
苦みなどを感じることないのも苦みが苦手な人から愛される理由の一つ。
温かみを持つ芳醇なモルトからは、赤ぶどうやマーマレードなどをイメージさせるような風味を持っているビールです。
人により感じ方は様々、胡椒を連想させるような風味があると思う人もいれば、フルーツのような風味を感じる人もいることでしょう。
しかし、「スピットファイヤー」を飲むと、最初は果物のような風味があり、
その後味にはスパイスやラズベリーのような余韻があると感じる人が多いのが特徴です。
実際に飲んでみれば風味や味わいを確かめることができるので1度試してみると良いでしょう。
シェファード・ニーム1698
「シェファード・ニーム1698」は、シェファード ニームの300周年を記念して誕生した赤銅色のビールです。
この製品の最大の特徴は、シャンパンなどに与えられている特定エリアに対する保護、原産地統制呼称を受けている点です。
原産地統制呼称とは、AOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)の略で、優れた農産物や酪農品など、国が保証する制度を意味しています。
このAOCに認定が行われた農作物はワインやチーズ・バター・生クリームなどもあると言います。
「シェファード・ニーム1698」は醸造過程の中で通常の3倍ものホップが使われているのも特徴で、
贅沢に使用されたホップからは、甘草・マルサラワイン・カラメル・芳しいオレンジなどのような風味が生まれ、
香気に満ちたエールに加えて、樹脂の香りや柑橘類の刺激などを得ることができます。
さらに、ダークフルールのような爽やかな後味もあるので、
スモークチーズと一緒に飲むと満足感を高めることができるお勧めのおつまみと言えましょう。
「シェファード・ニーム1698」は瓶に詰められた状態で自然に熟成・発酵が行われるのも特徴。
一般的な発泡酒などの場合は、大きな樽の中で熟成や発酵が進み、頃合いを見てから瓶や缶に詰めるやり方ですが、
瓶の中で完成の時を待つなどの製造へのこだわりもあります。
人により好みは変わるわけですが、瓶の中での熟成や発酵が行われるので、新鮮な段階で飲むのも良いですし、
数カ月寝かせておいて、まろやかな状態になってから飲むこともできるという魅力もあるわけです。
完成したばかりのものを購入しておいて、自宅で数カ月間寝かしておく、
数カ月後に再び完成したばかりのものを購入して飲み比べ、このような楽しみ方もあるわけです。
ウィスタブルベイ
「ウィスタブルベイ」は牡蠣でも有名なイギリスのケントにある海辺の町にちなんでつけられたもの、爽やかな味を持つビールです。
「ウィスタブルベイ」には白亜の地層で自然に濾過されたミネラルウォーターが使われており、
柑橘系の風味を持つイーストケントゴールディングスホップ、そして冬大麦麦芽が主な原料になります。
ホップには色々な種類があるわけですが、使うホップの種類で風味や後味が変わると言います。
イーストケントゴールディングスホップの場合は、熟した果物のバナナやマンゴーなどのような柔らかさを持つ風味に仕上がる、
後味はビリッと爽やかさな味わいを作り出してくれます。
特に、牡蠣やエビなどのシーフードとの相性が良いと言われています。
最後に
シェファード ニーム醸造所は、これ以外にも軽めの「ゴールデンエール」やIPAの中では、
比較的アルコール度数が低めの「メインブレイスIPA」などの銘柄もあります。
これらはいずれも国内のお店で入手ができますし、最近はネット販売を行っている通販サイトも増えているので、
こちらで紹介した3銘柄を中心に試して見ると良いでしょう。