エルディンガー・ヴァイスブロイは、ドイツの地名でバイエル州ミュンヘンの市街地にあります。
エルディングという町の醸造所で、白または小麦ビールを専門とする醸造所として世界最大の生産量を上げているのです。
エルディンガー・ヴァイスブロイが製造するビールの特徴
ヴァイスビアとしてはドイツ南部だけでなく、ドイツ国内でもっとも飲まれていることで知られています。
伝統的製法で知られるドイツ・バイエルンの醸造方法で、
酵母入りの小麦ビアでくせがなくマイルドな舌触りと、スッキリした後味が特徴になっています。
苦みが少なくマイルドな味わいなので気軽に飲むことができます。
爽やかでフルーティな味わいなのでお酒は好きだけどビールはという人にも嗜むことができるのです。
ビールの原料と製造方法
ビールの原料は、水が90%でモルトはそのものの色と味の元になるもです。
長年の経験に基づいて最適な小麦・大麦を厳選して使用します。
エルディンガーでは最良の香り深いホップのみ使用しており、上面発酵酵母を使うという独特の製法を守っているのです。
エルディンガーの酵母は、醸造所内で長年の製造技術でつくられたものを使用しています。
エルディンガー・デュンケルは、黒ビール特有の深いコクと小麦ならではの甘みで、
雑妙なハーモニーを出した他にはないエルディンガー独自の製法が採用されており、
泡立ちが良くクリーミーな口触りから、ステーキなど肉料理と一緒に飲むといいと言われているのです。
ビールの醸造の仕方では発酵の温度帯でラガー(下面発酵)とエール(上面発酵)に分かれます。
さらに使用する麦芽の焙煎度合いやホップの種類などによって、様々なビールや発泡酒が製造されているのです。
他のお酒に比べると、まずはレシピありきで完璧な設計図が描かれて製造するものだとドイツでは言われています。
こだわりの味がドイツ人の誇りであり、水がわりに安く販売されているのです。
ワインや日本酒がそうであるように自然まかせでいい味が出るようなものではありません。
タイプや味わいを知ることが古くからドイツの人の習慣になっているのです。
そのため、エルディンガーは、ドイツ人に認められたコクがあって肉などの料理に合うお酒だといえるのです。
ドイツでは小麦から醸造されている淡い色のものを好みます。
フルーティな味わいが発泡酒にも似ており肉料理などに適しているのでアルコール度数5%内外のものが普通に販売されています。
食事には欠かせない飲料といった感覚で飲まれているのです。下面発酵で作るのが世界的に多くなっています。
なぜかといえば低い温度で醸造しますから発酵したものを冷蔵して長く貯蔵できるからです。
上面発酵は、この点処理が難しく保存がききません。
しかしながら、長い伝統とこだわりを愛するドイツでは上面発酵がいまだに主流です。
今日知られている下面発酵のものは、ミュンヘンの黒・ドルトムント産の淡い色でアルコール度が強いものが主体です。
口当たりのいいものは、ピルゼン産などがあげられます。麦芽の性質・醸造水の硬度や味・ホップの質が違っているのです。
原料によっては,下面発酵のラガー系を醸造することはふさわしくないからです。
醸造所の親方が経験を積み重ね、醸造学が進歩したにも関わらず伝統の製法を守り続けているのです。
「パン焼きと酒造りはその日ごとに違う」と言われても守り続ける頑固さが生み出したものなのです。
製造工法で冷却機が導入されたのは画期的なことでした。
腐敗防止の汚染菌が発見されると、酵母の純粋培養などが叫ばれるようになって、
麦芽製造・醸造・発酵・熟成などにおける生化学的プロセスの成果が確立したことで大量生産ができるようになって考え方は変わりました。
衛生面でも下面発酵が普通の醸造方法になっていったのです。
ただし、こだわりを追求して食材に合わせたものを愛するなら、この醸造技術を外すわけにはいきません。
最後に
ドイツのストアーには各種のものが幅広く陳列されています。中で最も売れるのはヴァイスビアになるのです。
夏の暑さに適した白の伝統は今もかわりません。
味わいによって料理によって白と黒を巧みに飲み分けるドイツ人の智慧を忘れてはいけません。
ドイツの都市で気軽に飲めるものがヨーロッパにも伝統の味で好まれているのです。
ドイツでは乾杯のことを「ブロースト」と言います。みんな相手の目をみながらするのが礼儀です。
ドイツでは、毎日飲むのが習慣で安いことで知られています。ドイツでは、北部と南部で味が違うといいます。
南部ではフルーティな味わいが好まれます。北部は、超苦いものが定番です。
ドイツでつまみと言えば、ソーセージです。
ベルリンの伝統料理は、「カリーヴルスト」これを食べながら飲むのは最高の喜びと言います。
仕事の後に飲むからたまらなくうまいのです。ドイツ人ならずとも日本人の楽しみになっていることは変わりません。
昔ながらの醸造方法をこだわりで今も続けている国の重みを感じられるエピソードがいっぱいあるのがドイツと言う国で間違いありません。