ドイツ産の麦芽100%使用ビールがレーベンブロイです。
ビールの本場ドイツのバイエルン州ミュンヘンで醸造されており、ビール缶や瓶に描いてある紋章は獅子を表していることがわかります。
なぜならドイツ語「レーベン」が獅子を意味し、「ブロイ」が醸造所を意味しているからです。
麦芽、ホップ、水。それ以外は一切使用しないという硬派なビールで、ドイツビールの伝統を600年守り続けてきたという実績のあるビールです。
その味はまろやかで麦の風味がふんわり口の中に香る、とても親しみやすい味です。
レーベンブロイの歴史は非常に長く、その始まりは1383年にまでさかのぼります。
もとになるビールを作ったのは「獅子の宿屋」の主人であったと言われています。
1810年以降はドイツのミュンヘンで行われるオクトーバーフェスティバルに6つの醸造所のひとつとなりました。
オクトーバーフェスティバルの期間中、レーベンブロイの醸造所は「草原のビール」としてアルコール度数が低い琥珀色のビールを醸造しています。
この醸造所は実は1945年、戦争で空襲に遭い破壊されてしまいましたが、戦後に無事再建されました。
ドイツにはビールに関する法律、「ビール純粋令」が現在も存在し、守られています。レーベンブロイはその法律に基づいて作られたビールです。
そのため、製造の際には麦芽、ホップ、水のみで作られているのです。
伝統的なミュンヘンビールと呼ばれるのもこのためです。
このような重厚な歴史を持つことから、味は非常に重たいものと思われがちですが実はレーベンブロイは口当たりの良いビールで初心者にもおすすめできるビールです。
アルコールの度数は5%とされており、アルコールの匂いより麦の優しい香りが漂います。
日本ではアサヒビールがレーベンブロイのライセンスを所有しています。
きちんとドイツ・ミュンヘンの伝統的な製法を守っており、1983年から日本でも気軽にその味を楽しめるようになっています。
当然、麦芽100%で製造されており口に含んだときの麦の香りのさわやかさは本家に劣っていません。
世界での動きとしてはアメリカのビール、ハイネケンと1位を争う人気ビールでしたが一度売り上げが激減したことがあります。
そのためアメリカでの販売は難しいと考えられていました。
アメリカのビールは麦芽100%ではなく、トウモロコシを使用したビールが多くを占めるからです。
しかし、2002年以降はアメリカのビール愛好家のリクエストにより「オリジナル」の名称で出荷されることになりました。
どこの国であってもこのビールの心地よい味わいと美しい琥珀色を好む愛好家がいるものです。
このように現在は世界中で親しまれているビールですが、日本では缶のタイプと瓶のタイプが販売されています。
どちらも非常に飲み心地良い世界のビールとして親しまれています。
度数が低めであることや、強いクセがないこともおすすめのポイントといえるでしょう。