知っておくべき定年退職の知識!定年制の意味や主な退職する時期について
以前は定年退職する年齢は60歳というイメージがありましたが、現在は60歳を過ぎても元気な方が多いため、65歳まであるいはそれ以上の年齢になってもバリバリ働いている方は多いですよね。
そのため、定年を迎えて退職する人以外にも、定年前に退職をして第二の人生を歩むなど、60歳を過ぎてからは人生プランを考えて退職を検討する方も多いのではないでしょうか。
残される人からすれば、お世話になった人が退職する際は感謝の気持ちを込めてお祝いをしたいと考えるでしょう。
しかし、定年退職する時期は企業によって異なるため、いつ退職祝いの席を設けるのか、プレゼントを渡すのかにも関わってきます。
ここでは、定年制の意味や主な退職する時期などに触れ、知っておくべき定年退職の知識についてご紹介します。
目次
日本の企業の定年制について
労働者が一定の年齢に達すると、自動的に雇用関係が終了する制度を定年制と言います。
2020年現在は、定年を従来の60歳から65歳に引き上げている段階でありますが、1970年代は大企業であれ55歳が定年退職でした。
高齢者雇用安定法が2013年に改正され、現在は希望すれば65歳まで働き続けることが可能です。2025年には、65歳定年が全企業に適用されることとなっています。
これは、人材不足の解消だけでなく、厚生年金の受給が可能な年齢が65歳に引き上げられることとも関係しています。年金の受給年齢と、退職年齢との間に空白期間がないように定められたという背景もあるんです。
会社が定年制を導入するには、定年に関する事項を就業規則に明記して、かつその定年制が慣行的に行われている必要があります。
日本の企業の正社員と公務員は、その大部分が定年制を導入しています。
一方で、適用している会社は少ないですが、定年を定めないことも可能です。
定年年齢のいつの時点で定年退職とするのかは、会社により異なるのです。
定年退職する主な時期について
定年退職するタイミングは会社により異なりますが、ここでは定年退職する主なタイミングについてご紹介します。
誕生日
定年年齢に達した誕生日に定年退職とする方法。
誕生日の月末付けなどの場合もあります。
入社を4月に一括して行っている企業でこの方法を取ると、同期・同年齢の入社でも人によって就業期間に最大で1年近く差が出てしまいます。
また、4月時点で欠員をゼロにするように採用した場合、次の4月までは採用しないので、定年を迎えた人が少しずつ辞めていき、3月の時点では一番欠員が多くなります。
年度
その年度に定年退職する人の退職日を揃える方式。
例えば、「退職日は60歳を過ぎて最初の4月15日」というように決めてしまう。
こうすることにより、次の一括採用日までに欠員がだんだん増えていく状態を回避できます。
この方式は、公務員や採用日が1年に1回というように固定していて、中途採用を実施しておらず、勤務人員が固定されている企業でよく採用されています。
例えば、鉄道会社の場合、職場の定員が決まっており、欠員がでた場合、非番者が時間外労働で対応します。
定年退職祝いに贈りたい人気のプレゼント3選
定年退職祝いに贈ると喜ばれるプレゼントを厳選して3つご紹介します。
これから上司やお父さんなど身近な方が定年退職するという方は、どういったものが人気なのか把握しておきましょう。
①趣味に関するアイテム
定年退職後には、ウォーキングなど体を動かしたり、スポーツを趣味にしたりする方が多いものです。男性の場合は、特にゴルフなどが人気です。
会社勤めをしているときから好みのスポーツがあるという方も少なくありませんので、事前にリサーチしておきましょう。
仕事から離れても元気に毎日を送ってほしいという願いを込めて、趣味に関連したウェアやタオルなどを贈ると愛用してもらえるでしょう。
お父さんやお母さんが定年退職を迎えるという場合にも、お祝いの品として趣味に関するアイテムを贈るのはおすすめです。
料理が趣味の方には料理に役立つアイテムや電化製品など、ご家族だからこそ選べるプレゼントを選びましょう。
また、旅行が趣味、食べるのが趣味という方には、旅行券や食事券、カタログギフトを贈っても喜ばれます。
②花
お祝い事の定番である花のプレゼントは、感謝の気持ちを伝えやすく人生の門出をお祝いするのにふさわしいプレゼント。
感謝の気持ちを伝えるのに最適な花言葉を持つ花はいくつかありますので、定年退職祝いに選ぶとより気持ちが伝わります。
もちろん、退職する方の好みの花を取り入れて花束にしても喜んでもらえるでしょう。
花を購入する際には、お花屋さんに行って予算やサイズを調整してもらうのがおすすめです。
持ち帰りやすいようコンパクトなサイズに調整してもらって、退職する方の負担にならないようにしましょう。
また、最近では美しい状態を長く保つプリザーブドフラワーのプレゼントも定年退職祝いに人気です。
プリザーブドフラワーを贈ることで、日々の生活に彩りを与えるとともに、見るたびに明るい気持ちになってもらえるでしょう。
③お酒
お酒は、昔からお祝い事の場で登場する機会が多く、場を盛り上げる役割があります。
晩酌をするのが毎日の楽しみな方もいるでしょうから、お酒が好きな方には大変喜ばれるプレゼントとなります。
退職祝いに人気のお酒としては、入社年のワインや名入れのお酒など特別感のあるお酒です。
特に、名入れのお酒は名前やオリジナルのメッセージを入れることができ、世界に一つだけのプレミアムなプレゼントになります。
ラベルに名前だけでなく写真を入れることができるタイプのお酒もあります。
お酒と一緒にワイングラスやぐい吞みなどをセットにして贈ると、よりお酒を飲む時間を楽しんでもらえるでしょう。
④旅行
退職後は、時間に縛られることなく自由に生活しようと考えている方が多いです。そこで、旅行を楽しみにされている方は非常に多く、退職祝いのプレゼントにもおすすめです。
在職中は、どうしても休暇がとれるタイミングや日数に限りがあり、また休暇中でもどこか仕事のことが頭をよぎり、場合によっては会社から電話がかかってくるということも少なくありません。
しかし定年後はそのような束縛から解放され、自由に旅先で楽しむことができます。
旅行のプレゼントは多少お金がかかるかもしれませんが、行き先やスケジュール等を相談しながらプレゼントするととても喜ばれるでしょう。
以前定年年齢であった60歳という年齢について
上記にも記載したように最近では65歳定年の企業も増えてきていますが、いままでの定年年齢である60歳は 『還暦』と呼ばれています。
本来、還暦は数え年61歳の事を指しましたが、 最近では満60歳を還暦とする考え方が一般的になってきています。
還暦のお祝いには本人に赤色の頭巾やちゃんちゃんこなどを贈る習慣があります。
この習慣は、かつては魔除けの意味で産着に赤色が使われていたため、生まれた時に帰るという意味があるようです。
ただ、近年の60歳はまだ現役世代と変わらず働いている方が多く、還暦が長寿祝いであることにミスマッチを感じたり、赤いちゃんちゃんこを贈られることが「年寄り扱いのようだ」と感じられたりと、あまり嬉しくないと感じる人もいます。
65歳まで働く人が増え、家庭だけでなく会社で還暦祝いをする機会も増えましたが、従来の習慣が必ずしも喜ばれるとは限らないということを知っておきましょう。
とはいえ、還暦は人生の大きな節目としてお祝いそのものを嫌がる人は少ないです。食事やプレゼントなどで、しっかりとお祝いしてさしあげましょう。