暑い夏にスッキリ飲める事やその喉越しの爽快感が人気で、皆さんに親しまれているビール

その起源や歴史はどのような物なのでしょうか。少し歴史や起源などを知って参考にして見ましょう。

 

ビールの歴史

麦畑

その起源は非常に古くからあり、メソポタミア文明に存在する資料が最古とされています。

当時では大麦、エンマー小麦などから作られており黒や褐色がありました。

メソポタミア人が農耕を始めた頃に放置していた粥に偶然に酵母が入り込んで発酵が始まったのが最初の起源という説があります。

記録としては紀元前3000年までさかのぼり、「モニュマンブルー」という粘度の板碑があり、当時の造り方が記されています。

栄養価や安全性も高い飲み物として飲用されていたようです。

時を経て11世紀頃ではドイツの女子修道院の院長がホップを初めて使用しました。

現代における基本ともなるホップの使用は革命的な瞬間だったとも言えるでしょう。

15世紀にはドイツでの醸造においてホップの使用は主流となり、他国にもその良さは広まります。

イギリスでは使用を禁止していましたが17世紀頃ではホップを用いる醸造を行うようになりました。

このような歴史があり、現在の業界に受け継がれています。

 

日本におけるビールの歴史

富士山と民家

日本で初めてビールを販売した業者は「渋谷びいる」

その中で日本における歴史を紐解いていくとその起源は1724年のオランダ通詞を勤めた者が書いた「和蘭問答」での一文で、

オランダ人から献上された物を「麦酒」と表現している部分があり、

その後も杉田玄白の著作でも「びいる」として紹介している物が確認されています。

日本で初めてビールを販売醸造する業者として「渋谷びいる」が設立されます。

この時代は個人で参入する業者が多く手軽に醸造できるイギリス風の物を生産する業者が多くありました。

そして1876年に開拓使によって札幌市に札幌麥酒醸造所が設立され、初のブルワリーである商品の販売が行われました。

のちにサッポロとなるこの会社は輸入の販売量がメインとなっていた会社でした。

しかし第一次世界大戦の終戦間際では日本全体の輸出量が222倍ともなり25%の国産が輸出に回される事になるのです。

1920年に施行されたアメリカの禁酒法によって不要となった醸造の機器を日本で使うことで日本でのビール会社の設立が増加しました。

その後製品の統一化や販売の価格の固定化などにより各社が消失していく状態が発生しました。

 

1949年からは大手の3社体制に

たくさんのビール

そして1949年になって大手の3社体制となったのです。

3社体制となってからはそれぞれの会社が独自の魅力的な製品をこぞって販売していきビール戦争の始まりともされています。

1967年にサントリーが「純生」を発売。

これは熱処理をしないで酵母菌を除去した製品として、これを生としてアピールしていき人気の商品となっていきます。

続いて1968年にはアサヒが酵母菌を除去しない方式の生である「本生」を発売します。

この流れを業界では生論争として扱いだします。

これは公正取引委員会が「熱処理をしない物の全てを生ビールとする」との事で一応の終結としました。

ドライ戦争」1980年代のアサヒは業績が著しく低迷していました。

日本で主流であったラガー系の逆を行って、麦芽料を減らして副原料を増やす事で発酵度を高めた「アサヒスーパードライ」を1987年に投入します。

当初は地域限定で販売していた物の即座に全国販売され、新製品の売り上げを更新するほどの大ヒットとなりアサヒの業績は回復します。

そして他社もこれを受けて類似品のドライ系の商品を次々に発売し「ドライ戦争」とも呼ばれる事になりました。

結局は現在の市況を見ても分かるようにアサヒの1人勝ちなのですが、各社がこぞって製品開発を進めながら切磋琢磨していったこの時期は、

市場としても大きく拡大して、ドライ戦争が起こる前から比較すると拡大率が32%という高い伸び率を記録しました。

 

発泡酒の登場

ビール

ドライ戦争が落ちついてきた後には各社味わい系や濃厚系にシフトしていく事が見受けられました。

そして、酒税法の関係で登場してきたのが発泡酒の存在ですね。

従来より安価で購入できてそれなりの雰囲気が得られるという物が出てきました。

最初の発泡酒はサッポロのドラフティーが確か最初だったと思います。喉越し感など匹敵していましたね。

次にサントリーのホップスが発売されまして、徐々に発泡酒の市場が拡大していきました。

そしてさらにいまは新ジャンルと呼ばれる第三の生が多くあります。

安く飲めて雰囲気の感じも得られるというのが人気の要因となっているようです。

若者の中では本来の味を知らない人も増えているようですね。やはり麦酒には独自の良さがありますね。

歴史を感じる麦芽の味わい、思い切り濃厚に仕上げたプレミアムなど、麦芽ならではの味わいは捨てがたい物があると感じます。

麦酒に触れてきた年代などによってイメージが違うかも知れませんが、やはりお酒の切込み隊長はビールであるという事は外せない部分ですね。

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