ビア・サイゴンは日本にあるビール会社より古い歴史を持つ1875年創業のベトナムSABECO(Saigon Beer Alcohol Beverage Corporation)社の製品です。
その歴史からフランスのビール醸造技術が基となって今へと継承された歴史ある味わいを感じるビールです。
ビア・サイゴンと言えば緑ラベルの「ラガー(alc.4.3%VOL:アルコール度数のこと)」と赤ラベルの「エクスポートビア(alc.4.9%VOL)」が知られています。
近年ではヨーロッパのモルトを使用したプレミアム版である金ラベルの「ビア・サイゴン・ゴールド:PREMIUM LAGER(alc.5.0%VOL)(以下ゴールドビア)」もあります。
ラガーもエクスポートビアも下面発酵で、ややアルコール度数が低い飲み口ドライな淡色のビールです。
この2種類のビールはどちらも苦味は弱く、口当たりが軽くさっぱりドライな軽快な味とすっと入るのどごしが地元ベトナムでも人気で、暑い日にぴったりなビールと言えます。
また、辛口のアジアンフードには重めのビールより口当たりの軽いビールの方が舌を休ませ、軽いのどごしから料理がすすみ、料理を味わい尽くすのに邪魔をしないのも一つの特徴となっています。
さらに「お出汁文化」と「繊細な旨味」を信条とした日本料理をたのしみたいときには、重めのビールは合いにくいのですが、ビア・サイゴンはビールの後味がスッと後を引かずに消えるようになくなります。
ですので、日本料理の良さを邪魔することがなく、懐石料理をはじめとして、刺身やお寿司などにも合うビールと言え、お蕎麦といったのどごしや薫りをたのしみたい料理であっても、このビールはお薦めとなります。
そして、もう一つ。ゴールドビア。
このビールはラガービールながら、ピルスナーの様なほのかに柑橘系の香りがあり、飲み口は軽く爽やかながらもビールの深い味わいが感じられるという特徴があります。
そのために、あっさりとした料理だけではなく、冬の鍋料理や天ぷらやとんかつといった揚げ物にも合うビールと言えます。
ここで、ビール好きの方にビア・サイゴンの新しい飲み方を提案します。
飲み会などで最初の一杯という時には、ビールをしっかりと味わいたいものです。
そのようなときにはゴールドビアを、そして、料理が始まった時には料理の味を邪魔をせずに、ますます料理がすすむエクスポートビアを飲み、
料理から話中心へと移行してきましたら会話を楽しむために少しアルコール度数が低いラガーに飲みかえるのです。
もちろん、これはあくまでも一例です。
ビールのたのしみ方はたくさんありますので、あなたにあった飲み方を見つけるのもビール色々あるたのしみ方の一つだと思います。
日本には無いビールの後味がスッと後を引かずに消えるようになくなる味わいとのどごしを持つ「ビア・サイゴン」。
まだ試したことのない方は、これを機に一度試してみてはいかがでしょうか?