日本では世界中にある数多くの酒造会社が製造している、非常にたくさんの種類のビールや発泡酒を楽しむことが出来ます。
もちろん、日本製の商品にはお値段は手ごろなのに高品質で美味しいものが多いですし、
日本人向けの味に作られているので、多くの人の口に合っているでしょう。
しかし、海外の商品には日本のものとは異なる魅力を持っているものが色々とあります。
なので、お酒好きの人たちの中には多少値段が高くついたとしても、海外から輸入される商品を楽しんでいる人が少なくないのです。
そういった魅力的な商品を作っている世界の国々の中でも、代表的存在と言える国の一つがベルギーです。
ベルギーの醸造所で大きなこだわりを持って製造されている商品の中で、
日本人の間で高い人気を誇っているものの一つに、ブロンシュ・ド・ブリュッセルルフェーブルというホワイトビールがあります。
ホワイトビールと言っても、完全に白い色をしているというわけではなく、黄色が薄めで少し白っぼくなっているという点か特徴です。
ブロンシュ・ド・ブリュッセルルフェーブルを製造するルフェーブル醸造所について
そのブロンシュ・ド・ブリュッセルルフェーブルを作っているのは、ルフェーブル醸造所という古い歴史を持つ醸造所です。
それが存在しているのは、ベルギーの首都であるブリュッセルから南西方向、
エノー州の州都モンスに向かって進んで行くと、その中間あたりにあるワロン・ブラバント州のクナストという地域です。
その地域には昔とても規模の大きい石切り場があり、そこから算出された石は道路の石畳として使用されていました。
その石切り場での作業に当たるために、その地域にはベルギー全土から数多くの労働者が集まって来ており、
その人たちに提供するお酒をふるまうカフェとしてスタートしたというのが、この醸造所の歴史の始まりです。
それは今から150年近く前の1876年のことで、その創業者の名前がジュール・ルフェーブルだったことが、現在まで続く醸造所の名前の由来となっています。
ジュール・ルフェーブルは元々農場や宿屋を経営しており、また麦芽製造業者でもあったのですが、
カフェを始めたことがきっかけで自分自身でも醸造を始めるようになりました。
その醸造所の経営は規模が拡大した後もルフェーブル一族が代々受け継いできており、
現在は5代目のフィリップと6代目のポールが運営に当たっています。
そのように大きく成長した後でも他の企業に身売りすることなく、一族が伝統を150年近く受け継ぎ続けていることが、
優れた品質の商品を安定して製造し続けられる大きな理由なのかも知れません。
看板商品「ブロンシュ・ド・ブリュッセルルフェーブル」の特徴
そんなルフェーブル醸造所の看板商品であるブロンシュ・ド・ブリュッセルルフェーブルは、
ヨーロッパ各国を始めとして日本など世界中の国に輸出されるほどの人気を獲得しています。
味
それだけの高い人気を獲得出来ている理由としてまず挙げられるのは、フルーティーな甘い香りが強く感じられることです。
その香りの良さは高い評価を受けており、それを嗅ぐだけでも満足感が得られるというファンもいるほどで、特に女性の間での人気が目立ちます。
その特性からどちらかと言うと、料理を食べながら飲むというよりは、食膳もしくは食後に香りを楽しみながら飲むのに向いています。
また、ベルギー産のホワイトビールには色々な種類の香辛料を利かせたスパイシーなものが多いです。
しかし、このブロンシュ・ド・ブリュッセルルフェーブルはそれらの使用を控えめにしているので、小麦本来の香りも感じられるという点も好評です。
その味わいは甘味と共に酸味が強く感じられるのですが、ビールならではの特徴と言える苦みはそれほど感じられません。
そのため、あまり苦いのは好きではないという人に適した商品だといえるでしょう。
デザイン
さらに、味や香りが魅力的だというだけではなく、瓶のラベルがベルギーらしいものになっているという点も人気の理由の一つです。
ベルギーの観光名所として世界的に有名な小便小僧が中心部分に大きく配置されたデザインとなっているので、
一目見ただけでもベルギー製だと分かりやすいようになっています。
ちなみに、その小便小僧のデザインは瓶のラベルだけではなく、
海外のお酒を取り扱っているネットの通販店などで別売りされているグラスにも施されています。
ベルギー気分を存分に満喫したいと思う人の中には、ブロンシュ・ド・ブリュッセルルフェーブルを注ぐグラスにも
同じ会社のものを使用している人が少なくないでしょう。
その他「ニュートン」も飲みやすいと好評
また、このブロンシュ・ド・ブリュッセルルフェーブル以外にも、
同じ醸造所で製造されている人気商品が日本でも手に入れることが可能となっています。
その商品はニュートンという名前の、青りんごの果汁を加えて製造されるビールです。
その商品名はリンゴが落ちる様子を見て万有引力の存在に気付いたという逸話を持つ、偉大な学者の名前にちなんだものです。
青リンゴの香りが強く感じられ、またアルコール度数が低いことから、お酒が苦手な人でも飲みやすいと大好評です。