ビール好きなら誰でも知っていると言われるほど有名なコロナビール。
正式名称をコローナ・エクストラと呼び、世界中で最も飲まれているメキシコ産のビールです。
意外と知らない人も多いですが、実はメキシコはビール生産量が世界6位と日本よりも高い位置にあり、コロナビール以外にも多くの銘柄を醸造しています。
その中でもコロナビールは海外で人気を博し、アメリカならず日本では輸入ビール第1位となるほど親しまれているのです。
ネット通販で購入することもできますが、最近ではコンビニでも販売されているので、輸入ビールの中では比較的手に入れやすいタイプと言えます。
アルコール度数はビールの中でも低めの4.5%。
ピルスナータイプの淡い色合いですっきりした風味が特徴となっており、多くはジョッキに注がず瓶のまま飲むのが一般的です。
口当たりが軽いことから、ピリッとしたメキシコ料理や辛口の食事と相性が良く、キンキンに冷やして暑い夏に飲むとすっきりします。
アルコールが軽いのでお酒に弱くても飲みやすく、人によっては炭酸飲料くらいの感覚で飲めるため、風呂上がりや汗をかいた仕事の後のご褒美にすると最高です。
また、大抵のビール瓶は茶色に着色されて中身がわからないようになっているのですが、コロナビールだけは昔から透明になっています。
ビールに限らずワインや日本酒といったアルコール飲料は、風味を出すための酵母が生きています。
ですが、紫外線を受けると変質してしまうため、通常は紫外線対策に色つきの瓶を使用します。
そのため、コロナビールは製造後に日光を浴びて変質し、飲み始めるころには酸味を帯びた匂いがするようになるのです。
この匂いを日光臭と呼びますが、日本に輸入される多くはしっかりと検品されているため、そこまで酷いものはありません。
しかし、現地では日光臭があり苦手という人も少なくないようです。
日本のバーに行くとコロナビールにライムやレモンがセットで提供されるのが一般的です。
誰もがそういう飲み物だと考えられていますが、キャッチコピーでは「このビールは、立って飲むのがお行儀です」とあるように瓶のまま飲むのが主流です。
ライムやレモンを差し込んで飲むのは、日光で酸味が強くなったものを誤魔化すために考え出された方法で、元はアメリカ人が面白半分でやったことだと言われています。
ただ偶然に発見された方法で柑橘のすっきりした味わいが認められ、一時期は「ライムがなければコロナを飲むな」というキャッチコピーまで使われた定番の飲み方です。
また、テキーラやソルティドッグのように、塩分を適量入れて飲むと深いコクを味わうことができるのも知られており、現在ではライムと塩をセットにして飲むのが必須となっています。
ラインナップはボトルタイプが2種類と缶の1種類で、通常なら処分しやすい缶を購入するところですが、雰囲気を重視するならボトルを開けてラッパ飲みすると楽しめるでしょう。