バドワイザーは1876年にアメリカのミズーリ州で誕生したビールメーカーです。
低温でじっくりと熟成させるのが特徴である、ラガービールの一種となります。
ラガービールは基本的に苦味が少なく、スッキリとした味わいが魅力ですが、バドワイザーは更に飲みやすくて世界的にも人気です。
現在では80カ国を超える国々で愛飲されており、世界のトップブランドとして君臨しています。
絶大な人気の秘密はこだわり抜かれたビールづくりの製法と、真摯な取り組みにあると言えるでしょう。
引き継がれてきた伝統ともに、美味しいビールに仕上げるための工夫が随所にあります。
在籍している実績豊富なブリューマスターが下準備から仕上げまで、徹底してビールを管理して品質を確かめていきます。
まず、バドワイザーのビールづくりは材料選びから始まるのですが、おいしく仕上げるためにはとても重要なステップです。
材料はブリューマスターがその都度、丹念にセレクトして品質や鮮度を確かめて行きます。
次には伝統的な技術として受け継がれている、ダブルマッシング製法を用いて米と麦芽をもろみにしていきます。
ダブルマッシングは米と麦芽を別々に仕込んでから混ぜ合わせるという製法になり、この混ぜる時の温度管理が大切です。
麦芽の酵素がもろみのでんぷん質を分解して糖分に変えて行きますが、これは水飴などと同じ原理です。
この糖分を発酵させアルコールを作ることで、ビールになっていくわけです。
麦芽によって分解されたもろみは、濾過することで麦汁と呼ばれる液体になります。
この段階では糖分がまだアルコールにはなっていないので、味を見てみると甘いと感じられるようです。
ブリューマスターは濾過された厳選されたホップを独自のブレンドで投入していきます。
ホップはビールらしい苦味を出すのには大切な存在ですが、あの独特の味わいはこの段階で決められることになります。
実際に麦汁がビールとして完成するのは酵母を加えて糖分を分解し、アルコールに変える段階を経た後です。
麦汁は冷やされてから発酵用の仕込み槽に移動し、ここでバドワイザーのオリジナル酵母が投入されていきます。
酵母のレシピはもちろん、各メーカーの味わいを決める大切な存在です。
発酵の段階でアルコールとともに炭酸ガスが生成され、泡立つビールへと姿を変えていきます。
ビールはこの後に熟成の過程を経て出荷されていきますが、バドワイザーはここでも独自のこだわりがあります。
ビーチウッド製法と呼ばれるオリジナルの手法が同社の伝統として守られています。
これは熟成段階でビーチウッドを使用するもので、これによって味わいを整えるのが秘訣です。
このビールは日本でも評価が高くなっており、さっぱりとして軽やかな飲みくちのために、深みもありながら豪快にゴクゴクと飲みやすいと気に入っている方も多いようです。
透き通るような美しさと豊かな泡立ちを特徴とし、独特な香りも楽しめます。
まさにアメリカンなビールの代名詞と言えるでしょう。