本日はオルヴァルについて情報をまとめます。

 

オルヴァルの歴史

ビールを飲む男性

オルヴァルビールは、トラピスト会と言う修道院で醸造されるビールのことです。

ベルギービール・発泡酒好きな人には有名な銘柄なので、飲んだことがあるかもしれません。

トラピストの最高峰とも言われているため、他とは違う深い味わいを感じることができるでしょう。

このビールは2種類を醸造していますが、1つは修道院内での飲むためのものです。

そのため一般的に流通されている銘柄は1種類のみなのです。

1つ目は修道士が飲用する、オルヴァル・グリーンと言うもの。

一般には流通されていませんが、修道院近辺のカフェなどで飲むことが可能です。興味のある人は、近くを訪れた際に探してみてください。

グリーンは修道士が飲むため、アルコール度数は3.5%と低くなっています。香りも控えめで琥珀色をしています。

お酒が弱い人でも、気軽に口にすることができるでしょう。王冠の色は名前の通りです。

2つ目は私たちが飲むことのできる、オルヴァルと言うものです。

グリーンに比べてホップの香りを強く感じます。アルコール度数は6.2%と、グリーンよりも高めに作られています。

日本の一般的な商品よりも若干高めで飲みごたえがあるでしょう。

苦みが強いですが、熟成の具合によって変化も大きく一概には言えません。

特に古く熟成されたものは、きめ細かい大きな泡を立てます。

味にも熟成度によって変化するため、まろやかな味と人や酸味が強いと言う人もいるようです。

飲むタイミングによって変化があるので、味の感想は様々なのです。

王冠・ラベルは、白地に青と金色が目印になっています。

見た目がお洒落でテーブルに置いてあるだけで、気分も上がりそうなデザインがポイントです。

来客時などに用意すれば、きっと目を惹く存在になります。

味には定評があり、ベルギービール好きのマイケル・ジャクソンは最高ランクの位置付けに置いています。

 

オルヴァルビールの製造方法

ビール

味にはこだわりがあるため、醸造の手順も複雑なのが特徴的です。

まずはじめにロースト具合の違う麦芽で作った麦汁に、キャンディーシュガーを加えて一時発酵をします。

二次発酵をさせる時には、アロマホップを一緒に袋に入れて付け込みます。

瓶詰をする際は、キャンディーシュガーとブレンド酵母を加えて瓶内で三次発酵を行うのです。

これはドライホッピングと言われる手法であり、最初の醸造士であるドイツ人と2番目の醸造士のベルギー人によって取り入れられました。

ドライホッピングは元々イギリスが発祥の手法であるため、ベルギービールを作る際にこの手法を使うのはとても珍しいのです。

 

マチルドの泉

結婚指輪

オルヴァルには「マチルドの泉」と言う伝説があります。

ある時、イタリアトスカーナ地方のマチルド・トスカーニ伯爵夫人がこの地を訪れました。

その時に亡くなった夫の形見である結婚指輪を泉へ落としてしまったのです。夫人は聖母マリアに祈りました。

指輪が返って来れば、この地に修道院を建てますと祈ったのです。

そこへ泉の中から夫人の落とした結婚指輪をくわえた鱒が、水面へ顔を出しました。

夫人は驚き「ここは黄金の谷(Val d`Or)だ」と叫んだと言われています。

これにちなみ、この辺一帯をオルヴァルと呼ぶよう二なったのです。

この伝説にちなんでラベルには、指輪をくわえた鱒の意匠が施されています。

 

オルヴァルの購入について

一体どんな店で手に入れることができるのかも気になる所でしょう。

街中のスーパーやコンビニなどでは、ほとんど見かけることは無いかもしれません。

しかし輸入食品などを扱っている店なら置いている可能性は高いです。

 

オルヴァルの味わいについて

ビールで乾杯

実際に手にしてみると、しっかりとした厚みの瓶で重厚感があります。

日本では冷たくキンキンに冷やして飲むのが普通ですが、これはそう言ったタイプとは違うのです。

ラベルを見ると飲み頃の温度もきちんと表示されています。

ごくごく喉を鳴らして飲むのではなく、ゆっくりと時間を掛けて味わってください。飲んだ人の多くが香りの良さに気付くでしょう。

グラスに注いだ時のフルーティーで芳醇な香りは、とても爽やかな気分にさせてくれます。

フルーティーさの中に、しっかりとホップの香りも感じるのです。しかし甘みが少ないことから、食事にも合わせやすいのが嬉しい所。

飲んだ後のスッキリ感が強く、口の中に残りにくいので様々な料理と一緒に楽しめます。食前酒として用意しても好まれる逸品です。

 

ビールだけでなくオリジナルのグラスも人気

カラフルなグラス

そしてオリジナルのグラスも人気が高く、修道院を設計したアンリ・ヴァースがデザインしました。

足付の個性的なデザインで、シンプルなロゴと鱒のイラストが入っています。これは修道院らしく聖杯を形どったものなのです。

ネットなどでも取引されているので、グラスと共に本格的に味わいたい人はチェックしてみると良いです。

日本にも多くのファンがいるため、通になると手に入れて何年か寝かしてから飲む人もいるそうです。

買ってすぐ飲んでも良いし、時間を置いてからでも違った風味が楽しめるので、自分なりの一番飲み頃を見つけてください。

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