緑寿祝いはなぜ始まった?意味合いや由来、退職祝い・緑寿祝いのおすすめプレゼント
2002年から日本で生まれた「緑寿」というお祝いはどのような経緯で始まったのか、ご存知の方は少ないのではないでしょうか?
また、緑寿は満年齢65歳でお祝いすることから、65歳で定年を迎える方のために退職祝いと一緒にお祝いしようか検討している方もいるかと思います。
そこで、この記事では、緑祝の意味や始まり、緑寿祝いの由来、退職祝い・緑寿祝いにおすすめのプレゼントをご紹介します。
緑寿の意味や始まりについて
数え年66歳、すなわち満65歳を祝う「緑寿(りょくじゅ)」ですが、あまり知られていないのが現実です。今、初めて聞いたという方も多いでしょう。
それも当然のことで、実は「緑寿」祝いの習慣が生まれたのは2002年で、全国百貨店協会が提唱したことが始まりなのです。他の長寿祝いに比べると、はるかに歴史が浅く、認知度もまださほど高くありません。
長寿祝いの習慣はもともと古代中国から伝わったものですが、 その後日本で生まれた長寿祝いも多くあります。
その中でも、最も新顔なのが「緑寿」。
しかも、行政の視点からも65歳以上が「高齢者」というくくりになっていることなどもあり、「緑寿」は長寿祝いの一覧の中に名を連ねることとなりました。
経緯を知れば、商魂たくましい日本の市場が生み出したと、皮肉な目で見てしまう方もいるのではないでしょうか?
しかし、ご本人にとってはお祝いされることは何回あってもうれしいものです。
また、身近な方や親しい方にとっても、改めて笑顔の交流ができるきっかけともなるでしょう。
お祝いする方の立場としても、意外と緑樹はお祝いしやすいタイミングだと感じるでしょう。還暦を迎える60歳ではまだまだ元気でバリバリと働いている人が多いのが現状です。緑寿を迎えるタイミングは、ちょうど定年と重なることから、退職祝いを兼ねてお祝いしやすいタイミングではありますよね。
とにもかくにも、大切なのはお祝いをされる心で、そのふさわしいかたちをいろいろ考えてみるのも良いものです。
緑寿祝いの由来について
66歳をお祝いする緑寿ですが、なぜ「66」の数字が選ばれたのでしょうか。
数えの66歳が「緑寿」となったのは「緑」を「六」とも読めるから、というのも理由の一つです。
この由来を知っておくと、忘れにくくて便利ですね。
しかし、「緑寿」という命名にはもう一つの大きな理由があるのです。
「緑寿」が誕生した2002年は新しい世紀となってまだ間もない時期。
この頃から世界的に自然環境への関心が高まり、リサイクルや環境保護を考えたエコライフが進められるようになってきました。
そんな時代背景の中で注目されたのが、地球の自然環境をイメージする「緑(みどり・りょく・ろく)」と響きを同じくする「六」。
そこで66歳を「ロクロク」と読み、さらにそれを簡潔にして「緑寿」とし、 新しい賀寿祝として提唱しようということになったようです。
なんだか、ダジャレのようにも思えますが、これには、仕事を引退する人も多い65歳からは、 「明るく元気に積極的に社会生活に参加して欲しい」という願いも込められているそうです。
緑寿は定年退職と同じ時期!お祝いは緑色のプレゼントがおすすめ
以前は60歳で定年退職される方が多かったですが、現代は65歳定年制が定着しており、65歳で定年退職される方が増えています。
定年退職をする年齢の65歳は、満年齢65歳でお祝いする緑寿と同じタイミングであることから、退職祝いと緑寿祝いを一緒に行う人が最近多いです。
定年退職後の生活スタイルは変わってきており、新しいお仕事に挑戦する方もいれば、家族との時間を大切にしたり、趣味を楽しまれたりなどさまざま。
退職する方の状況に応じて、喜んでもらえそうなプレゼントを選びましょう。
緑寿に喜ばれるプレゼントとは?
退職後の過ごし方によって、生活に役立てられるアイテムや毎日が楽しくなるようなアイテムを贈りましょう。
退職祝いと緑寿祝いのテーマカラーはともに緑色であるため、緑色が使われたプレゼントを贈るのがおすすめです。
例えば、緑色が入った花束やプリザーブドフラワー、緑寿をテーマとしたプレゼント、相手の好みに応じたプレゼントなど。
実用的なアイテムを贈る場合にもさりげなく緑色が取り入れられたものを贈ると良いでしょう。
実用的なアイテムという観点から選べば、様々な選択肢がありますね。特におすすめなのが、趣味にちなんだものや、毎日使うものの中から選ぶことです。
緑寿は長寿のお祝いではありますが、66歳という年齢を考慮すると日々の生活にすぐに使えるものや新しい生活の刺激となるようなものが喜ばれます。
定年退職の時期とかぶり、定年後の生活をこれから考えようとされている方には旅行のプレゼントもおすすめ。行き先やスケジュール、移動手段など本人の希望を聞きながら検討していく必要はあるかもしれませんが、これまでの仕事への労いの気持ちを表すことができます。
第二の人生の門出をお祝いし、感謝の気持ちも一緒に伝える意味でも、退職祝い・緑寿祝いのプレゼントを贈ったり、お祝いの場を設けたりしてみてはいかがでしょうか?