スーパーやコンビニエンスストア、酒専門店などには様々な種類のビール系飲料が売られています。
その数は、数十種類以上で、季節によっては「限定もの」も出回るようになります。
パッケージも様々で、見ているだけで中身がわかるような工夫がされているものもあります。
そのため、たくさんの種類の中から自分が求めるビール系飲料を見つけることは難しいかもしれません。
お店の商品の前で立ち止まっている人をよく見かけることもあります。しかし、その分、「選ぶ楽しみ」は増えてきたでしょう。
ビールの多様化
ビール系飲料は、大きく分けて三つに分かれています。従来からある「ビール」「発泡酒」「第三のビール」です。
個人の好みに分かれますが、最近では従来から販売されている「ビール」に変わり、それ以外のビールを愛飲する人も増えてきています。
テレビのコマーシャルでも複数のメーカーが頻繁に宣伝しているので、実際に飲んだことがない人でも名前だけは知っている人もいるはずです。
これは、最近の日本人の嗜好品に対する考えに変化があったということがあるでしょう。
昔は、嗜好品にお金をかけることをいとわない人が多かったのですが、
景気が一向に良くならないことも影響して「できるだけ節約したい」という考えの人が多くなってきたのです。
物価の上昇も相まって、若者やサラリーマンが自分のために使えるお金も少なくなってきました。
時間に余裕がでいた分、嗜好品にお金を使うよりも、自分の好きな事、趣味などにお金を費やしたいという思いもあるかもしれません。
そんなこともあり、従来のビールよりもお値段の安い、発泡酒や第三のビールが好まれるようになりました。
「ビール」「発泡酒」「第三のビール」の違いとは?
世間的な認知度としては、ビールに変わるビール系飲料として「発泡酒」の方が知られていますが、
実際のところ、この二つのビールの違いが判る人は少ないでしょう。
そもそも、ビール系飲料は「酒税法」により、その種類や品目は分けられることとなっています。
つまり、これらのビール系飲料の違いは酒税法と作り方によって大きな違いがあるといえます。
- ビール
酒税法によると、従来からある「ビール」に関しては、麦芽を原料の三分の二以上使用していることが条件で、
副原料についても麦芽や麦、ホップ、米、トウモロコシやでんぷんなど政令により取り決めがされています。
- 発泡酒
続いて、「発泡酒」は麦芽の使用率は三分の二未満でもよく、ビールでは使用できないような原料を使ってもよいこととなっています。
- 第三のビール
これに対して、新たなビールとして注目されている「第三のビール」は、酒税法によると「そのほかの醸造酒」というものに分けられます。
場合によっては「リキュール類」にもなるでしょう。
こうした局面から見ると、第三のビールは「ビール風味の飲料」ということになります。
巷で「新ジャンル」と言われているのにはこんな理由も含まれているのでしょう。
さらに、細かく説明していくと、発泡酒は麦芽使用率でみてみると各メーカーや商品によって違いがありますが、25%~67%未満と幅広くなっています。
主流は25%で従来のビールに比べると、少し味わいが足りないビールという感じの仕上がりです。
一方で、第三のビールは麦芽使用率は0%となっています。
ビールといえば「麦の味」ですが、麦芽が全く配合されていないとなると、従来のビールを愛飲している人からすると
「もはや、ビールとは言えないのではないか」と疑問をもたれる人もいるかもしれません。
しかし、新ジャンルのビールにはプリン体0や糖質0などの健康を気にかけている商品が多いのも特徴で、
従来からあるビールを飲むよりは「体に害がない」と思われている人もいるでしょう。
また、従来のビールのように「苦味」を感じることが少ないので、「飲みやすさ」も人気の理由の一つとなっています。
消費者の好みも様々
どちらかといえば、年齢層が高い人は従来のビールを好むのですが、若い人は、死例外のビール系飲料を好む人が多くいます。
どんなビールを好むのかは、個人差が大きく、個人がビールに求める目的などによります。
例えば、「本格的な味わいを求めている人」は従来からあるビールが望ましいですし、
「コストは下げたいけれどビール本来の味も少しは感じていたい」人は発泡酒を選ぶでしょう。
「とにかく、ビールっぽい味のするものなら何でもよいからお金をかけたくない」という人は新ジャンルのビールがおすすめです。
量のコントロールを忘れずに
どのビールを選んだとしても、ビール系飲料は健康を害する成分が全く含まれていないわけではありません。
糖質やプリン来などを多く含んでいるので、過度の飲酒によって病気になってしまう人がいるのも事実です。
適度な飲酒は血行を促進し、ストレスを解消につなげるなど良い面もたくさんあります。
自分自身で飲むビールの量をコントロールしながら、お酒をたしなんでみてはいかがでしょう。
はじめてビール系飲料を飲む人は、上記のことを参考に、自分に合いそうなビールを選んでみるのもよいかもしれません。