退職祝いで表書きを書く理由とは?定年や一身上の都合で退職する場合の表書きの書き方も
退職祝いをする時には、プレゼントや花束を贈ることも多いですが、その際にのし紙やメッセージを書いたカードを付けることも並行して行われることが多いです。
しかし、なぜプレゼントや花束に表書きをする必要があるのか、疑問に思ったことがある方もいるのでは?
また、のしなどの退職祝いの表書きは、どういう理由で退職するのかによってその書き方も変わってくるため、書く際には注意が必要です。
退職理由は人それぞれです。定年を迎えて退職する方もあれば、定年前に第二の人生を楽しもうと退職する方もいるかもしれません。また、転職や独立、結婚や出産を機に退職することだってあります。なかには、もっと働きたいけど家事や介護、育児に専念するためだったり、病気の治療が必要になって退職せざるを得ない人もいます。
この記事では、退職祝いに表書きをする理由や意味合い、定年退職の場合と一身上の都合による退職の場合のそれぞれの表書きの書き方についてご紹介します。
目次
退職祝いの花束やプレゼントに表書きをする理由や意味合い
退職祝いのプレゼントには熨斗を添えるのが一般的です。
退職祝いの花束やプレゼントなどに表書きを書く意味合いは、退職する方への新しい生活へのエールを送りたいという意思の表れがあります。
また、プレゼントした品物についての気持ちの表れという意味合いも大きいです。
退職する時は、同じセクションの人達だけでなく、他の有志の方達からも退職祝いを頂く可能性があります。
この時、頂いたプレゼントが誰からのものだったかというのを、表書きがあるだけで後から見ても分かるという意味合いもあります。
受け取る側からすると、どれだけの人が自分の節目に心を尽くしてくれたかということを表すものになると言えます。
表書きを書く際には、ボールペンや万年筆ではなく、黒の筆や筆ペンなどを用いて丁寧に書きましょう。
場合別の表書きの書き方やメッセージの渡し方
どのような状況で退職するかによって、表書きの書き方やメッセージの渡し方も変わってきます。
ラッピングサービスがあるお店で退職祝いの品を購入すれば、のしはシチュエーションに応じたものをつけてくれるため、さほど心配はいらないでしょう。
しかし、自分でのしをつける場合は、注意が必要です。
ここでは、定年退職する場合と一身上の都合で退職する場合に分けて、それぞれの表書きの書き方をご紹介します。
①定年退職の場合の表書きの書き方
定年退職を迎えられて退職される場合には、「御祝」という表書きがふさわしく、おすすめです。
また、退職される方が所属していた部署のメンバーで、退職祝いのプレゼントを贈る場合は、表書きには贈った人の氏名を個別に書くのではなく、「グループ一同」などという書き方をすると良いでしょう。
もしも、個人的にメッセージを宛てたいという方がいれば、別添えで名刺サイズくらいの大きさのカードを用意し、そこに名前と一言メッセージを添えて封筒に入れたものを添えると、より丁寧な印象になります。
②一身上の都合で退職する場合の表書きの書き方
退職の理由が定年などではなく、転職など一身上の都合という場合もあるでしょう。
例えば、転職などでこれからステップアップするという理由の場合は、「御祝」と書くのではなく、「贈呈」という言葉や本人の名前に「様」をつけた表書きにすると良いでしょう。
これには、新しい道へ進む人への応援やエールという意味合いが強く感じられます。
転職や独立の場合による転職の場合には、激励の意味を込めて「おはなむけ」という表書きもおすすめです。
メッセージカードを付ける場合は、封筒の表にはあえて書くことはせず、封筒の中のカードに相手の名前やメッセージを記載する方が良いでしょう。
また、事情を知らない中途退職の場合は、「御祝」ではなく「御礼」や「感謝」などの言葉を表書きに選びましょう。
退職祝いの水引の選び方
熨斗の水引は大きく分けて蝶結びと水引がありますが、退職祝いの水引の場合には何度あっても喜ばしい御祝いの際に用いる紅白の蝶結びが基本の選び方です。
例えば、定年退職の場合には、退職後の新たな人生のスタートを応援する意味を込めて蝶結びを選びます。
ただ、結婚による退職の場合には結婚祝いを含んだ形の御祝いとなるため、「結婚は一生に一度だけが望ましい」ことから一度だけのお祝いの際に用いる結び切りの水引を選びましょう。
このように、退職祝いの際の水引は基本は紅白の蝶結び、結婚退職は結び切りの水引と覚えておきましょう。なお、出産のために退職される方には、蝶結びが適しています。
退職祝いによく選ばれるプレゼント
退職祝いには、実用性の高いものが喜ばれる傾向にあります。ただし、実用的かどうかは本人の趣味や状況によるため、相手のことを一番に考えて選ぶことをおすすめします。
定年退職される方には趣味にちなんだものや、日常生活で使えそうなものが喜ばれます。転職・独立する方には機能性の高いビジネスグッズや癒しグッズが人気です。
もし、相手の趣味が嗜好が分からない時は、高級なタオルやお菓子などもおすすめです。