結婚式について

日本では古代から結婚という制度はありましたが、結婚式が行われることはありませんでした。古代日本では夫婦は一緒に暮らすことはなく、女性の家に男性が通う「妻問婚」という形をとっていたのです。結婚式の歴史は意外と浅く、奈良時代に始まったとされています。男性が女性のもとに通って3日目に女性の家族から餅を振舞われました。この餅は「三日日餅」と呼ばれ、男性が家族の一員になることを意味しています。これが結婚式の始まりです。奈良時代の農民の間で広まり、それがやがて貴族など身分の高い人々の間でも流行するようになりました。古代日本では婿取りをするのが一般的だったのです。この儀式は平安時代まで続けられました。