ビア・シンは1933年に生まれたタイで最初に国内で生産されたビールブランドです。
シンハービールと呼ばれることも多いのですが正式にはビア・シンといいます。
ドイツのビール造りで採用されている技術を使って醸造して豊かな風味とコクの味わいを実現しているのが特徴です。
コンビニエンスストアなどではおよそ35バーツぐらいで販売されていることが多く内容量は330ml、アルコール含有量は5%となっています。
シンとは獅子を意味するサンスクリット語で缶の正面に描かれるイラストにも使われていて、singhaと表記されますが末尾のhaは発音しないのでシンと読みビールを意味するビアを頭に付けてビア・シンという訳です。
1994年までタイのビール市場のシェアを9割とほとんど独占していた時代が続いていましたが、1994年に安い値段のブランドのビールが登場したことでシェアを奪われてしまいました。
しかしビア・シンを販売しているビールメーカーが安い値段のビールを販売し、その売上によってビール市場のシェアトップの座を取り返しています。
それからビア・シンはちょっと高級なビールというイメージで特別なときに楽しまれています。
世界的にビールは瓶ビールから缶ビールに移行していく傾向にありますが、その流れはタイでも例外でなく2013年にビア・シンの大瓶は生産がすでに終了していて見かけることがなくなりました。
日本とタイでのビールを飲む方法に幾つか違いがありますが、その1つとして氷をビールに入れる習慣があることが挙げられます。
味が薄くなってしまいますが、タイは暑いのでその内慣れてしまい気にならなくなるのです。
タイの商店やコンビニエンスストアで缶ビールを購入するとストローを一緒にくれます。
タイではビールもストローを缶に挿す習慣があるためです。
もちろん自分の飲みたい方法で缶ビールを飲んでも構いませんが現地の人たちと同じ習慣で缶ビールを楽しむのも現地の文化を感じられる良い経験になります。
あまり日本では知られていませんがタイにはアルコールを販売する時間帯に規制があるのです。
販売しても構わない時間帯は11時から14時までと17時から0時までとなっていてそれ以外の時間帯では購入することができません。
販売できない時間帯はチェーンが冷蔵庫のドアなどに巻かれていて開けられないようになっています。
万が一冷蔵庫が開けられるとしてもレジで購入を断られてしまうことがほとんどです。
そしてスーパーマーケットでは幕が垂らされて電気も消えて隠されています。
他にも総選挙の投票日や仏教に関する祝日などは1日中販売できません。
ちなみに国際空港の中などではいつでもビールを購入することが可能です。
ビアガーデンなどではタワービールという中に氷の柱がありその周りに生ビールが入っている巨大のビールの柱のような容器を見かけることがあります。
タワービールに入っているビールは最後まで冷えている状態で楽しむことが可能となっています。