ミルウォーキー

ミラービールは、アメリカで生産されているビールらしく豪快に水のように、ゴクゴクと飲むことができる瓶から直接飲むのに適しているビールとなっています。

アメリカの地域の中でもドイツ系の移民が多いというミルウォーキーで生まれたビールなのに、本場のこってりとしたドイツビールとは異なるアメリカらしいビールとなっているのです。

看板

ドイツビールは冷やし過ぎないようにして飲むのが適していますが、アメリカのビールはキリッと凍る寸前まで冷やして飲むのが適しています。

ミラービールは、非常に安く販売されていて、セールの場合は1箱30本の缶ビールが10ドル以下で売っていることすらあるのです。

ドイツ

ミラービールを創設した人物は、ドイツから事業の成功を夢見てアメリカ大陸に移住してきましたが、初めの内は事業がなかなか軌道に上手く乗せることができませんでした。

アメリカのニューヨーク市からフィラデルフィア市やニューオーリンズ市へと流れていった末にドイツから来た移民の方が多いためにビールに対するのニーズが高く、ドイツに気候も非常に似ているウィスコンシン州のミルウォーキーという地域に、すでに稼動していた小さな規模の醸造所を1855年に買収したことからミラービールの製造が始まります。

1903年には主力の商品となるハイライフを発売すると、まるでシャンパンのような瓶ビールであるといった評判を得て大人気になったのです。

典型的なアメリカのラガービールをハイライフが形作ったとされています。

成長

ビールを生産する量は1949年には100万バレル以上になり、更に3年後の1952年にはビールの生産量が300万バレル以上になり急成長を遂げるのです。

1986年には独自に開発された非熱処理による製造方法を採用してジェニュインドラフトという商品の販売を開始しました。

非熱処理に欠かせないフィルターを開発するのにあたって、日本のビール会社と技術提携をしています。

1995年には日本でライセンスを取得しビールの生産と販売を始めました。

しかし日本でのビールの生産は2008年に終了しています。

2

南アフリカのビール会社に2002年の7月に吸収合併され、そのビール会社のグループの一員になりますがグループ全体としては世界で2番目の規模になったのです。

ミルウォーキーにあるミラービールの醸造所では工場を見学するツアーを行っています。

北欧系のアメリカ人が3割を占めドイツ系のアメリカ人が6割を占めるウィスコンシン州は、州内にビールの醸造所がたくさん設けられていますが、その中でも最も大きな規模の醸造所となっているのがミラービールのミルウォーキー醸造所です。

この工場見学の最も大きなイベントは最後にビアホールで行われるビールを無料で飲み放題にするサービスになります。

工場を見学しているときに、ビールが熟成されるプロセスで発生する香りをたくさん嗅ぎ山積みになったビールを目の前にした状態で説明を聞いているうちに、建物を移動するだけで期待が高まるのです。

無料で提供してくれる場所とは思えないほど本格的なビアホールでビールを存分に楽しむことができます。

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