結婚式における両親への手紙について

手を繋ぐ

家族以外の大切な人と出会い、付き合いを経て結婚をするというのは、最近では難しいことになっているのが現状。

そんな中、一生を共にしたいと思えるような相手と巡り合い、無事に結婚することができるというのは幸せなことのように思えます。

結婚式では、そんな幸せな気持ちとこれまで育ててくれた感謝の気持ちを込めて両親に手紙を読むという新婦も多いでしょう。

この記事では、現代の結婚事情について触れながら、結婚式における両親への手紙についてご紹介します。

現代の結婚事情について

カップル

世界中には何十億という人間が存在していますが、その中で結婚出来るのは一人だけで、同時に複数の人と結婚することは出来ません。

自分の両親を含め、世の中には結婚している人々が身近にたくさん存在しているので、結婚とはとてもありふれたことのように感じて成長する人が非常に多いのではないでしょうか。

そうして子供の頃は大人になれば自然に結婚することが出来ると思いがちですが、大人になると決してそうではないということが分かります。

現代の日本社会でも、「婚活」という言葉が広く世間に浸透していることでも分かるように、結婚したくても出来ない男女が数えきれないほど存在しています。

一昔前までの日本社会ならば、親戚や近所に結婚の世話を焼く人がいたものですが、そうした人々がいなくなってしまった現代では、結婚相手を見つけることが至難の業になってしまいました。

結婚は奇跡

リボン

そんな世の中で愛し合える人と出会い、生涯を共に過ごす決意を固めることが出来たということは何と幸運なことなのでしょうか。

結婚したいと思える、たった一人の運命の人と出会えた奇跡に感謝しなければいけません。

そんな奇跡の出会いに感謝しながらも結婚を決めた二人は、これから婚姻届の提出や新居の準備、新婚旅行先の決定など、様々なことをしていかなくてはいけません。

その中でも結婚式の準備は一番大変なものでしょう。

結婚式は二人が結婚したことを家族や親戚、友人達など、身近で大切な人達に披露するとともに、今後の人生を二人で協力し合って生きていくことをその大切な人達の前で誓う大切な場です。

そして、結婚する二人にとって一生に一度のことですので、さまざまなことにこだわります。

まず新婦にとっては、ウエディングドレスを始めとする憧れの花嫁衣裳に身を包む一生に一度の機会です。

衣装選びは妥協する訳にはいきません。

更に招待客は新郎新婦にとってはいずれも大切な人ばかりですので、おもてなしを怠る訳にはいきません。

料理や引出物の選定、式の最中に招待客達が退屈しない演出を考えるだけでも大変です。

感謝の手紙を両親に

手紙

 

けれどどんな結婚式の中でも欠かすことが出来ないものと言えば、新婦が読む両親への手紙ではないでしょうか。

お嫁に行く新婦がこれまでの両親への感謝の気持ちを伝える手紙を読む場面は、新婦やその両親はもちろん、招待客まで感動して涙を流すものです。

大人になると両親へ感謝の気持ちを表わすどころか、ろくに話もしなくなってしまうものですが、結婚式は今まで育てて見守ってきてくれた両親へ感謝の気持ちを表わすのに最適の場です。

それ故に近年は様々な演出がある中で、両親への手紙を読むことだけはどの式でも行われると言えるでしょう。

両親への手紙を朗読する場面は、まさに結婚式のクライマックスです。緊張を伴う結婚式が無事に終わりを迎える頃、最後の大きなプログラムとなります。

両親への手紙を書いていると、結婚したいと思える最愛の人と出会えたのも両親が愛情を込めて育て上げてくれたからであって、今この幸福に包まれている自分が存在しているのは、両親のおかげだと改めて気付くのではないでしょうか。

そして、自分を愛情溢れる家庭で育ててくれた両親の偉大さにも思い至るはずです。

両親への手紙は新婦が読むことが圧倒的多数ですが、新婦同様に新郎も両親への手紙を読むのも良いのではないでしょうか。

結婚することで、独立した新しい家庭を築いていくのは新郎も同じです。

日頃恥ずかしくて言えないようなことも、結婚式でならば言えるのではないでしょうか。

いずれにしても、人生の中で正面切って両親に素直に感謝の気持ちを伝える事が出来る場は結婚式をおいて他にありません。

恥ずかしがらずに、素直な気持ちを手紙に綴りましょう。

そうするとそのことが育ててくれた両親にとっても寂しさもあるとは思いますが、きっと人生で最高に嬉しく幸福と感動を味わう日となるはずです。

また、結婚式に来てくれたゲストも、知らなかった花嫁の人となりやエピソードを聞くことができ、新郎新婦をさらに応援したいという気持ちが高まる瞬間にもなるのです。

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結婚式に読む両親への手紙の書き方

結婚式

結婚式の演出の定番になっている花嫁の両親への手紙。

ここでは、基本の手紙の書き方や流れについてご紹介します。

導入

両親への手紙の導入部分は、いままで育ててくれたことへの感謝の言葉や結婚式当日を無事に迎えることができた感謝の気持ちなどを伝えるのが一般的です。

最初は両親に話しかけるようなイメージで始め、簡潔に感謝の気持ちを伝えて次の展開につなげましょう。

ここで、ゲストに結婚式に来てくれた感謝の気持ちと両親への手紙を読むことへの断りを入れるとより丁寧さがアップするのでおすすめです。

展開

両親への手紙でのメインとなる展開部分では、両親との忘れられないエピソードなどを交えて書いていきます。

幼少期に優しく成長を見守ってくれた両親への思いや、思春期で反抗したエピソード、大人になってから両親に支えられた思い出話など新婦にしか書けないエピソードを交えてみましょう。

これまでの人生を振り返って、改めて感謝を伝えたい、あの時のことを謝りたいなど、結婚式で伝えたい気持ちに合ったエピソードを選ぶと書きやすくなります。

結び

最後に結びの言葉を両親だけでなく、新郎の両親やゲストにもメッセージを伝えていきます。

この時、これからの夫婦生活への意気込みや抱負を盛り込むと、聞いている側としては温かく見守っていきたい、応援したいという思いがぐっと高まります。

これまで面と向かって言えなかった気持ちを手紙を通じて素直に両親に伝えましょう。

両親への手紙を書くコツ

ここまでで、手紙の流れについてはご紹介しました。あとば、どのくらいのボリュームで書けば良いのかなど、細かなコツをまとめてご紹介していきます。

文字数は600文字~800文字くらい

両親との思い出は、語り出したらキリがありません。感謝の気持ちも、語り尽くせないほどあるでしょう。とはいえ、手紙が長くなればなるほど、読む時間も長くなります。

ちょうど良い文字数の目安としては、600文字~800文字程度、原稿用紙2枚におさまる範囲が理想的だと言われています。

これを読むと、だいたいスピーチは2~3分程度となります。意外と、少ないように思えるかもしれませんが、話すとちょうど良い長さであることが分かります。

便箋に丁寧に書く

読み終わった手紙は、封筒に入れてそのまま記念品等のプレゼントとともに両親に渡します。そのため、いつまでも残しておいても恥ずかしくないような便箋と封筒を用意して書きましょう。

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