結婚式のペーパーアイテムの種類と目的、自作する際のポイント
親族や親しい友人、会社でお世話になっている人など、盛大に結婚式をする場合にはゲストの数が多くなりますよね。
そのような時にゲストが迷わずに席に付いたり、披露宴の流れが一目で分かったりするようにペーパーアイテムを活用するとスムーズに結婚式を進めることができます。
この記事では、結婚式のペーパーアイテムの種類やそれぞれの役割、作り方などについてご紹介します。
結婚式のペーパーアイテムは新郎新婦の雰囲気をイメージさせるもの
結婚式と披露宴を行うとなると、招待客はさまざまなペーパーアイテムを手にすることになります。
招待状や席次表、席札、メニュー表などを手作りにしたり、DIYしてアレンジしたりなど、ペーパーアイテムにこだわる新郎新婦は少なくありません。
ゲストはペーパーアイテムを見ることで、新郎新婦の人柄や雰囲気などをイメージすることになります。
また、新郎新婦の人となりが掲載されたプロフィール帳やプロフィールカードなどが用意されていれば、「この二人が結婚式を挙げるのか」と結婚式に対する期待感も高まることでしょう。
ペーパーアイテムの中でも最初に手にするのが招待状です。他のペーパーアイテムは、披露宴に行ってから渡されることになります。
結婚相手をまだ紹介されていないゲストにとっては、二人の雰囲気やお相手の人がどんな人なのか、結婚式が始まるまで分かりません。そのため、招待状でなんとなく連想しながら楽しみにされていることでしょう。
招待状は、二人が家族になることを知らせる最初のペーパーアイテムともなるので、自分たちらしさを出すことにプラスして、マナー違反とならないように注意も必要になってきます。
結婚式で使われることが多いペーパーアイテムの種類
ここでは、結婚式で使われることが多いペーパーアイテムについてご紹介します。
どのような役割があるのか、作成する際にはどのような点に注意すればよいのかなどを確認していきましょう。
招待状
招待状は封書で出すことになり、その中には場所や時間、会場の地図などの情報が書かれた本状、出欠の連絡をするための返信はがき、結婚式にも来てもらいたい人には結婚式の開始時間や場所が書かれた用紙が入ることになります。
一般的な招待状の構成は、以下の通りです。
・封筒、招待状カバー、中紙、返信用はがき、会場マップ
肝心の招待状は、中紙に必要事項を記入し、招待状カバーで挟みます。返信用はがきには、出欠の有無やメッセージ記入欄等を入れ、切手を貼った状態で同封します。
切手の貼られていない返信用はがきは、マナー違反となるため注意しましょう。他にも、招待状では文章の書き方にもマナーがあります。
親しい友人に出すとしてもマナーは欠かせないことになり、縁起が悪いと思われるような書き方は絶対にしてはいけません。
句読点は、区切りや途切れるという意味になることから、句読点なしの文章で作成することになります。
また、言葉ではお忙しいところとついつい書いてしまいそうになりますが、忙という字は心を亡くすという文字でもあるので、死を連想させることからひらがなで書いたり、ご多用中という言葉に置き換えたりする必要があります。
招待状や返信用はがき、会場マップが揃ったところで、封筒に入れます。封筒のサイズや重さにより切手代が異なるため、必ず郵便局で確認してから切手を貼りましょう。
プロフィール帳
プロフィール帳は、どこの出身でどの学校を卒業したのか、今の仕事や趣味、二人のなれ初めなどを自己紹介したものとなり、書くべき項目に決まりはなく自由に書いて構いません。
プロフィール帳として席次表とは別に用意されることもありますが、席次表の用紙と一緒にプリントをして一つにまとめられることもあります。
プロフィール帳は、オリジナル性を高めることができるペーパーアイテムでもあるので、自分たちで制作する人も多くいます。
ペーパーアイテムは、一式揃えて業者にプリントをお願いするという人も多くいます。
しかし、このプロフィール帳だけは自分たちで写真をいれるなど、オリジナルで手作りされることもあります。
披露宴が始まる前に早くから会場入りしてもらった人にも、始まるまでの時間を楽しんで待ってもらうにも役立つアイテムとなります。
席次表
結婚式の当日を迎えると、披露宴会場の入り口で受け付けをしてもらうことになりますが、ここで渡されるのが席次表とプロフィール帳になります。
披露宴の座席は新郎新婦が決めた指定席になっているので、場所を確認するためにも席次表が欠かせません。
一般的には、席次表が書かれた用紙と外側のカバーがセットとなっています。
席次表には、ゲスト一人ひとりの名前だけでなく、会社での肩書きを入れます。
席次表の裏側には、披露宴の流れや挨拶文がプリントされていることになります。プロフィールもこちらに一緒に記入するケースもあります。
席札
席次表を手にして会場に入ってもらったら、本当にその席が自分の場所であるかを最終的に確認してもらうためにテーブルには席札が用意されています。
名前だけが記入されたシンプルなカードであることもありますが、立体的にデザインをして作られたものや箸袋を兼ねて作られているものもあります。
席次表とは異なり、会社の肩書きまで記入する必要はありません。カードの裏側には、手書きのメッセージを記入するのが一般的です。
席をチェックしたら引き出物袋にすぐに入れられ、自宅に帰ったら捨てられてしまうことも多い席札ですが、自宅のインテリアとして飾ってもらえるような席札であればとても役立ちます。
メニュー表
席札とともにテーブルにあるペーパーアイテムとして、メニュー表があります。これは、席次表の裏に記載されることもあるため、必ずテーブルの上にあるとは限りません。
どんな料理が来るのかを席についてから始まるまでの時間で楽しみに待ってもらうことができます。
また、少食だという女性でも、途中でお腹がいっぱいになって食べられないというトラブルがないようにバランスよく最後まで食べきるためにも、メニュー表があればあと何品出てくるかを事前にチェックしてもらうことができます。
手作りのペーパーアイテムを作る際の注意点
新郎新婦のこだわりや人柄が伝わりやすいようにしたり、結婚式のコストを抑えたりするために手作りのペーパーアイテムを選ばれるカップルは少なくありません。
手作りのペーパーアイテムを作る際には、メッセージや名前に誤字脱字がないか、ミスがないか確認するようにしましょう。
特に名前の間違いは、ゲストの気分を害してしまう恐れがありますので特に注意が必要です。
また、席次表や席札では、招待する相手によっては名前とともに肩書に間違いがないかどうかも確認する必要があります。
目視で最終確認していく時間を考えて、ペーパーアイテム作りは余裕をもって行いましょう。
ペーパーアイテムを自作する方法
ペーパーアイテムは、用紙を自分で探し、デザインもゼロから考える方法と、用紙やデザイン作成の手間を省いて作成する方法があります。手作りキットは、そのショップが用意する用紙の中から好きなものを選び、デザインテンプレートを活用して必要事項を記入するもので、できるだけ手間をかけずに自作したい人に便利なサービスです。
自作キットを販売しているショップは多数あります。用紙やテンプレートの種類、サービス内容などを見比べて、利用を検討してみてはいかがでしょうか。
自宅にプリンターがなくても、印刷まで依頼できるショップを利用すればペーパーアイテムは自作できます。
とはいえ、ゲストの人数が多ければ多いほど作成には時間がかかるため、時間に余裕をもって行うことをおすすめします。