結婚式場選びで両家の意見が食い違った場合はどうするか
キラキラ輝くチャペルで式を挙げたい、ロケーションの良い海外で結婚式をしたい、など結婚式の式場選びは楽しいながらも迷うもの。
ただ、新郎新婦が独断で決めることができる場合もあれば、両家の意見が食い違って式場選びに時間がかかることもあります。
結婚式を挙げることはめでたいことではありますが、両家の意見が食い違いを見せてなかなか決まらないとなると、気分が落ち込んでしまう方もいるでしょう。
そこで、この記事では、結婚式場選びをする上での心構えや両家の意見が食い違った場合の対処法についてご紹介します。
結婚式場選びをする上での心構え
結婚式場選びで両家の意見が食い違った場合はどうするか。新郎新婦の意見が食い違っているならともかく、両家となるとそれはもう、一言で言えば「面倒くさい」にほかなりません。
しかし、これって意外とよくあることのようです。
結婚式を挙げる場所、タイミング、規模、それに伴う費用の捻出・・。
「せっかくなら新郎新婦で決めたように結婚式をしたい!」と思う人が多いでしょう。
ただ、家族関係が希薄になってきているとはいえ、結婚はこの先面倒くさいことはあとからあとから湧いて出てきます。
まさしく大荒れの大海に一枚の板で漕ぎ出すイメージです。
一つ一つ問題をクリアする度に板に装備が加わり、やがて立派な豪華客船になりクルージングを楽しめるようになるのです。
一枚の板は心もとないですが、言い換えれば身軽でもあります。
シンプルに解決できるかもしれませんので、前向きに考えることをおすすめします。
結婚式場選びで両家の意見が食い違った場合の対処法
両家の意見が食い違ってしまったが、何とか周りを説得して式場を選びたい場合どうしたら良いのでしょうか?
結婚式場選びで両家の意見が食い違った場合の対処法について確認していきましょう。
新郎新婦の意見は一致しておく
まず、新郎新婦がどうしたいのかはきちんと話し合って一枚岩になっておくことです。新郎新婦の意向が同じでなければ、当然ですが話をまとめることが難しくなります。
それは意固地になれということではなく、ここは絶対に譲れないという部分と、多少譲歩してよい部分と、両家の良いようにしてもいい部分とを話し合っておくということです。
それを胸にしまって、それぞれの言い分をまずは聞きます。
なぜその結婚式場が良いのかまたは、嫌なのか、理由を深く尋ねます。
「でも」「だって」などと口を挟まずに、「なるほど」「そんな考えなんだね」と意見に寄り添う形で聞いていくうちに、距離的なことだとか、雰囲気の問題とか、料金的なことなど、折り合いがつきそうなところを探るきっかけになります。
希望する理由を論理的に話すとともに情報収集をしながら自分たちの条件に合うか調べることで、お互いが納得してスムーズに話し合いが進むでしょう。
新郎新婦で話し合う際には、感情的にならずに冷静に話し合うことが大切です。
問題の本質を探ってみる
すでに食い違いが表面化していて両家の関係が微妙になっているなら、ここは踏ん張りどころです。
自分の子どもが結婚するのに結婚式場のことだけで無理をいう親はいません。
そこには自分がないがしろにされているだの、下に見られているだののマイナスの感情がわいてきている結果であり、ひいてはそれがわが子がこれからの人生で相手方から受ける待遇だと思ってしまいます。
そのため、少しでも待遇をよくしてやらなければと、式場選びにかこつけて物言いをつけているのかもしれません。
親心からだと気づくことで、何てくだらないことで頭を悩ませなければならないのか、と腹立たしかった事案も、ありがたさに変わってきます。
よく理由を聞いてみれば、親族の数が相手側の親族よりも圧倒的に少なくて気が引ける、なども関係していたり、地域の風習とは違うから合わせてほしい、など具体的な理由があるかもしれません。
とかく個人と個人では簡単な事も家と家になるともめてしまいがちなのです。
結納の段階からもめてしまうならいったん時間を置くのも手ですが、式場選びで初めてもめたのならば、両家が近付ける良いチャンスだと思えば乗り切れます。
両家の両親から詳しく話を聞いて、それをもとに新郎新婦で再度話し合います。
先に話し合っておいた事柄に当てはめてみるのです。
ここで整理する必要があるのが
・両家が希望する結婚式場選びの条件(場所、規模、方法など)
・自分達が妥協できる範囲
この二点です。折り合いがつく方法があれば、それに越したことはありません。どうしても新郎新婦の意向と違う部分については、それぞれの両親と話し合いながら解決していく必要があります。
ここで大切なのは、どちらか一方の実家の意向に沿うという印象を与えないことです。相手側の意向を優先したと思われれば、もしかすると印象が悪くなるかもしれません。たまたま、両家の意見が食い違った時、どちらか一方の実家の意見と新郎新婦の意見が一緒だというケースも十分にあり得ますが、それはあくまでも新郎新婦の意向であるということを伝えるようにしましょう。
結婚式を挙げるにあたり、両家から資金を出してもらう場合は、それぞれの意見があって当然です。お金だけ出してもらって、あとは自分達で勝手に決めるという印象を与えてしまうのは、トラブルのもとです。
これは、よくあるケースです。悪意がなかったとしても、自分達だけで式場を選び、あれこれ打ち合わせもしてしまった段階でちょっとした報告だけでは、ないがしろにされている、と感じても仕方がありませんよね。
ですから、結婚式についての相談は、思っている以上に小まめに行った方が良いこともあります。
何社か式場のパンフレットなど資料を集め、できるならば両家で集まってその中から3社くらいに決めて最終的に選んでいくのが無難です。
両家で実際に会って話し合いをしてみるのもおすすめ
実際に会って話し合うことが一番簡単に解決する手立てだといえます。
両家が遠方ならば、中間地点で話し合いの場を設けるなどの配慮を見せることが大切です。
最初に意見を聞いて選んでいるので条件はだいたい似た物になると思いますので、あとは結婚式場が行なっているプレウエディングなどに参加してみるといいでしょう。
親は蚊帳の外に置かれていないと思えば安堵しますので鷹揚に対応してくれ始めることも多いです。
とにかく大事なのは、新郎新婦が決めるにしても勝手に決めたと思われないことです。
先に決めておいてもまずは両親に伺いを立てるという姿勢が大事です。
一枚の板で乗り出したのです、無用な波風を立てる必要はありません。
大事なのは新郎新婦が一枚岩、同じ考えであることです。
新郎新婦が我慢して言いなりにならないようにお互いに励ましあい、強固な関係を築けるようにすることが大切です。
人と人は、話し合わないことには前に進みません。
今回は結婚式場についてですが、今後も意見が対立する度にこうして話し合っていくという事を態度で示すことで新郎新婦は勿論、両家にも良い影響が出るはずです。