日本と同じ島国であるニュージーランドは、南半球に位置しており、北島と南島の多数の島で構成されている国です。
四季も存在しており、季節はちょうど日本と反対になります。
そんな島国ニュージーランドではワインの生産が盛んに行われており、全世界のワイン生産量の1%と非常に小規模なものですが、リーズナブルで高品質なワインにファンが数多くいます。
今回は、ニュージーランドワインの生産環境や歴史、主な産地などについてご紹介します。
世界的認められるニュージーランドワイン
リーズナブルで高品質なワインを提供するニュージーランドワインは、国際的なワインコンペで上位にランクインするなど国際市場でも評価されています。
ニュージーランドのワイン産業が拡大したのはここ最近のことですが、1980年代、1990年代にはソーヴィニヨン・ブランが国際的なワインコンペや米国のワイン専門誌に取り上げられるなど、高い実力が認められています。
ソービニヨン・ブランがワイン産業をけん引した形でしたが、現在では、シャルドネなどの白ワイン、ピノノワールなどの赤ワインも国際的なワインコンペで評価されています。
また、ポテンシャルのあるワインを造り出すニュージーランドの土地自体にも注目が集まり、世界中のワイン醸造家がニュージーランドの土地でワイン造りを行い始める動きも出てきています。
ニュージーランドワインの生産環境や歴史について
21世紀頃からワインの生産地として急成長し、注目され始めたニュージーランドワイン。
ワイン生産国としては小規模ですが、その品質の高さで注目を集めています。
ニュージーランドは、北島と南島その他たくさんの島々で構成されています。
北島に首都であるオークランドがあり、南島にはクライストチャーチがあります。
クライストチャーチは、過去の地震で語学留学していた日本人が犠牲となった場所でもあります。
日本とは反対の南半球に位置しているので、南に行くほど冷涼な気候になります。
ニュージーランドのワイン生産地のほとんどがどちらの島でも東海岸にあります。
これは島の中央に山脈があり、東側は西に比べて雨の量が少ないことが影響しています。
気候は海洋性気候で、地域によって温和または冷涼です。
また、ニュージーランドではブドウ産地の全土で雨が降りやすい特徴があります。
ただ、強い日差しや1日の最高気温と最低気温の差が大きいといった環境から、高い糖度で成熟しながら酸味をキープしつつ強い風味を持ったブドウを造ることができるのです。
ニュージーランドワインの産地や特徴について
ニュージーランドで初めてワインを作り始めたのは、北島のオークランド近辺です。
オークランドはニュージーランド最大の都市で、温暖な地域なのでボルドースタイルのメルロー、ソーヴィニヨンなどの赤ワインが多く造られています。
また、南島の産地としては、世界最南端のワイン産地として有名なセントラルオタゴがあります。
セントラルオタゴは南島の南東部にあり過去には金鉱で栄えた町です。
しかし、現在はワインで名をはせています。
ニュージーランドのブドウ栽培の南限でもあります。
過去の国際コンクールのピノ・ノワール部門で賞をとった実績があります。
果実の味を感じさせるアルコール分の高いワインが特徴です。
このほか、ニュージーランドには古くからの生産地であるホークスベイ、ワイララパなどがあり、質の高いワインを生産しています。