自分に合った美味しいワインの選び方

[最終更新日]2019/02/28

味覚は人それぞれ異なります。みんなが美味しいと飲んでいるワインでも、それほど美味しいと感じない場合もあるかもしれません。そこで今回はワインビギナー向けに、自分に合った美味しいワインの選び方を紹介したいと思います。ぜひワイン選びの参考にしてみてくださいね。

■まずは王道品種から試してみましょう!

一口にワインといっても非常にたくさんの種類があり、ワインビギナーの方は正直どれを選んだらいいのかわからないと思います。そのような方は、まず赤ワイン・白ワインの王道品種を飲んでみて、自分の味覚に最も合うものを見つける方法がおすすめです。

●赤ワインの王道品種とは?

赤ワインの中でスタンダードな味わいを楽しむことができる品種は、「カベルネ・ソーヴィニヨン」という品種です。カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴は、色が濃く、渋みがしっかりしていてコクもあるというもので、まさに赤ワインの王道な味わいを感じられると思います。
カベルネ・ソーヴィニヨンの濃厚な味わいが気に入れば、カベルネ・ソーヴィニヨンよりも果実味が豊かでどっしりとしたふくよかな味わいが特徴の「メルロ」がおすすめです。反対にカベルネ・ソーヴィニヨンの味わいが濃厚すぎると感じたならば、タンニンが少なく渋みが控えめで、口当たりがライトな「ピノ・ノワール」がおすすめです。赤ワインの場合には、カベルネ・ソーヴィニヨンを基準に自分好みの味を見つけていく方法がワインビギナーの方にはおすすめです。
上記3品種以外では、「シラー」や「カベルネ・フラン」が有名です。「シラー」はメルロをより濃くした味わいが特徴で、「カベルネ・フラン」はピノ・ノワールをより読みやすくした味わいが特徴です。

●白ワインの王道品種とは?

世界で最も有名な白ワインの品種は「シャルドネ」です。シャルドネはとても有名なので、おそらくワインにあまり詳しくなくても聞いたことがあるものだと思います。シャルドネは酸味と甘みのバランスに優れ、好みの白ワインを探す過程でまず飲んでいただきたい品種になります。
シャルドネを飲んでみて、もっとフルーツ感が欲しいと思えば、キリっとした酸味の中にぶどう由来の上品な甘みが特徴の「リースリング」がおすすめです。もっとスッキリした味わいが欲しいと思えば、ハーブや柑橘類の爽やかな香りとシャープな酸味が特徴の「ソーヴィニヨン・ブラン」がおすすめです。
上記3品種以外では、「ケヴァルツ・トラミネール」や「甲州」が有名です。「ケヴァルツ・トラミネール」はリースリングをより甘口にした味わいが特徴で、「甲州」はソーヴィニヨン・ブランをよりスッキリとした味わいが特徴です。

自分好みのワインを探す最初のステップは、赤ワインの場合には「カベルネ・ソーヴィニヨン」を、白ワインの場合には「シャルドネ」を基準探す方法をおすすめします。

■単一ワインorブレンドワイン?

ワインには大きく分けて「単一ワイン」と「ブレンドワイン」の2種類があります。単一ワインとは、1種類のブドウから造られるワインで、「ヴァラエタルワイン」とも呼ばれています。品種を飲み比べて好みの味を探す上で役に立ち、わかりやすい味わいのものが多くあります。一方ブレンドワインとは、複数のブドウ品種をブレンドして造られたワインのことで、ワインの生産国で有名なフランスやイタリアで主流となっています。1種類のブドウだけでは引き出すことができない味わいが生み出すことができます。また製造工程は単一ワインよりも複雑で、ワイン醸造者の腕が品質に大きく影響してきます。ブレンドワインは、ワインの奥深さや面白さを知る上で欠かせない存在です。

●単一ワインとブレンドワインの見分け方

ワインのラベルには、「単一ワイン」「ブレンドワイン」などの記載はありません。そのためワインビギナーの場合には、見分けることが難しいと思います。単一ワイン、ブレンドワインは以下の3つのポイントを見れば簡単に見分けることができます。

・産地
アメリカ、チリ、オーストラリア、日本など、ワインの歴史が比較的浅い国では単一品種でワインを造るのが主流です。一方、ワイン大国であるフランスやイタリア、スペインではブレンドワインが主流です。産地がどの国なのかはチェックしましょう。

・ラベル
単一ワインはラベルに品種名が書かれていることが多いため、ブドウの品種名が書かれていれば単一ワインだと判断できます。また比較的シンプルなラベルが多く、難しい用語もあまり使われていないので読みやすくなっています。斬新なイラストや写真を使い、オリジナリティを出しているラベルも単一ワインに多いです。
ブレンドワインのラベルには、複数のブドウ品種が使われているのではっきりと品種名が書かれていません。ラベルにブドウの品種名を書くことができないため、産地名が大きめに書いてあったり、格付けなどが描いてあったりするのがブレンドワインのラベルの大きな特徴です。

・値段
単一ワインはワイン新興国で造られることが多いため、比較的リーズナブルな価格で手に入れることができます。一方ブレンドワインはワイン大国でこだわりを持って造られていることが多く、値段の高いものが多いです。もちろん単一ワインで高いものもあればブレンドワインで安いものもあるので一概には言えませんが、値段も大きな手がかりになることは覚えておきましょう。

わかりやすい味わいを求めるなら「単一ワイン」が、王道の味わいに触れたいのならば「ブレンドワイン」がおすすめです。

■旧世界ワインor新世界ワイン?

ワインの世界では、古くからワインを造っている地域を「旧世界」、ワイン造りの歴史がまだ浅い地域を「新世界」と呼びことがあります。この「旧世界」と「新世界」のワインでは、選ぶときに注目するポイントが大きく異なります。ここからは、「旧世界」と「新世界」のワインにおける選び方の違いを紹介したいと思います。

●旧世界のワインを選ぶポイント

旧世界のワインを選ぶ際には、ブドウの品種よりも「産地」に着目しましょう。旧世界のワインは造り手がこだわりを持って品種をブレンドしていることが多く、品種に関しては明記がありません。そのため「産地」に着目する必要があるのです。
旧世界のワインは、同じ国でも地域によってブドウの出来や醸造方法が異なります。また記載されている産地が詳細なほど品質も個性も高くなる傾向にありますので、格付けの高いワインを選びたい場合には産地が詳細に書かれているものを選びましょう。

●新世界のワインを選ぶポイント

新世界のワインは単一品種のワインが多く、ブドウの品種による味わいが如実にワインに現れます。そのため初心者でも簡単に自分好みのワインを見つけることができます。新世界のワインを選ぶポイントは非常にシンプルで、品種で判断すれば大丈夫です。
チリ産のものであれば「カベルネ・ソーヴィニヨン」、ニュージーランド産なら「ソーヴィニヨン・ブラン」、アメリカ産なら「シャルドネ」を選びましょう。

旧世界ワイン、新世界ワイン両方の味わいをぜひ楽しんでみてくださいね!

■産地の気候で選んでみましょう!

ワインの個性は育った土地の気候によって大きく左右されます。そのため気候だけでもワインの味わいを大まかにですが予測することができます。
一般的に、ブドウは暖かいと成熟しやすく糖度が上がってアルコール度の高いワインになり、寒いと糖度があまり上がらないため酸度が高くすっきりとした味わいになると言われています。そのため、スペインやチリなど太陽が燦燦と降り注ぐ地域では黒ブドウが育ちやすく渋みのしっかりした濃厚な赤ワインが造られ、フランスのアルザスやドイツなど冷涼な地域では白ブドウがよく育つため良質な白ワインが造られます。

●産地で異なるワインの味わいを確認してみよう!

上記の内容を踏まえて、ここからは産地で異なるワインの味わいを確認してみたいと思います。ここでは4つの味わいを紹介し、おすすめのワインを紹介していきます。

1:飲みごたえのある赤ワイン
パワフルで飲みごたえのある赤ワインは、温暖な地域であるイタリアやフランスのローヌ、南半球に位置する新世界のものから選ぶのがおすすめです。具体的には、以下の5つがおすすめになります。
・「ジンファンデル」(アメリカ)
・「シラーズ」(オーストラリア)
・「カベルネ・ソーヴィニヨン」(ボルドー)
・「ネッピオーロ」(イタリア)
・「テンプラニーリョ」(スペイン)

2:渋みの少ない赤ワイン
赤ワイン特有の渋みが苦手だという場合には、比較的冷涼な地域であるフランスのブルゴーニュやドイツ、ニュージーランドなどの赤ワインがおすすめです。具体的には、以下の4つがおすすめになります。
・「ピノ・ノワール」(ブルゴーニュ)
・「カベルネ・フラン」(ロワール)
・「マスカット・ベーリーA」(日本)
・「ツヴァイゲルト」(オーストリア)

3:シャープな酸味の白ワイン
キリッとした酸味の効いたワインが飲みたい場合には、冷涼な産地の白ワインがおすすめです。具体的には以下の5つがおすすめになります。
・「リースリング」(アルザス)
・「ソーヴィニヨン・ブラン」(ニュージーランド)
・「グリューナー・ヴェルトリーナー」(オーストリア)
・「ピノ・グリージョ」(イタリア)
・「シャルドネ」(北海道)

4:フルーティーで濃厚な白ワイン
フルーティーな甘みを感じられる濃厚な白ワインが好きならば、温暖な地域でありながら山脈や海流などの影響を受け冷涼な一面を持つチリやアメリカ、オーストラリア、南アフリカで作られるワインをおすすめします。具体的には以下の5つがおすすめになります。
・「シャルドネ」(チリ)
・「セミヨン」(ボルドー)
・「ヴィオニエ」(コート・デュ・ローヌ)
・「シュナン・ブラン」(南アフリカ)
・「モスカート」(イタリア)

ワインは産地の気候による影響を大きく受ける飲み物ですので、産地の気候による違いもぜひ参考にしてみてくださいね。

■ワインを楽しむために実践したい3ステップを紹介!

ワインを持つソムリエ

単にグラスに注いで飲むだけではワインの魅力を最大限味わうことはできません。ワインを飲む際には、「味覚」「視覚」「嗅覚」を使うことが大切です。ここからはワインをより楽しむために実践していただきたい3ステップを紹介したいと思います。

●ステップ1:光に透かしてワインの色を確かめよう!

グラスに注がれたワインを飲む前に、まずは色味や濃淡、透明度などをじっくり観察してみましょう。色味からワインの味わいや美味しさがわかることもありますので、ワインを飲む際にはぜひ実践してみてください。

●ステップ2:ゆっくり回して香りを堪能しよう!

ワインの香りは「アロマ」とも呼ばれ、フレッシュな果実香からうっとりするような妖艶な香りまでさまざまです。グラスに鼻を近づけて確認するのもいいですが、香りが薄くよくわからない場合にはグラスをテーブルに置いてゆっくり回してみてください。ワインは空気に触れさせることで香りが開いて感じ取りやすくなるという特徴があるため、より香りがわかると思います。
ワインは飲む前の香りから口に含んだ後に広がる香りまで余すことなく楽しみましょう。

●ステップ3:舌全体でワインをしっかり味わおう!

ワインを口に含んだらすぐに飲み込むのではなく、少しだけ味わってみましょう。味わう方法は非常に簡単で、口に含んだワインを舌全体に浸すイメージで軽く噛むだけです。そうすることで、ワイン全体のバランスや個性を余すことなく感じることができます。
鼻に抜ける香りや飲み込んだ後に口内に残る味や香りの余韻もワインの個性ですので、じっくり堪能するようにしましょう。

上記3つのステップを実践するだけでも、ワインをより楽しむことができますのでぜひ実践してみてください。

■本当に美味しいワインを飲みたい日には、「2000円以上」のワインを購入しましょう!

ワインの価格帯は、1000円程度で購入できるものから3万円以上するものまで幅広くなっています。ワインは価格が安いほどシンプルな味わいになり、価格が高くなるにつれて味わいが複雑になってきます。そのため一概には、高いワインが美味しいとは言えません。しかし本当に美味しいワインを飲みたい特別な日には、最低でも2000円以上のワインをおすすめします。
2000円というのは、ワインを価格別に分けた際に真ん中のゾーンに入ってくる価格になります。そのため一定のクオリティを満たしたワインを確実に楽しむことができます。

●ワインの価格が高くなる3つの理由

高いワインには当然理由があります。ワインの価格が高くなる理由は以下の3つです。

1:良質なブドウが採れる場所は限られているから
ブドウの生育は、日当たりや土地の傾斜、土壌の質などさまざまな要因に左右されます。そのため同じ産地やワイナリーであっても、良質なブドウが採れる場所はある程度決まってしまい、造ることができるワインの量も限られてしまうのです。

2:ブドウはクオリティを上げるために間引かなければいけないから
ブドウは放っておくとどんどん実をつけ、ひとつひとつに行き渡る栄養が少なくなります。そのためあえて数を間引き、栄養を集中させなければクオリティの高いブドウは作ることができません。

3:需要に供給が追いついていないから
世界中に欲しい人がたくさんいるにもかかわらず生産量が少ないワインの場合には、当然価格は高くなります。有名ワイナリーが手掛けたワインや国際的なコンクールを受賞したワインは、注目を集め価格も高くなる傾向にあります。

■まとめ

ワインの世界は敷居が高いように感じられますが、決してそのようなことはありません。ワインビギナーの方でも今回のような方法でワインを飲んでいけば必ず自分の口に合うワインを見つけることができます。自分好みのワインを見つけて、素敵なワイン生活を始めてくださいね!