ブドウ品種から考えるワインの味の魅力:リースリング編

[最終更新日]2018/10/01

リースリング

白ワイン用のブドウといえば、シャルドネやソーヴィニヨン・ブランなどのブドウ品種が有名ですが、辛口から甘口ワインまで造られるリースリングも有名な品種の一つです。

しっかりとした酸味や上質な香り、爽やかな味わいを持ち、ドイツを代表する白ワイン用ブドウ品種であるリースリング。

今回は、白ワイン用ブドウ品種「リースリング」の植物としての特徴やワインの魅力、知っておきたい注意点についてご紹介します。

ブドウ品種「リースリング」とは

リースリングとは、ワインの原料の中でも特に白ワインによく好まれて使われるブドウ品種のことです。

原産地はドイツであるため、ドイツワインには非常によく利用されており、全世界で生産されるリースリングのうち6割以上をドイツが生産しています

白ワイン用の品種の中でもリースリングは最も有名な品種の一つであり、ドイツ以外では比較的寒冷な地域で栽培されています。

植物としての特徴を見ると、石灰岩や火成岩のような特殊な地形に非常によく適応し、また熟するまでに比較的長い時間を要する、冷涼な気候を好むと言ったことが挙げられます。

また、リースリングは遅熟の品種であり、収穫時期を遅らせ完熟したブドウからは甘口の風味の良いワインが造ることができます。

加えて、遅摘みのリースリングは貴腐化が可能であり、デザートワインや食前酒などの貴腐ワインの原料として使われることが多いです。

リースリングから造られたワインの魅力と注意点

リースリング

では、こうした植物的な特徴を踏まえた上でワインの原料としてはどうかというと、このリースリング最大の特徴となるのは香りです。

花のような、蜂蜜のような上品な香りと形容されることの多いリースリングの香りは極めて優れており、また甘口ワインを多く製造するドイツを原産とするブドウらしい心地よい甘みが特徴となっています。

ただ残念ながら、こういった特徴はリースリングに適した土地で作られてこそ初めて見られるものであるということには注意が必要です。

ワインに用いられるブドウは産地の特徴をよく示すとよく言われていますが、このブドウ品種はそれが極めて顕著です。

地質が適していないところで栽培されたリースリングの甘みは、締まりが悪いものになりやすく、本来持っているはずの繊細かつ心地よい甘みが引き出せなくなってしまうのです。

同じく白ワインに多く用いられるシャルドネは、適応能力に優れているためにどのような土地でもある程度の味を発揮してくれますが、こうしたリースリングの特徴はシャルドネとは正反対のものであると言えるでしょう。