ワイン

ワイン好きの方やワインをよく飲むという方は、産地や熟成年数、価格など以外にも、ブドウ品種もチェックして選んでいるという方が多いでしょう。

白ワインに使われているブドウといえば、フランスで主に栽培されているシャルドネやソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンなどが有名ですよね。

また、ドイツ産のリースリング種も、世界的に有名な白ワイン用ブドウ品種の一つ。

今回は、リースリングとはどのような特徴を持つブドウ品種なのか、リースリングの産地や味わい、香りの特徴、そしてリースリングから造られたワインの特徴についてもご紹介します。

リースリングとは

ぶどう畑
リースリングはドイツを代表する白ぶどうの品種で、モーゼル川流域やライン川流域を中心にドイツ全土で広く生産されています。

また、フランスでもドイツと接するアルザス地方で栽培され、この地域を代表する品種となっています。

リースリングは比較的冷涼な気候を好む品種ですが、近年はオーストラリアやニュージーランドでも栽培されています。

実は、小粒でしっかりとした酸を持つリースリング種ですが、10月から11月の晩秋に完熟するため、自然と遅摘みの特徴である甘みが引き立つのが特徴です。

収穫を遅らせて実を凍らせてから収穫して製造するアイスヴァインにも使用されます。

加えて、収穫を遅らせたブドウは貴腐化が可能で、極甘口で香り豊かな貴腐ワインの原料としてもリースリングは使用されています。

熟成においては、リースリングの酸味は熟成に向いているとされており、ドイツで栽培されるリースリングなどでは優れた熟成ワインが造られ、長期熟成が可能なものも存在しています。

リースリングの味や香りの特徴

リースリング

甘口の白ワインのイメージが強いリースリングですが、すっきりとした辛口のものもあります。

また、全体的にややアルコール度数が低めに作られているので、お酒を普段飲まない人やワインに慣れていない人にも飲みやすいワインです。

南半球で生産されるリースリングのワインは、ヨーロッパに比べてフレッシュで辛口のものが中心です。

香りは全体的にやや控えめですが、さわやかなりんごや洋梨、レモンなどの果実の香りがします。

加えて、収穫時期を遅らせて糖度を高めたものは、フルーティーな蜜の香りがします。

リースリングから生まれるワインの特徴や価格

ワイン

甘口のものは食前酒に、辛口のものは魚料理やあっさりした鶏肉、豚肉の料理と相性が良いです。

リースリング種から造られたワインは、洋食だけでなく、和食や中華料理とも合わせることができます

極甘口のものはデザートワインに向いておいます。

日本には多くのリースリングワインが輸入されていて、安いものでは1000円以下で買うことができます。