ぶどう畑

イタリアは、近年フランスを抜いてワイン生産量も世界一を誇っており、ワインの生産地として有名な国となっています。

そんなワイン王国イタリアで、赤ワイン用のブドウとして栽培されているのが、「ネッビオーロ」と呼ばれるブドウ品種。

ネッビオーロとはどのようなブドウ品種であり、ワインにするとどのような味わいを楽しめるのでしょうか?

今回は、ブドウ品種「ネッビオーロ」の特徴や、ネッビオーロから造られるワインの特徴についてご紹介します。

ブドウ品種「ネッビオーロ」の特徴

樽

ネッビオーロとは、イタリアの代表的な黒ブドウの品種のことです。

ネッビオーロという黒ブドウの品種は、イタリアの北西部に位置するピエモンテ州というところで主に栽培されています。

ネッビオーロは、ピエモンテ州の最高級品種とされており、他の地域でも高品質ワインの材料として使われることが多くあります。

ネッビオーロという黒ブドウの品種で作られたワインの一般的な特徴として挙げられるのが、まずについて。

ネッビオーロは、割合明るい色の品種であり、樽で熟成するときに現れる特有の茶系統の色もついています

このネッビオーロ種は、ワインにする際に多品種とブレンドすることもありますが、単一品種でワインが造られることも多いです。

ネッビオーロから造られたワインの特徴

ワイン

ネッビオーロで造られたワインの口当たりについては、ソフトでありながら渋みと酸味が強く後から濃厚で奥行きのある味わいを感じられるものや、まるでピノ・ノワールという品種を使ったワインのように弱い渋みが感じられるものがあったりするのも、ネッビオーロで作られたワインの魅力として挙げることができます。

ネッビオーロで作られたワインは、軽い味わいのものから重厚な味わいのものまで幅広い種類があることも魅力の一つです。

また、ネッビオーロで作られたワインはタンニンが、たくさん含まれていて、熟成する期間が長くなることが多いので、南アフリカやカリフォルニアでも栽培されている品種ではあります。

しかし、ピノ・ノワールという品種と同じように栽培することが難しい品種で、特に色合いについては、栽培された環境によって色々な個性を引き出すので、栽培される地域により風味が違ってきます

イタリアのピエモンテ州で栽培されたもので作られたワインのような、タールやバラのようなアロマがするものは別の地域で栽培されたものでは出すことができないものです。

地域によって異なるネッビオーロから造られるワインの味わい、地域別に飲み比べるのもワインを楽しむ一つの方法です。