ワインのラベルには「2000」や「2016」といった数字が書かれており、どのような意味があるのか気になったことがある方もいるのでは?
実は、この数字はワインの品質や飲み頃を見極めるために必要な数字となるヴィンテージと呼ばれるもの。
ヴィンテージとはいったいどういったものなのか、今回はヴィンテージの意味やヴィンテージを知るメリットについてご紹介します。
ヴィンテージとは
ワインについての知識で最も欠かせないのが、「ヴィンテージ」と呼ばれるものです。
ワインのラベルに書かれているヴィンテージとは、ワインの原料となったブドウの収穫の年のことをさします。
ヴィンテージは生産国のワインの規格や基準を満たしていれば、ワインに表記することができるものです。
ワインはブドウによって作られる飲み物なので、ぶどうが育った天候の善し悪しに作用され、それが品質に関わってきます。
その品質を見分けるためには、収穫の年を知らなければなりません。
ブドウが収穫された年の個性がワインの風味となって現れるため、当たり年をみつけるためにヴィンテージが必要になるのです。
詳しく知りたければ、ヴィンテージチャートを確認しましょう。
ヴィンテージを理解することで品質や飲み頃が分かる
フランスやドイツ、イタリアでは年によって品質にバラつきがあります。
したがって、ヴィンテージが悪い年は価格が安くなります。
逆に、天候が良く、濃縮度が高いぶどうが収穫された年に作られたワインは高品質となり、値段が高くなります。
しかし、必ずしもヴィンテージの良い悪いがワインの良し悪しになるわけではなく、作り手の技術や努力によっては美味しいワインができることも知っておく必要があります。
また、ワインのヴィンテージを深く知ることで、飲み頃の目安をはかることができます。
ただ、飲み頃はヴィンテージだけでなく、「ぶどうの種類」や「産地」の確認が必要です。
タンニンや色素が多い品種は多く寝かせることによって、味に深みが増します。
熟成されたワインの保存方法
寝かせる年月は5年から15年寝かせると美味しくなるといわれますが、熟成に20年以上必要になるワインもあります。
熟成されたワインは保存方法も重要になります。
一般的には、10〜16℃の間の一定の温度で保存されているのが理想とされています。
また、保存するときは、寝かせるよりも立てて保存するほうが良いです。
このように、ワインを楽しむためにはヴィンテージの意味や飲み頃、保存方法など、前もってある程度の知識が必要になります。
おいしくいただきましょう。