ワインは今では当たり前のようにレストランや居酒屋などで取り扱われており、お家でもリーズナブルな価格でも楽しめるお酒となっていますよね。
食卓にワインがあるだけで華やかになりますし、料理の味わいが引き立つということで、食事と合わせてワインを楽しむ方が日本でも増えています。
ただ、日本人にも馴染み深いワインですが、ワインの起源について説明できる方は少ないのでは?
ワインには古くからの歴史があり、知っておくだけでワインを飲む時に話のネタとなります。
そこで、今回はワインの起源はどのくらい前なのか、どのようにしてワイン造りは広まったのか、などワインの歴史についてご紹介します。
ワインの起源は世界最古の文明までさかのぼる
ワインの起源は、紀元前4000年頃の世界最古の文明であるメソポタミア文明の時代にまでさかのぼります。
メソポタミア文明は、チグリス川とユーフラテス川の間で栄えた文明で、現在の地図でいえばイラクのある場所にあたります。
この頃の遺跡からは、ブドウを搾るための石臼が発掘されており、ブドウの木の栽培もすでに始まっていました。
紀元前1800年にはエジプトでワインは飲まれていた
ワイン造りは、その後エジプト、そしてギリシャへと広まります。
紀元前1800年頃には、エジプトではすでに日常的にワインが飲まれていました。
エジプト王朝のピラミッドの壁画にも、ブドウの木を栽培する様子やブドウからワインを製造する様子が描かれています。
また、ギリシャ神話では酒神バッカス神話の中にワインが描かれています。
ワインの広まった背景にはローマ帝国の勢力拡大が関係
フランスにワイン造りが本格的に広まった背景には、ローマ帝国の勢力拡大が深く関わっています。
ローマ帝国は占領した地域にブドウ畑を作り、ジュリアス・シーザーによって、現在の主な産地であるブルゴーニュ、ロワール、シャンパーニュなどに広まりました。
オーク樽をワインの貯蔵に使うようになったのも、ローマ帝国が征服したガリアでビール醸造に使っていたオーク樽を使うようになったのが始まりです。
中世にはヨーロッパ中にワイン造りが広まった
白ワインのシャブリの産地として有名なブルゴーニュのシャブリ地区でも、紀元1世紀頃にはブドウが栽培されていました。
その後、中世の時代には修道士により、ワイン造りはヨーロッパ中に広がりました。
シャブリは首都のパリまで川を使い運搬をすることができた、という地の利もあり繁栄しました。