ワイン

料理に合わせやすいと人気のシャブリですが、みなさんは選ぶ際には何を基準としてお店で購入したり、レストランで注文したりしていますか?

値段や味わい、香りはもちろんですが、中には生産者から選んでいるという方も多いのです。

シャブリはどれも同じブドウ品種から作られているのに、どうして生産者から選ぶ必要があるのか、と疑問に思う方もいるでしょう。

そこで、今回はワインの味と作り手の関係や、作り手のこだわりが見える樽や畑の違いについてご紹介します。

ワインの味は作り手によって変わる!

ワイン

ワインの味は、作り手の考え方によって大きく姿を変えるという特徴があります。

これはフランスで作られるシャブリでも同様のことが言え、全く同じ品種のブドウを使っていたとしても、作り手が違えば全く違うワインに繋がるのです。

作り手が選ぶ樽や畑によっては、品質や味わいが大きく変わってくるので、お気に入りの生産者を見つけてシャブリを選んでいるという方も少なくありません

作り手のワイン造りへのこだわりが見えてくると、ワインが一層美味しく感じられますし、品質が保証されていることが分かります。

樽の違い

ワイン造り
ではどうしてワインの味が作り手によって変わるのかというと、一例を挙げると「」の存在があります。

かつてのワイン造りでは、オークなどの木材の樽を使ってワインを熟成させることが一般的でしたが、最近ではより大型で、より管理が楽なステンレスタンクが存在しています。

また、オーク樽を使った製造方法では、ワインに樽の臭いが移ってしまうということから、オーク樽を避けてステンレスタンクを使用する生産者が増えたのです。

シャブリについては、この「どちらで熟成させるか」は極めて大きな論争の的となっており、オーク樽の香りが移ってこそ伝統あるシャブリだ、いやステンレスタンクで醸造され余計な香りが入らない方がシャブリとして洗練されている、などというように日々議論が行われています。

ただ、近年ではオーク樽の導入を行う生産者が増え、ステンレスタンクと併用する生産者も現れました

ちなみに、昔ながらのオーク樽を使った製造方法で造られるシャブリは質が高い、とワイン愛好家から人気があります。

畑へのこだわりの違い

ぶどう畑
また、ワインを作るにはブドウが必要であり、ブドウを作るには畑が必要です。

この畑というのも作り手のこだわりが良く見えるポイントで、特にシャブリの原材料となるシャルドネは石灰質土壌に含まれるミネラルをよく吸い上げてブドウの味に反映させます。

しかし、ミネラルが含まれている土壌と言っても土地によって含まれるミネラルの量や比率は異なりますから、それを知った上で最高のシャブリを作るにはどうするべきかということを作り手は考えているわけです。

こうしたことを踏まえると、シャブリ選びの際には作り手の考えもしっかり参考にするべきと言えるでしょう。