ドイツワインの等級:シュペトレーゼ

[最終更新日]2019/07/10

世界各国で生産されているワインですが、ドイツで生産されるワインはドイツワイン法に従い葡萄の熟成度によって品質等級されます。

今回は、最上位等級のクヴァリテーツワイン・ミット・プレディカートの一種である、シュペートレーゼとはどのようなワインなのか、製法や風味、価格についてご紹介します。

 

■ドイツの品質等級について

ドイツのシュペトレーゼ

品質等級は、まず日常消費用のワインがほとんどのターフェルワイン、限定地域上級酒のクヴァリテーツワイン、肩書き付き上級酒のクヴァリテーツワイン・ミット・プレディカートの3つに分かれます。

中でも、クヴァリテーツワイン・ミット・プレディカートは、天候によって生産量が大きく変わる特徴があり、カビネット、シュペートレーゼ、アウスレーゼ、ベーレンアウスレーゼ、アイスワイン、トロッケンベーレンアウスレーゼの6つの種類に分けることができます。

これらは最高クラスのワインカテゴリーになり、生産地限定格付け上質ワイン(略してQ.m.P)と呼ばれ、ブドウの熟した度合いによって6等級に分けられています。

例えば、カビネットはQ.m.Pの中では糖度が最も低いワイン、トロッケンベーレンアウスレーゼはドイツの最高級ワインです。

古くから甘口ワインが世界的に支持されているドイツでは、ブドウの糖度が高く甘口なものを上級としています。

 

■シュペトレーゼとは

ドイツのシュペトレーゼ

シュペトレーゼは、ドイツワインの最上位等級に該当する生産地限定格付け上質ワインの一種です。

シュペトレーゼとは、「遅摘み」を意味するドイツ語であり、その言葉からもイメージできるように通常よりも葡萄の収穫時期を遅らせて、意図的に熟成させた葡萄のみで作られるドイツワインがこれに該当します。

具体的には、ドイツワインに使われる葡萄品種の一般的な収穫解禁日より一週間以上の猶予を置いたうえで収穫することになります。

カビネットが通常の収穫時期に収穫されたブドウを使用したものと考えると、シュペトレーゼはカビネットより7日以上遅く収穫したブドウを使用しています。

果実は基本的に熟するほど糖度が増していくためにシュペトレーゼは全体的に糖度が高くエクストラクト、つまりアルコールや水分、糖分全体を合わせた味の評価にも優れている特徴があります。

 

■シュペトレーゼの風味や価格について

ドイツのシュペトレーゼ

ただし、この果実としての甘みの増大は必ずしもワインを甘口にするわけではありませんから、一部で言われているような「シュペトレーゼは甘口だ」といったことはありません

この点はシュペトレーゼの定義を知っている人ほど誤解しやすい点となっていますから、しっかり理解しておきたいところと言えるでしょう。

また、生産地限定格付け上質ワインはその規定として補糖を認めていないために葡萄本来の味わいを十分に楽しむことが出来るという特徴があり、シュペトレーゼもこの例に漏れずよく熟した葡萄の芳醇な味わいを楽しむことが出来ます。

もちろん、その分価格も高額になりやすく、一般的なターフェルヴァインやランドヴァインのような手軽な価格で買うことはできません。

だからこそ一級品が多く揃っているワイン等級でもあります。

ドイツワインの基本知識:格付けの(等級)の基本的な説明