ドイツワインの等級:ベーレンアウスレーゼ

[最終更新日]2019/07/11

ドイツワインを楽しむ中で格付けや等級といったワードを聞く機会もあるでしょう。格付けは概ねワインの質や生産地の質を可視化できるものであり、ワイン選びの参考になります。

今回は、ドイツワインの等級の中でもベーレンアウスレーゼとはどのようなワインなのか、特徴や風味についてご紹介します。

 

■ドイツワインの格付け・等級

German wine ratings and grades

ドイツワイン法では、ワインの品質はブドウの成熟度とワインの製造過程に格付け・等級は由来すると位置付けており、等級の対象となるのはドイツ国内で定められた地域で栽培された葡萄のみとなっています

有名なワイン生産国であるフランスやイタリアなど多くの国では格付け基準を畑と考えるのに対し、ドイツでは葡萄の成熟度を基準として考えています。

ドイツワインの等級は大きく分けて、地域指定優良ワインの肩書付上質ワイン(QmP)と特定産地上質ワイン(QbA)、そしてテーブルワインであるターフェルワインの3つに分けられます。

ドイツでの全ワイン生産量の内訳をみると、上質ワインであるQmPとQbAの占める割合は95%です。

ドイツワインの肩書付き上質ワインはさらに6つに分類分けすることができ、一番風味の軽いカビネットからドイツワインの最高の等級のトロッケンベーレンアウスレーゼまで分けることができます。

これらの6つは、等級が上になるにしたがって甘みや厚みが強くなるのですが、カビネットとトロッケンベーレンアウスレーゼの中間に位置する等級4番目が、今回ご紹介するベーレンアウスレーゼです。

 

■ベーレンアウスレーゼとは

ドイツの ベーレン アウスレーゼ

ヨーロッパのワイン産出国は国ごとにワインを格付け、区別する法律があり、これによってワインのクオリティーを飲む前にある程度知ることができるのですが、ドイツワインの場合肩書付上質ワインと特定産地上質ワイン、そしてその下にテーブルワインがあるのです。

ベーレンアウスレーゼとは、肩書付上質ワインの中に含まれる貴重な等級であり、日本ではなかなか手にすることはできないドイツワインです。

十分に熟したブドウの房を選りすぐって醸造する肩書付上質ワインにアウスレーゼという等級があり、甘口ワインが多いのですが、このアウスレーゼ用のブドウからさらに完熟度の高い果粒のみを選んで仕込むのがベーレンアウスレーゼなのです。

そのため、ベーレンアウスレーゼには、粒選りという意味があります。

最低アルコール度数については、5.5%以上とされています。

 

■ベーレンアウスレーゼの風味について

ドイツの ベーレン アウスレーゼ

味わいの特徴としては、濃厚で芳醇、コクのある甘味があり、貴腐ワインのような味わいを楽しむことができます。

貴腐ワインとは、特定の条件下でのみ発生するカビに浸食されたブドウを使って製造されるワインで、このカビが付着したブドウは糖度が高くなることから貴腐ワインとは極甘口なのが特徴なのですが、生産量は大変少なく高級ワインとして知られています。

ベーレンアウスレーゼも高級ワインであり、やはりその甘味から食事に合わせるというよりは食後のデザートワインとして味わうことが多いワインです。

実はドイツは日照時間や気候の関係から通常のブドウの生育にはあまり適さない地域なのですが、それを逆手にとってこの地域でしか作れない味わいを追及し、結果世界的にもユニークな白ワインを生産することができるようになっています。

ベーレンアウスレーゼはまさに、ドイツの質の高い物作りを象徴するワインとして世界中のワイン愛好家に愛されるようになっているのです。

ドイツワインの等級:カビネット