ぶどう
白ワインはワインの中でも比較的飲みやすい部類に入る者が多く、それ故にお酒に不慣れな人であっても楽しみやすい存在です。特に甘口に分類されるようなものであればアルコールの入った葡萄ジュースのような感覚で味わうこともできますから、若い女性などには特に好まれる傾向があります。

さて、しかしこの白ワインの原料は何かと聞かれると、よく言われるのが「赤ワインが赤葡萄だから白ワインは白葡萄を使っている」ということです。代表的な白葡萄としてはマスカットがありますが、実は白葡萄を使ったから白ワインになるわけではないのです。

では白ワインの原料は何かと言うと、これは「葡萄の果実部分が原料である」ということになります。
一見すると何が違うのか分からないでしょうが、赤ワインの場合は葡萄を使う際に果実だけではなくその皮まで利用しています。

一般的な葡萄、例えば巨峰やピオーネをイメージしてもらえればわかることですが、こうした葡萄の皮は赤味がかった紫色をしているために皮まで使うと赤ワインになるわけです。

具体的に白ワインの原料として使われる葡萄として有名なものはシャルドネやソーヴィニョン・ブラン、リースリングといった白っぽい葡萄が多いのですが、日本の山梨県を原産地とする葡萄品種である甲州は淡い赤紫色の外見をしているにも関わらず極めて優れた白ワインを作ることができます。

こうした原料となる葡萄の違いはワインを楽しむうえでも重要な要素となりますから、気に入ったワインがあればその葡萄品種を調べてみて、同じ品種の葡萄を使っているワインを飲み比べてみると良いでしょう。