赤ワインは、健康効果や美容効果が高いお酒として有名で、適度に飲む限りはおすすめのアンチエイジング法になります。
そのキーワードは、活性酸素とポリフェノールです。
赤ワインにはポリフェノールが豊富に含まれていますが、活性酸素とポリフェノール、どのような関係があるのでしょうか?
今回は、活性酸素とポリフェノールの意味や働きについて触れながら、アンチエイジング効果を実感するための赤ワインの飲み方についてご紹介します。
活性酸素とは
活性酸素というのは、私たちヒトが生きていくうえで糖質、脂質、タンパク質を代謝する過程でどうしても発生してしまうものです。
代謝というのは、化学的には空気中で物が燃えることに似ています。
呼吸によって取り込んだ酸素により、糖質などを酸化して、生きていくためのエネルギーを取り出しているわけです。
もちろん、体内で火をつけるように糖質を燃やすわけにはいきませんから、そこには巧妙な生化学的仕組みがあるのですが、そこで出てくるのが活性酸素という、酸素よりも反応性の高い分子です。
反応性が高いゆえに、火をつけて温度を上げずとも酸化反応が進行してくれるのですが、一方でその反応性の高さゆえに、本来反応させたい糖質など以外とも手当たり次第に反応して酸化させてしまいかねないという、ある意味やっかいな存在です。
このようにして、シワ、シミなど、老化の原因になるのが活性酸素です。
ポリフェノールとは
そして、この活性酸素を除去して、アンチエイジングに効果を発揮するのがポリフェノールです。
ポリフェノールは、簡単にいうと赤ワインの赤い色そのもので渋みや苦みを感じる成分のことで、元をたどればブドウの皮に含まれているアントシアニンやフラボノイドといった成分の総称です。
植物の皮や種に多く含まれており、紫外線から身を守るために作られる植物特有の成分と考えられています。
ポリフェノールは、紫外線によって発生する活性酸素を消す抗酸化作用を持っています。
したがって、赤ワインを飲むことで、シワやシミなどの老化の予防、肌のハリや潤いをサポートするといった、アンチエイジング効果が期待できます。
アンチエイジング効果を実感するための赤ワインの飲み方
赤ワインに含まれる成分や期待できる効果について理解したところで、最後にアンチエイジング効果を実感するための赤ワインの飲み方をご紹介します。
●1日の摂取量を守る
赤ワインもアルコールですので、飲みすぎは良くありません。
飲み過ぎると肝臓に負担がかかってしまい、体にも肌にも良くないので注意してください。
毎日継続して飲む場合には、ワイングラス1~2杯程度が適量です。
●赤ワインを飲みながら食事を摂る
赤ワインをおつまみと一緒に楽しむというのも良いですが、アンチエイジング効果を高めるなら食事を摂りながら赤ワインを飲むことをおすすめします。
赤ワインをはじめとするアルコールはポリフェノールの吸収を高めるとされています。
そのことから、緑黄色野菜を使った料理と一緒に赤ワインを飲めば、食材が持っているポリフェノールの吸収を高め、アンチエイジング効果がより期待できます。
ブロッコリーやニンジン、パプリカなど色とりどりの野菜を使った料理を積極的に取り入れて、効率よくアンチエイジングしていきましょう。