赤ワインが美容や健康に良いということを聞いたことがある方はかなり多いのではないでしょうか?
ただ、なんとなく体に良くて美容に良いということは分かっていても、どういう効果があるか分かっている方はそんなに多くないかもしれません。
また、健康に良いからといって1日にたくさん飲んで良いのか、と疑問に思っている方もいるでしょう。
今回は、赤ワインの持つ抗酸化力の嬉しい効果や、抗酸化作用の高い赤ワインの種類、そして1日に飲む適量についてご紹介します。
■赤ワインの持つ抗酸化力の嬉しい効果
赤ワインを飲むと良い理由というのは、やはりその抗酸化力ではないでしょうか?
抗酸化力というのは、活性酸素を除去する力ということです。
活性酸素は、体を老化させ、シミや肌荒れの元となったり、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こす恐れのある物質です。
これを除去することができれば、若さと健康、美しさをキープできることになりますね。
この活性酸素を除去する力を持つものが、赤ワインに豊富に含まれるポリフェノールという物質です。
ポリフェノールを日常的に摂取していると、抗酸化効果によってシミや肌荒れ、たるみなどのトラブルを防ぐことができますし、動脈硬化などの健康被害も防ぐことが期待できます。
赤ワインを毎日飲む方は、飲まない方に比べて生活習慣病リスクが少ないという報告も実際にあります。
赤ワインには、ポリフェノールの一つであり内臓脂肪の蓄積を抑制する「レスベラトロール」が含まれていることからも、肥満による生活習慣病の予防も期待できそうですね。
また、ポリフェノールには癌の原因となる細胞の増殖を防止する効能があるとされ、癌リスクの軽減が期待されています。
■ポリフェノールが多い赤ワインとは
数ある葡萄の品種の中でも、ポリフェノールを多く含み抗酸化作用が強いのがカベルネ・ソーヴィニョン。
カベルネ・ソーヴィニヨンは世界各地で生産されている品種であり、最も人気の高いワインの品種の一つです。
次にポリフェノールの量が多いのは、バローロやバルバレスコなどの有名銘柄に使われているネッビオーロ種。
北イタリアのピエモンテ地方で栽培されている高品質のワインであり、値段はやや高めに設定されています。
また、ワインの抗酸化力が高いものとして注目したいのが、ワインの熟成年数です。
熟成年数がわずかなワインよりも、熟成年数を重ねたワインの方が抗酸化作用は高くなる傾向にあります。
このことから、健康効果や美容効果を意識して赤ワインを選ぶ際には、ブドウの品種と熟成年数をチェックすると良いでしょう。
■赤ワインを美味しく楽しむ方法
抗酸化力が高い赤ワインを美味しく味わうためのポイントを見ていきましょう。
●料理や好みで赤ワインを選ぶ
赤ワインを選ぶ際には、料理とのバランスに合わせるか、味の好みで合わせて選ぶのがポイントとなります。
料理のバランスから言えば、クリームソースやレモンなどさっぱり系料理には軽めの赤ワインを、味にコクのある肉料理には重めのワインをというように、料理の味の重さに合わせてワインを選ぶのがおすすめ。
スパイスの利いた料理には甘口のワイン、揚げ物には味わいがスッキリとした赤ワインを選ぶのも一つの方法です。
また、赤ワインの種類にはフルボディ・ライトボディ・ミディアムボディの3つがあり、味の好みで選ぶことができます。
・フルボディ:アルコール度数が13%以上が多い、渋みが強く色味も濃い
・ライトボディ:アルコール度数が10%程度が多い、渋みも少ない
・ミディアムボディ:フルボディとライトボディの中間、渋み・酸味・香りのバランスが取れている
それぞれのボディを参考に赤ワインを選んでみましょう。
●温度に気を付ける
赤ワインは非常にデリケートで、温度の変化にも敏感な飲み物です。そのため、基本的に温度に気を付けるのが重要であり、ワインの種類によって適温が異なります。
例を挙げると、
・ライトボディに分類されるピノ・タージュなどの赤ワインは12~14℃の低めの温度
・ミディアムボディに分類されるピノ・ノワールなどの赤ワインは15~17℃
・フルボディに分類されるメルローなどの赤ワインは18~20℃の高めの温度
が適温と考えられています。
ワインの保存・管理が適切に行われていないと本来の美味しさが味わえませんので、適切な温度管理を心がけましょう。
■赤ワインの1日に飲む適量について
健康効果や美容効果などを持つ赤ワインですが、適量というものももちろんあります。
ワインは言わずと知れた強いアルコール飲料ですから、体に良いからと言って飲みすぎると逆に体を壊すことになります。
ではどれくらい飲めばいいのかというと、適量は一日一杯から二杯くらいですね。
ワインは美味しいし、お酒は大好きだし、おまけに綺麗になれるなんて最高と思われる方も多いでしょうが、適量は守って飲みましょう。