ワイン

白ワインの中でも特に人気の高いシャブリワインですが、種類によって適温が異なるというのはご存知でしょうか?

ワイン本来の味わいを楽しむためには、そのワインに合った温度に調整しておく必要があります。

今回は、シャブリが生産される土壌の特徴に触れながら、ワインと温度の関係、シャブリを美味しく飲むための適温についてご紹介します。

シャブリが生産される土壌の特徴

ぶどう畑

フランスブルゴーニュ地方のシャブリ地区にて製造されるシャブリという白ワインは、特殊な土壌から生産されているワインと言えます。

特殊という理由は、石灰質であるためミネラル分が多いということが挙げられます。

実は、シャブリが生産されている土地は1億5000万年前は海の底だったと言われており、貝殻の化石が多く混ざっている珍しい石灰質の土壌で豊富にミネラルが含まれています。

そのため、その土壌で育つシャルドネ種も豊富なミネラルを吸収し、ワインになった時にも特徴の一つである酸が強くすっきりとした辛口に仕上げることができるのです。

ワインは温度に注意すると本来の美味しさを感じられる

ワイン通常、ワインというのは赤の場合は常温で楽しみ、白の場合は冷やして口にすることがポイントであるとされていますが、このように言われるのは味覚に関する仕組みが関与しています。

人間の舌というのは、温度が高い方が強く甘味を感じる反面、温度が高くなると酸味が強すぎるように感じられてしまい、本来の美味しさを感じられないのです。

当然、こうした人間の舌の仕組みはワインを味わう場合にも当てはまります。

つまり、甘口の場合は冷やし過ぎを防ぎ、シャブリのような酸味を特徴としている辛口の白ワインにおいては、適度に冷やした方がより一層美味しく頂けるのです。

シャブリを美味しく飲むための適温

ワインを楽しむ二人の女性

そして、シャブリというのは階級により複数の種類に分けられていますが、種類により美味しく頂ける温度が微妙に異なります。

シャブリの中において特級と一級という扱いになるものにおいては、樽内で熟成した際に発する芳醇な香りが特徴的なものが多いので、冷やし過ぎを防いだ方が本来の美味しさを明瞭に感じ取ることが可能です。

具体的な温度の数値としては、およそ10度から13度程度が最も適しているとされています。

一方、プティなどは、果実の風味を残すためにおよそ8度から10度に冷やしましょう。

ワインの種類によって異なる適温を理解しながら、美味しく味わえる温度に調整してシャブリを楽しみましょう。